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ヨウ素『甲状腺ホルモンとして代謝促進!』

▼目次
■これだけは知りたい”ヨウ素”について
■ヨウ素が多い食品
■これを知っていたら”ヨウ素博士”

■これだけは知りたい”ヨウ素”について

日本人は甲状腺の病気が多い事をご存知でしょうか?(特に20-59歳の女性)

甲状腺とは何か?甲状腺ホルモンの役割とメリットは何か?
そして、病気人ならず、健康的にいるにはどうしたら良いか?

それらを簡単にご紹介したいと思います。

まず、甲状腺についてです。
「甲状腺」は首の真ん中、のど仏のすぐ下にあります。

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重さ15~20g、大きさが4~5cmほどの臓器です。
蝶々が羽を広げたような形をしていて、気管に張り付いています。
女性の方が男性より大きく、高い位置にあります。
外からはほとんどわかりませんが、甲状腺の病気になると腫れてくるので、首の下が太くなったように見えてきます。

次に、甲状腺ホルモンの役割とメリットについてです。
甲状腺は脈拍数や体温、自律神経の働きを調節し、エネルギーの消費を一定に保っています。
子どもの成長や発達、大人の脳の働きを維持するためにも欠かせません。

甲状腺ホルモンが不足することで代謝が低下するため、全身のさまざまな機能が低下します。疲労感やだるさ、寒気がするといった身体的な症状のほかに、無気力や眠気、記憶力の低下、鬱などの症状もみられます。

甲状腺ホルモンが正しく働くためには、いくつかポイントがあります。
それは、ストレス、タバコ、そして食事です。

ストレスと正しく向き合い、タバコは控え、そして健康的な食事を心がける事が重要です。
そこで今回は、”健康的な食事”を具体的にご紹介していきます。

甲状腺ホルモンにとって一番重要な栄養素が〝ヨウ素”です。
そもそも、ヨウ素は甲状腺ホルモンの主原料のため、欠かせない栄養素となっています。

しかし、ヨウ素は過剰摂取も、欠乏しても体に悪い影響を及ぼしてしまいます。
ですので、1日に摂取すべき量、そして、各食材に含まれるおおまかなヨウ素含有量を把握しておく必要があります。

■ヨウ素が多い食品

ヨウ素が多い食品は、昆布、わかめ、カツオ刺身、マイワシ、サバなどです。

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■これを知っていたら”ヨウ素博士”

少しマニアックですが、ヨウ素についてもう少し詳しく知りたい方向けの内容になっています。
参考文献はこちらになりますので、気になった方はこちらもご覧ください。

ヨウ素は別名ヨードとも呼ばれ、体内には15-20mg存在し、そのほとんどが甲状腺に集中しています。
甲状腺ホルモンのサイロキシンとトリヨードサイロニンの成分として利用されます。
甲状腺ホルモンは、交感神経を刺激し、三大栄養素の代謝を促進、酸素の消費量を増大させ、全身の基礎代謝を向上させます。
タンパク質の合成にも関係していて、皮膚や髪を健康に保つ働きがあります。
特に海藻類に多く含まれ、昆布などの海藻類を良く摂取する日本では、欠乏症になることはほとんどありません。

ヨウ素は腸管での吸収率が高く、食事から摂取したほとんどの要素が吸収され、その後尿中に排泄されます。
このため、尿中の要素量は、摂取状況の指標とされます。
欠乏すると、甲状腺ホルモンの合成が促進され、甲状腺が肥大し、機能が低下します。
また、過剰の場合でも、甲状腺は肥大し、甲状腺腫になります。

以上がヨウ素についての少しマニアックなお話でした。
ミネラルの一種であるヨウ素ですが、ミネラルの全体像をまとめた記事もありますので、ご興味ございましたら合わせてご覧いただければと思います。

https://note.com/takoyaki_love/n/n62436beec11b


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