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浪人生ってなにしてるんだろう

 「浪人生ってなにしてるんだろう」とつぶやいたら、母に「勉強だよ」と呆れられた。馬鹿すぎる。1年も勉強するのか〜と思ったけど、そういえば私達は少なくとも義務教育の9年間は勉強させられてきたのだった。

 浪人生は予備校に行くらしい。予備校ってなに?塾みたいなもの?塾となにが違うんだろうと思ってたら、四谷学院がわかりやすく解説してくれていた。

 

 塾は学校と同様に、先生と生徒との「授業形式」で指導を行います。問題を解答させたり、生徒の質問に答えたりすることから、足りない学力を補うのが塾の大きな特徴です。一方、予備校は講師が一方的に解説をする「講義形式」であり、受け身の状態で聞くことになります。「大学受験の合格」に目的を絞っており、大学受験対策が効率よくできるのが予備校の特徴です。

四谷学院「予備校と塾の違いとは?大学受験対策ならどっちがいい?」https://www.yotsuyagakuin.com/b_geneki/yobikou-jyukunotigai/、2023年。

 ほえ〜。すごい。

 思えば私は、塾ですらよくわかってない。「くもん」なるものに通っていた記憶があるが、入会してからすぐに講師が出家して無くなった。くもんで勉強したという記憶はあまりなく、国語のプリントに載ってたロシア人の絵の具を盗んだ日本人の子供の話だけははっきり思い出せる。ブドウを食べるやつ。

 タブレットで学習するやつもやっていた気がする。これもあまり覚えていない。両親も決して安くない金払って娘に勉強させて、覚えてるのが国語の文章題だけってあんまりだろうな。

 だけど、町にはくもんが潰れて以来塾もなかったし、同級生の半分は大学へ行かず就職した。模試を受けたという記憶もないし、我ながらずいぶん努力からかけ離れた人生を送ってきた。田舎出身だから、しっかり都市部との教育格差は味わっていると思う。そのせいからか塾や予備校に行く意味の本質を理解できていない。高校でそれなりに勉強していたら、第一志望の大学に推薦で入れたし、今の環境にも結構満足している。塾に行ったり浪人してまで良い大学に行く意味に関してぱっとしない。教育格差の恐ろしいところって、そもそも進学する意味を見出す機会を失うところなのかも。努力できるか、できないか以前に努力する意味がわからないのだ。

 同じ部活で、違う大学に通う人には浪人経験のある人もいる。そういや一個上なんだよな〜って会話の隙間で思うことがある。努力したんだな。それってめっちゃすごいことだと思う。偉いな。かっこいいな。すべての受験生、元受験生に拍手。

 勉強は楽しい。大学に入ってからはさらに楽しくなった。たくさんの本や論文を読んで、教授に質問して、とても充実している。勉強は、役に立つか立たないかじゃなく、楽しさだけでやっても良いのかなって気がしてる。良い大学でもっと面白い授業が受けられるなら、行っても良かったのかも。でも、友達の話を聞く限りそうでもないみたい。楽しさ以外で大学に入る意味ってなんだろう。生涯年収とかに影響するからかな。色々挙げられるけど、やっぱり本質的な意味は何もわかっていない。

 受験に落ちた苦しみとかも、本質的にはわからない。「学歴コンプ」も「浪人する意味」も「(受験生から見て)受験する意味」も。理解したいなと思う。就活とかで理解できるんだろうか。でも就活と受験の本質はちょっと違う気がする。人には人の地獄があるのだ。きっと完全には理解できない。だけど人を理解することに関しては、楽しくなくても努力したい。

 なあなあになってきたので今日はここまで。

 それでは!

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