見出し画像

【6】1日1ページ読むだけで身につく 体の教養365

こちらからの続きです。↓

34)アデノイド
・アデノイドは海綿状組織の塊であり、鼻と口蓋のあいだにおいて、のどの両側に存在する
・扁桃と同じグループに分けられ、扁桃と同様、ろ過装置の役割で体を守っている
・アデノイドは小児期で重要な役割を果たす
・5歳から縮小しはじめ、ティーンエイジャーになる事には完全に消失
・アデノイドが感染しれて大きく腫れるのは、この小児期初期の数年の間
・アデノイド炎症は、たいてい扁桃炎と同時に起こる
・その症状は、のどの痛み、腺の腫れ、鼻づまり、耳の感染
・感染の原因が細菌である場合は、抗生剤で治療
・薬物治療で治らない場合、外科的にアデノイドを切除(扁桃の切除も同時に行われる場合が多い)し、同時に行うことを一般的に”T and A”と呼ぶ
・アデノイドが肥大すると鼻が詰まるので、口呼吸をすることになり、アデノイド顔貌がみられる

35)骨年齢
・骨年齢検査により、子供の骨格系の成熟度を知り、身長を予測可能
・両手の単一X線撮影を行い、標準的な骨の発達を示す基準値と比較する

36)停留精巣
・出生後すぐに停留精巣について調べる
・停留聖堂のおよそ70%は精巣を確認する事ができる症例であり、たいていは自然に下降する
・しかし、残りの症例では、精巣がまだ腹部内に位置していたり、十分に発達していなかったりする
・6カ月になるまでに精巣が下降しない場合、小児科医は精巣固定術とよばれる低侵襲手術を行う
・停留精巣の治療をしないと、ヘルニア、精神的トラウマ、生殖障害、さらには精巣腫瘍のリスクが高くなる
・停留精巣は、移動性精巣の可能性もあり、これは、通常は陰嚢内にある精巣が、ときおり鼠経部に引き上げられること
・医師は、停留精巣と移動性精巣を識別可能
・移動性精巣は治療の必要はない
・停留精巣は、早産児の最大30%に見られる

37)ダウン症候群
・英国医師ジョン・ラングドン・ダウン(1828-1896)に由来
・ダウン症は、「目じりが上がる、まぶたの肉が厚い、鼻が低い」
・かつてヨーロッパでは、蒙古症(Mongolism)と呼ばれた
・これは、人種的に劣ったアジア人のレベルで発育が止まったという偏見から生まれた
・しかし、ダウンによるこの人種差別的な理論は、アジア人にもダウン症が見られたので破綻した
・ダウン症の原因は、染色体異常(21番染色体を1本余分に持っている)
・ダウン症の90%は、トリソミー21型(精子または卵子が異常な分裂)
・ダウン症候群の子供は精神遅滞のみならず、心臓の欠陥、白血病、免疫機能の低下および認知症のリスクが高まる
・高齢出産はダウン症候群の確率が上がる(45歳:30人に1人)
・血液検査と超音波検査によって、子宮内の子供のダウン症候群のリスクを予測可能
・絨毛生検または羊水穿刺を利用した現代の生前診断検査によって、正確にダウン症候群を検出可能

38)ターナー症候群
・ターナー症候群は、X染色体の1本が欠けている女性(女性はX染色体が2本)
・身体的特徴は、身長が低く(142cm以下)、眼瞼下垂や斜視、耳介低位、下顎の後退、翼状頸、幅広い胸、偏平足など
・その他、思春期に関連した多くの変化(卵巣、乳房の発達や月経の発来)を経験しない上、心臓の疾患、腎臓の障害、甲状腺機能低下など
・ターナー症候群の疑いがあるときは、核型(すべての染色体を並べて撮る写真)の分析をおこなって、疾患の有無を検査
・ターナー症候群と診断されると、医師による頻繁なモニタリングが必要になる
・ターナー症候群という名称は、アメリカの学者ヘンリー・ターナーの名前に由来


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?