#お金配りおじさん ZOZO創業者 前澤友作さんのお金配りとTwitterフォロワー数の関連性
ZOZO創業者 前澤友作さんのお金配りとTwitterフォロワー数の関連性をまとめました。
記念すべき最初のお金配り
2019年1月 お年玉で100人に100万円(1億円)
記念すべき最初の「お金配り」は2019年1月5日に行われました。突如発表された総額1億円のお年玉企画の反響は凄まじく443.2万リツイート、126.3万いいねを記録しました。
これは2014年のアカデミー賞授賞式でのスター勢揃いの自撮り写真(314.2万RT)やネバダ州在住の高校生のツイート(343.9万RT)を超えて、当時リツイート数世界一の記録になりました。
ちなみにこの前澤さんのツイートは「何らかの報酬と引き換えにリツイートを募る投稿は集計対象から外した」との理由でTwitter公式の2019年に最もリツイートされたツイートには載っていません。
こちらがフォロワー数の推移です。ツイートを投稿した2019年1月5日にフォロワー数が垂直に伸びています。
2019年1月5日近辺のフォロワー数の前日比のグラフです。1月5日・6日・7日の3日間でフォロワー数が5,542,685人増加しています。1億円のお金配りなのでこの瞬間ではフォロワーひとり当たりの獲得にかかった費用は約18円となります。
1回目のお金配りで累計のフォロワー数は6,047,318人まで増えましたが、その後減少を続け・・・
2回目のお金配りを行う直前(2020年1月1日)には3,908,372人まで減少しました。
1年間で減少したフォロワー数は2,138,946人でした。つまり1億円のお金配りを行い、フォロワー数が554万人増えたが1年かけて213万人減少。純増数は340万人となり、純増フォロワーひとり当たりの獲得にかかった費用は約29円となります。減少分を含めても十分に安いフォロワー獲得施策だったといえます。
2回目のお金配りはなんと合計11億円
2020年1月 お年玉で1000人に100万円(10億円)
2020年1月 追加お年玉で100人に100万円(1億円)
2回目のお金配りは前回の10倍!総額11億円(10億円+追加1億円)の大盤振る舞いです。前回同様、大きなトレンドを巻き起こし388.6万リツイート、130.6万いいねを記録しました。
2回目のお金配り実施日前後のフォロワー数の推移です。2020年1月1日に再びフォロワー数がウォール・マリアのように垂直に伸びています。
以下は2020年1月1日近辺のフォロワー数の前日比のグラフです。お年玉ツイートを投稿した初日にフォロワー数が1,188,120人増えました。
しかし、その後は1日452,858人の増加となり、1回目と比べてフォロワー数増加のインパクトは比較的少ないものでした。
以下は2020年1月1日近辺の累計フォロワー数のグラフです。この2回目のお金配りによる累計フォロワー数の最高到達点は7,255,434フォロワー。
その後は減少に転じ、次のお金配りである「ひとり親応援基金」を行う直前(2020年5月8日)には6,624,767フォロワーとなり、4ヶ月で630,667人のフォロワーが減りました。
つまり合計11億円のお金配りを行い、フォロワー数が334万人増えたが4ヶ月で63万人減少。純増数は271万人となり、純増フォロワーひとり当たり獲得にかかった費用(CPA)は約405円となります。1回目と比べて10倍以上の費用をかけていますのでCPAは上昇する結果となりました。
2020年5月以降に3回のお金配り!
① 2020年5月 ひとり親応援基金で1万人に10万円(10億円)
② 2020年6月 カップル応援基金で100人に100万円(1億円)
③ 2020年6月 700万フォロワー突破記念で1000人に10万円(1億円)
こちらが2020年5月以降に打ち出した3回のお金配りに対応するフォロワー数推移です。それぞれ①ひとり親応援基金、②カップル応援基金、③700万フォロワー突破記念のツイートを行ったタイミングとなります。
注目すべきは2020年6月27日に行った700万フォロワー突破記念のお金配り(1000人に10万円)です。
6月27日、28日の2日間で510,699人のフォロワーが増加しました。6月29日現在、前澤さんのフォロワー数は750万人を突破し、フォロワー数日本1位の松本人志さん(778.8万人)を超えそうな勢いです。
700万フォロワー突破記念のお金配りで秀逸だったのは、800万フォロワー突破で再度お金配りをすると明言してフォロワー解除を防止している点です。フォロワーは次の800万人記念のお金配りにも参加したいのでフォローを解除せず、結果的にフォロワー数の減少を抑える施策となっています。
100万フォロワーごとの定期的なお金配りを約束することでフォロー解除を抑制し、実質的なフォロワーひとり当たり獲得コスト(CPA)を下げようとする狙いが美しいです。1回で10億円配るよりも、定期的に1億円ずつ配った方がフォロー解除というチャーンを抑制できるのでよく考えられてるなあと感嘆してしまいました。
過去のお金配りから得られたノウハウや反省点を確実に次のお金配りに活かしてブラッシュアップしているところに、1代でZOZOを築き上げた前澤さんの強い開拓力を感じました。国内最大のフォロワー数を獲得するのも時間の問題だと思います。
最後に
Twitterフォロワー数の推移はソーシャルメディアの解説・運用ツール「ソーシャルインサイト」のスクリーンショットを使わせていただきました。
Twitter/InstagramなどSNSの解析にとても便利なサービスです。ご興味ある方はぜひ使ってみてください!
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