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【5】1日1ページ読むだけで身につく 体の教養365

こちらからの続きです。↓

30)ざ瘡(にきび)
・子供の85%にみられ、さらに女性の12%,男性の3%は44歳頃までみられる。
・にきびの発生原因は、毛包(毛が成長する穴)が脂、死んだ皮膚細胞、細菌によって塞がれるため
・「にきび」には3種類ある(白にきび/ 黒にきび/ 赤にきび)
・通常は、皮脂が毛包を詰まれせ、隆起した「白にきび」ができる
・「黒にきび」は、皮膚表層に近いところで詰まると、暗い色になり生まれる
・「赤にきび」は、皮膚常在菌が炎症を起こし、赤く腫れる
・思春期にできやすいのは、テストステロンなどのホルモンが多くなり、過剰な皮脂を放出するため
・にきびの重症度は、毛包がどのくらい深い位置で塞がっているかによって決まる
・軽度の症例では、細菌を殺し、脂を乾燥させる市販の軟膏で治癒
・重度の症例では、抗生剤、そして女性ならホルモンを調整する経口避妊薬
・新しい治療法として、イソトレチノイン(薬剤)、レーザー療法、紫外線療法がある
・にきびは、遺伝的要素がある
にきびは、食べ物によって出来やすくなる事はない

31)急成長期
・第一次成長期は、最初の1年間で、身長は25cm、体重は出生時の3倍近くになる
・第二次成長期は、8歳-15歳の間に、体に成熟変化が起こる
・生存した最も背の高い男性ロバート・ワドロー(1918-1940)は身長272cm、8歳時に既に183cmあった
・子供は、春に成長が速くなる傾向がある

32)成長ホルモン
・下垂体は、脳底部にあるエンドウ豆ほどの小さな腺であるが、重要な働きをする
・下垂体は成長ホルモンを分泌し、それにより細胞が刺激され分裂や増殖をする
・成長ホルモンはタンパク質の合成を促進し、体脂肪を分解してエネルギーとして利用する
・成長ホルモンの過不足により、240cm以上の巨人症、150cm以下の低身長となる
・40歳になると、下垂体からうまれる成長ホルモンが減少しはじめる
・成長ホルモンの低下が、加齢に伴うフレイル(もろい骨)を引き起こす可能性がある
・一方、健康な成人が成長ホルモンを摂取すると、糖尿病や心臓疾患といった危険の可能性がある
・ただし、合成成長ホルモンは、極端に低身長の子供の治療に有益である事が多い

33)甲状腺
・甲状腺は、のどの前面にある長さ約5cmの蝶形をした器官であり、体内で重要な役割を果たす
・甲状腺は、内分泌系のコントロールセンターとして、いくつかのホルモンを送り出している
・それらのホルモンは、「カロリーをエネルギーに変換」「記憶を呼び起こす」などを助ける
・甲状腺疾患とは、甲状腺ホルモンの分泌量が過度に変化すると、体内すべてのシステムが影響を受ける事をいう
・甲状腺疾患は、特徴的な症状がないため、ほとんどの症例は診断されないまま(1,300万件)
・甲状腺疾患は、主に思春期に発症し、男児よりも女児に多く見られる
・甲状腺機能低下症の症状は、疲労感、体重増加、筋肉や関節の痛み、物忘れ、気分の変動
・この疾患は、血液検査をして、体内の甲状腺刺激ホルモンの量を測定することで検出可能
・診断された場合、甲状腺ホルモン補充剤を処方される
・一方、甲状腺機能亢進症は、不安、急激な体重減少、激しい心臓の鼓動、不眠症などが起こる
・この疾患は、甲状腺ホルモンを抑制する抗甲状腺薬によって治療可能
・もっと重篤な症例においては、放射性ヨウ素を用いた治療が必要になるかもしれない
・放射性ヨウ素は、甲状腺を破壊するが、体のほかの部位には有害な作用はない
・この治療を受ける人は、治療後一生にわたって、甲状腺ホルモン補充剤を服用しなければならない
・アメリカ人の約5%は甲状腺機能低下症、1%は甲状腺機能亢進症
・1日当たり約150μgのヨウ素が必要(甲状腺ホルモンのため/魚や海藻、ヨウ素添加物に含まれる)

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