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除湿機の自動排水システムを作ってみた

初めに


去年の夏に購入した除湿機すごい気に入ってます。
冷房だけだと湿度があまり下がらないので、温度が低いが湿度が高い状態になりやすいです。そんな状態では、温度は快適なはずなのに湿度が高いため不快指数が高いです。

そんな悩みを解決するアイテムが、去年購入した除湿機です。安いコンプレッサー式を使っていますが、びっくりするくらい湿度を下げてくれます。エアコン+除湿機を使うことで超絶快適な空間を作ることができます。

ただ、一点の問題を除いて。

それは溜まった水の処理です。
1日に1〜2回ほど除湿機にたまった水を捨てる必要があります。これを自動化したい!と思ったので除湿機の自動排水システムを作成しました。

自動排水システム


除湿機の連続排水機構を利用して作成しました。買ったばかりの除湿機を改造するのはちょっと気が引けたのでこのような形にしましたが、連続排水に対応していない場合は、除湿機自体のタンクを改造することでできると思います。
なお、排水先は窓のサッシにします。窓のサッシの近くに除湿機を設置している場合は今回の排水システムは必要ないかと思います。

前語りはこの辺にして、早速ですが概略図と回路図です。

概略図


排水システム回路図


水位センサー


水位センサーはトランジスタを使って作っています。
水を経由して微弱電流がトランジスタのベースに流れます。この電流によってトランジスタがONになるので水位センサーとなります。今回の回路では手持ちの抵抗を使って設計をしました。トランジスタ1個では増幅率が足らないためダーリントン接続としています。

簡単な水位センサーの説明

PICマイコンによる制御


水位センサーからの入力をPICマイコンに入力させて、ポンプ制御のためのリレーを制御しています。

PIC内には簡単なシーケンスを組んであります。
水位がMAXに達したらポンプをONして排水を開始します。水位がMINになったらポンプをOFFします。
なお、使用しているPICはPIC16F18313です。RA0に水位センサーのMAXを、RA1に水位センサーのMINを入力させています。ポンプ制御用の信号をRA4から出力します。
私の環境では、水位がMIN以下になった後3秒くらいポンプを動作させるとちょうどよいです。なので、約3秒タイマーを入れています。

PIC動作概略
//PICプログラム
while (1)
    {
        if(PORTAbits.RA0==0){
            PORTAbits.RA4=1;
            while(1){
                if(PORTAbits.RA1==0){
                    break;
                }
            }
            for ( int i = 0; i < 3; i++ ) {
            __delay_ms(1000); 
            }
        }else{
            PORTAbits.RA4=0;
        }
    }

実機テスト


まずは実験でブレッドボードに回路を作成して動作確認をします。ポンプがONになっている間は青色のLEDが発光します。

待機状態


ポンプ起動時

ブレットボード上での実験で動作には問題ないことがわかりましたので、今度時間のある時にユニバーサル基盤に回路を作成します。

完成図(仮)

2022年5月7日追記

ユニバーサル基盤に作成しました。ついでにケース側にスイッチとLEDをつけて状態をわかりやすくしました。これで完成です。

完成版



最後に


今回の排水システムによって、快適な除湿器ライフが送れるようになりました。排水は窓のサッシに流してあげるといい感じに家の外に排水されます。ポンプで排水するので、連続排水したいけど設置場所にほぼ制約がないのがいいと思います。
これから、じめじめーっとした時期が来ます。それよりも前に完成させられてよかったです。


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