takoyaki 小説感想

大学生、鬱病にかかり2年留年、心のリハビリ中

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「小説感想」 #塚森裕太がログアウトしたら

私がなんとなく手に取ったこの本を読もうと思った理由は、物語のプロローグ部分での比喩が非常にわかりやすく、心に刺さったからです。この物語は塚森裕太という人物の述懐から始まります。同性愛者である塚森裕太は、周囲が受け入れてくれるだろうことを半ば確信しつつ高校三年生まで自身の価値観をだれにも明かすことなく過ごしていました。彼はそれを、ガスマスクを着けているとか、宇宙ステーションにたどり着くも宇宙服を脱げない状態とか、塚森裕太というアカウントにログインしていると表現していました。ここ

    • 小説感想 ゴールデンタイムの消費期限

       うつ病にかかり、新しい物語に触れなくなってからかれこれ2年。私がこの小説を読もうと思えたのは、その題名とモノローグが私に刺さったからだ。何とか大学に受かったものの精神的に疲れ果て引きこもりになった私は、小説というものに憑りつかれながらも何も書けないまま小説家の自分を食いつぶしていた主人公の心情に否応もなく引き込まれた。無理に理解しようとしなくても登場人物に入り込めたことで久しぶりに小説が読めたのだろう。  この作品の中ではかつて天才と呼ばれた子供たちが集められ、閉鎖的空間

      • はじめまして

        たこ焼きと申します。久しぶりに小説を読んだら感想を書いておきたくなり、せっかく書いたのでどこかに晒そうと思いアカウントを作りました。たまに小説の感想を書き散らします。

      「小説感想」 #塚森裕太がログアウトしたら