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仲間がいたから頑張れたって言わせたい

改めて仲間って良いよなっとつくづく感じている。

『仲間』という言葉を大人になってからあまり使わなくなった。
高校野球部時代は、よく『仲間』という言葉を使っていたし
日々、仲間と一緒に厳しい練習を乗り越えてきた。

部活を引退する時も、みんな口を揃えて『苦しかったけど、仲間がいたからここまで頑張れた』と泣きながら話していた。

社会人になってから、特に、コロナ禍でリモート勤務が主流になってから
目に見える場所に仲間がいない中での仕事が増えた。

もちろん、プロジェクト等で日々MTGなどを重ねながら協働することはあるものの、オフラインでのコミュニケーションはほぼなく、自宅にて一人の空間で仕事をしていると、知らず知らずのうちに一人で戦っているような感覚に陥っている自分に気がつくことがある。

仲間が近くにいることの良さは、喜びを分かち合うだけでなく、苦しみや辛さを分け合えることにあると感じている。

特に『仲間』を意識していた高校野球部時代。


苦しい練習を乗り越えられてきた理由は近くに仲間がいて、近くにいた仲間に弱音をいつでも吐ける環境を用意してもらえていたからだと思う。

正直な話、今仕事がものすごくハードな状況にある。

同僚とたまたま電話で話をしていた時
『昔と違って、苦しい時に、苦しいと吐き出せる場所がないのが苦しいよね』
という話になった。

その日から、グループのメンバーが抱えている思いや葛藤を吐き出せる場所を作ろうということになり、オンライン上で1日30分間の雑談部屋を作ることになった。

初日からグループの半分ほどのメンバーが雑談部屋に参加し
普段はなかなか吐き出せない思いを、吐き出す場となった。

はたから見てると、強気な先輩も、仕事が完璧なベテランの方も
それぞれに負の葛藤を抱えていることにその場で気づいた。

みんなそれぞれ、色々な思いを背負いながら前に進んでいるんだな。
弱さを隠しながら、背負いながら生きているんだな。

そんな風に思ったと同時に、みんなの弱さが見えて少し安心した。
自分だけじゃないんだなと。

雑談部屋での30分はあっという間に過ぎた。
参加メンバーからも好評で、背負っていたものを少しおろせたような感覚になった、心が軽くなったというような感想をもらえた。

人は仲間に弱さを吐き出すことと、頑張っている仲間の弱さを知ることで
改めて前に進もうと思える生き物なんだなと感じた。

『苦しかったけど、仲間がいたからここまで頑張れた』

節目節目で、仕事上で関わるみんながそう思えるような環境を作り上げたいと強く思う。



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