見出し画像

リン 『カルシウムの吸収を助ける!』

▼目次
■これだけは知りたい”リン”について
■リンが多い食品
■これを知っていたら”リン博士”

■これだけは知りたい”リン”について

カルシウムの吸収を助ける重要な役割を果たす”リン”ですが、
一つだけ忘れてはならない事があります。
それが、『リンの摂り過ぎ』です。
リンを摂り過ぎてしまうと、骨太になるどころか、骨密度が低下するといった逆効果を招くからです。

リンは様々な食品に含まれており、魚介類や肉、牛乳やチーズなどの乳製品などの動物性食品と、野菜や豆類など植物性食品をバランス良く食べていると、自ずとリンとカルシウ
ムがバランスよくとれ、身体に必要な量をとることができます。
ミネラルの中でも欠乏しにくい栄養素と言われています。

しかし、インスタント食品やレトルト食品、ファストフード、ハムやウィンナー、ソーセージなどの肉加工品、清涼飲料水を多くとっていると、リンの摂り過ぎに繋がってしまいます。
これらの食品には、添加物としてリンを含む一方で、カルシウムがほとんど含まれていないからです。

以上のような食事を避けたバランスの良い食事を心がけてみましょう。

■リンが多い食品

リンが多く含まれる食品は、マグロ、カツオ、豚ヒレ、プロセスチーズ、牛乳、豆腐などです。

■これを知っていたら”リン博士”

少しマニアックですが、リンについてもう少し詳しく知りたい方向けの内容になっています。
参考文献はこちらになりますので、気になった方はこちらもご覧ください。

カルシウムの次に、体内に多く存在するミネラルが実はリンです。
体内のリンの約80%はカルシウムと結合し、リン酸カルシウムとして、骨や歯の成分となっています。
そして残りはリン脂質となり、DNAやRNAなどの核酸の成分としてすべての細胞に存在しています。
リンとカルシウムの摂取は等量の1対1が望ましいとされていますが、リンが過剰になるとカルシウムの吸収を阻害してしまうので注意が必要です。
さらに、血液中にリンが増えすぎると、バランスを保つために骨中のカルシウムが血液中に溶けだし、骨密度の減少を招く原因となります。

その他、以下のような働きもあります。
・リンはATP(アデノシン三リン酸)の構成成分として、エネルギーを蓄える
・ビタミンB1やビタミンB2の補助因子となり、糖質や脂質の代謝を助ける
・リン酸塩の形で、血液中や体液の酸・アルカリのバランスを調整したり、細胞内外の浸透圧を調整する

以上がリンについての少しマニアックなお話でした。
意外と重要な働きをするリンでしたが、過剰摂取にならないよう心掛けてみてください。
ミネラルの一種であるリンですが、ミネラルの全体像をまとめた記事もありますので、ご興味ございましたら合わせてご覧いただければと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?