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二刀流の思考を持つ

近頃よく「二刀流」や「副業」という言葉を聞くようになりました。

二刀流とは野球人、大谷翔平の野球スタイルのことで、野手と投手の両方のプレイをこなすことをさします。

副業・兼業は厚生労働省の働き方改革の推進の一環で、副業規定の厳しかった企業にもメスが入る形になり、本業以外の収入源を持つことを政府のみならず企業でも進めており、近い将来ほとんどのサラリーマンが本業以外の仕事をもつことが当たり前になる時代がくるかも知れません。

しかし、これらのことは仕方のないことでもあります。
日本のGDPはほぼ横ばいで、日本企業の成長力は小さく、中小企業はおろか大企業と呼ばれる企業でも終身雇用制度を維持することが難しく、少子高齢化という社会問題も重なりもはや企業が1人1人の生涯を保証できなくなっている為です。


終身雇用が当たり前でない今、副業の思考を持つことが重要視されています。


でも、これらは悲観することではなく、むしろ個人が成長するためには非常に良いことだと思うんです。

この記事を見ている読者の皆様においては、1つの仕事だけをこなすスペシャリストと呼ばれる人は稀少で、大多数の方は複数のタスクをこなすことを会社(上司)から求められているのではないでしょうか?

一つの仕事を極める職人的考えも素晴らしいことですが、他の仕事ができるようになっておくことによって、もし人間関係のもつれが起きた時に会社を辞めたい時や、勤める企業の経営状態が悪化し、倒産の危機に面した場合にも、逃げ道を用意しておけば余裕を持って対応することができます。

二刀流や副業の思考はとても応用が効きます。

個人的な例を出すと、私は投資も行なっています。
前までは投資信託一本での運用でしたが、国内株や米国株など複数の株を買うようにすることで、資産のリスクヘッジを行うこともできるようになりましたし、国内のみならず国外の情勢にも興味を持って自分から積極的に情報を取りに行くことができるようになりました。

投資信託一本で資産運用していた初期の頃に比べて、色々な情報に興味を持って取り組む分、積み立てNISAで同じ株を買うだけの時に比べて、調べる苦労は格段に増えましたが前以上に楽しくやりがいを持って資産運用に取り組むことができるようになっています。


仕事面においては、私は工場に勤めるサラリーマンですが、一工程だけでなく複数の工程の作業をこなすことで、作業方法や製品の規格、設備の操作方法を知り、色々知らなければいけないことも増えて大変ではありますが、忙しさと同時にやりがいと、ここが駄目でも他の工程でもやっていける自信がつきましたし、今の会社が倒産したとして、他の会社に再就職したとしても一からでもやっていくことができるという根拠のない自信を持つことができました。

一つのことにこだわりすぎるのは現代においては色々とリスクが大きいと私自身も感じます。

子供を持つ親(特に医者や年収が多い家庭の教育ママ)は、子供を立派な企業に入れたり、医者・公務員にすることが生きがいという方がいます。
これらの方が、子供が望んだ道に進むことが出来れば良いですが、受験戦争に敗れ、道を諦めることになった時、親だけでなく子供にかかるプレッシャーというのは相当なものになることは容易に察することができます。

この時、この両親に子育て以外のやりがいを持って生きていくことができていれば、親や子にかかるプレッシャーというのは格段に軽減されるはずです。


望んだ道で成功することは誰もが望むことです。
しかし、資本主義の世界では全員がヒーローになることはできません。
大谷翔平は今や一般人のほとんど全ての人が知る世界的ヒーローですが、彼がチームに入ることによってチームを去ることになった人間は間違いなく存在します。
強烈な光を放つ存在の裏には、夢破れて去る人間の方が多いことを知っていて下さい。

もし医者や公務員になれなくても、別な道で生きる選択肢を持っておくことは悪いことではなく、個人の心理的負担を減らし、人生の視野を広げ、人生を豊かにするよいきっかけになると私は思います。


幸せに生きる道は一つではないのです。


自分の好きなことや、得意なことを見つけていきましょう。
会社員や農業をする人が本の執筆をしたっていい、将棋を指しても、ピアノ教室を開いてもいい。

色々な経験を積むことで、今まで見えなかったものが見えるきっかけになると思います。


人生楽しんだもの勝ちです!
苦労も楽しんで行きましょう♫

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