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J2第4節 V・ファーレン長崎vs愛媛FC マッチレビュー (後編)

今日は土曜日の長崎vs愛媛のマッチレビュー(後編)をお送りします!
前編も投稿していますのでそちらをまだご覧になられていない方はそちらもご覧ください!

 さて、濃い内容の前半が終了しました。
お互い基本フォーメーション4-2-3-1で入り、攻撃時はVOとCBの3人での前進を試みました。
長崎の方は秋野+CBでボールを保持しながら、中への出し入れ、外から斜めのボール、深みを取る動きからライン間への侵入などを見せ攻撃を組み立てました。
一方、愛媛の方もVOとCBで3バックに可変したり、時折森谷がRSBの一まで降りてきてその他の選手も流動的にポジションを変えるなど攻撃に工夫が見られました。

お互い切り替えも早く、守備に関してもコンパクトな陣形を組み、攻守において引き締まった前半となりました。

後半キックオフ!

後半のスタートは両チーム同じ並びで同じ選手でスタートしましたが後半51分に愛媛は2枚の交代カードを切りました。

西岡大輝out ⇨ in田中
忽那out ⇨ in渡邊

この2枚のカードを切ってから愛媛はフォーメーションを変更しました。
これまでの4-2-3-1から3-4-2-1。

ダウンロード

愛媛の配置が変わってからも長崎の守備は非常にコンパクトでコレクティブに行えていたと思います。
「2トップの守備が良かったらこがん違うとばいね〜」て関心しましたよ笑

その後60分に長崎がひとつ目の交代カードを切りました。
ルアンout ⇨ in吉岡

名倉が1,5列目で吉岡がRSHに入りました。
僕が考えるこの交代の意図は、愛媛の3バック脇のスペースを吉岡に使わせようと言う感じかなと思います。
ルアンの温存も少しはあるかな?と思う。

今シーズンこれまでの長崎の戦い方を見れば、ここからイバルボ投入の猛攻って感じですが、僕の考えとしてはここでイバルボを出して前線のプレスがかからなくなったら愛媛の思う壺やなと思いました。

手倉森采配「イバルボ用のタスク」

長崎は76分2枚の交代カードを切りました。

富樫out ⇨ inイバルボ
名倉out ⇨ inカイオ・セーザル

正直、この交代は一種のかけやなと思いました。笑
システム変えるかなと思ったら2人ともそのままのポジションに入り、破壊力への期待の反面守備面での不安もありました。

ここで僕の不安は払拭されます。
手倉森監督が何よ用意したのか。
イバルボとカイオの2ライン形成です。

長崎は基本守備時の配置は4-4-2です。
前線の守備はルアンと富樫の2人の誘導から始まります。相手のVOへのパスコースを遮断しながらサイドへ追い込むことが求められ、そのためには2トップの献身性と、コミュニケーションが重要です。
特にFWなら得点を奪うことが仕事だろ。と思いますが、実はチームの最初の守備者なのでこの役割は重要です。
その点で言えば富樫やルアンは頑張ってくれるしプレスバックもしてくれる。
良い働きをしました。

一方、イバルボとカイオに関しては攻撃でその倍の仕事をしてくれます。
得意じゃないと言うとそれまでですがイバルボは守備に力は使いたくないみたいです。笑
そこでテグさんが用意したのは4-4-1-1のオーガナイズです。

ダウンロード (2)

この様にイバルボとカイオが縦になって相手VOへのケアを明確化しました。
前線2人で守備をして簡単にVOへ侵入されればイバルボとカイオの2人が剥がされる事になります。
テグさんはそこまでを見越してイバルボとカイオに特別なタスクを与えました。
一見相手の3バックの両脇がフリーに見えますがそこに対しては澤田と吉岡のSHがケアする様になっています。

この様な守備に対する工夫も準備してきた長崎は大崩れすることなく比較的良いバランスで試合を進めていきました。

長崎を救ったのは雨だった。

膠着した状態で試合は刻々と進み、次第に雨も強くなっていきました。

迎えた後半83分。
愛媛のGK岡本の蹴ったゴールキックは強い雨で溜まった水溜りに引っかかってしまう形になりました。
そのボールにいち早く反応したのはイバルボ。
ここぞと言うところで異様な加速を見せるイバルボはそのままゴールまで独走。
シュートを打つ瞬間に愛媛のディフェンダーがイバルボを倒し長崎はPKを獲得しました!

イバルボが自ら冷静に流し込み長崎が思わぬ形で先制に成功しました。
そしてその2分後にはCKからカイオが飛び込み2点目をゲット!

愛媛も全ての交代枠を使いきり猛攻に出ますが、まあピッチコンディションの悪いこと笑
そんな中のイバルボのキープ力は反則なみです。笑

長崎は最後まで集中を切らすことなく愛媛のシュートを2本に抑える素晴らしい守備で勝利を収めました!

最後に

この試合は非常にタクティカルで興味深いゲームでした!
長崎も愛媛も最後まで集中力を見せスタッツだけでは語れないほど拮抗した素晴らしいゲームでした。
攻守の切り替えにしても攻撃の組み立て、守備の規律、4局面で両チームの準備が見られ僕個人の感想としては面白かったです。
しかし、結果を分けたのはたった一つのミス。
本当にサッカーは怖かし、これがサッカーやね😔
結果長崎は今日も雨だった。
長崎を救ったのは雨だった。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
明日は敵地に乗り込んでFC琉球とのゲームになります!
アウェーまでレビューを書く体力は僕にはありませんが、次のホームの試合でも書くのでまた読んでください!
5連勝に向けて共に応援しましょう!👋👏





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