見出し画像

茶子とペンケース

12色の仲良し

ぼくの役割は白

一番出番が少ない

茶子はぼくだけを呼ぶ

画用紙に写らないモノを描く

躊躇もなく殴る

一筆書きというらしい

順番にいなくなる仲間

いつもぼくだけが残る

茶子はよく笑う

あの雲のように形のないものが好き

汗がしたたる指でぼくを運ぶ

今日も出番だと

一流ホストのように彼女の元へ

他の人たちが嫉妬するなか

ぼくを使ってくれる

たまにはいいじゃないか

ぼくだって役に立ちたい

茶子はよくたべる

感情を暴飲暴食する

茶子はクラスの人気者だ

「咀嚼しないとダメだよ」

注意しても聞きやしない

茶子は今はいない

新しい街へ旅立った

ぼくも今日で役割は終わり

えらばれないといみないんだ

おとなになるってそういうこと

こどものままでいてほしい

さびしいけど

つぎのまちであおう

12しょくのぼくたちは

いつでもまってる

こどものままのきみたちを


自己紹介(プロフィール)』↓

『Kindle出版の経緯と挨拶』

スキ・コメント・フォロー
して頂きましたら
今後の励みになりますので
お手数でなければ
宜しくお願い致します✨

普遍的なものを大切に

サポートして頂きましたお金は、今後の活動費として使わせて頂きます🙇‍♂️鐘井ユウのnoteが、少しでもあなたのお役に立てれば幸いでございます☘️