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[ありがとう]は魔法の言葉
こんばんは♪ 若かしき頃、2年半ほどマクドナルドで働いていたタコセン🐙です。
一昨日、ファイナンシャルアカデミー代表 泉さん、マクドナルドで学んだノウハウを活かしebay(ヤフオクの海外版みたいなもの)を使って外注化して成功された青木さんの本を読みました!
今日も1日お疲れ様です( ◠‿◠ )
— たこせん🐙 NO WAR🇺🇦 (@ub1AlqvA05nwXFk) March 16, 2022
タコセン🐙は読書と日経夕刊見ます!#読書好き#読書好きと繋がりたい pic.twitter.com/j2i7NUgRBq
マクドナルドは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシア国内の850以上ある全店舗の一時閉鎖を決めたこともあり、色々大変ですが、マクドナルドのシステムはめちゃくちゃ素晴らしいので、起業するひと...そうでないひともマクドナルドから学ぶことはたくさんありますので、今日はそんなマクドナルドのことを書かれた本の重要箇所を一部抜粋して、ご紹介できたらと思います。
よろしくお願いします。
【35歳になったらマクドナルドでバイトしろ!】
[ありがとう]は魔法の言葉
赤い看板にでっかい黄色いMの文字。それから立体的な白文字で"McDonald' s~"と表記されているマクドナルドの看板は、どんなに遠くからでも、すぐにそれとわかるようによくできている。
店内に入ろうと一歩踏み出した俺の目の前で、自動ドアが音もなく開いて、中から子どもと手をつないだ母親、それに続いて父親が出てきた。
「ありがとうございました!」
複数の声が、その後を追って、こだまのように響いてくる。俺はなんとなく気後れして、少し後ずさりした。
店から出てきた親子三人を見送ると、ふたたび音もなく閉じてゆく自動ドアの前に立っていた。
入口の全面ガラス張りの自動ドアの横で、たぶん等身大サイズのマクドナルドのシンボルキャラクター、ピエロのドナルドが、ハッピーセットのおもちゃが陳列されたショーケースを抱えるようにして立っている。
どうでもいいことだけど、俺にはドナルドの目がどうしても笑っていないように見える。というか、前から思ってたけど、正直ちょっと怖くないか?
正面奥にはカウンターがあって、3台のレジスターが並んでいる。比較的空いている時間のようで、使っているレジは2台。それぞれ一人ずつスタッフがついている。
レジの後ろには、注意深く辺りに配慮しているスタッフがもう一人いて、客からの注文が入ると、この三人で手際よくさばいていく。
さっきから見ていると、注文から客が立ち去るまで、1分も掛かっていないんじゃないか。
まるで他社のファストフード店のスパイのように、マクドナルドの内部を観察しながら、ずり落ちてきたカバンを肩に掛け直した。
カバンの中には昨日コンビニでもらった黄色い求人情報誌が入っている。
履歴書を渡し、ごくごく簡単な質問をされただけで、すぐに採用になった。
「それじゃ、青木さん、明日オリエンテーションを行います。そして明後日から店舗に入ってください。よろしくお願いします。青木さんは頼りになりそうだから、あてにしてますよ」
そう言った高橋さんの笑顔はすごく爽やかだった。
まるで森林浴に行ったときに吹く風のような清々しさが俺の中を通りぬけた。誰かに頼りにされるのは厄介なことだと、これまでずっと感じてきたけど、会社で不要品扱いされたばかりの今の俺には、高橋さんの言葉は胸にジンジン染みてくる。
素直に嬉しい。
「はい。よろしくお願いします」
気がつくと立ち上がって、深く頭を下げていた。
「ありがとうございました〜」
アルバイトの女の子たちの声が店内に響いている。
そちらを見ると、みんな楽しそうな笑顔で客を見送っている。
社会人の俺としては、
「ありがとうございました」
と言って頭を下げるなんて常識で、挨拶みたいなものだったけど、あんなに楽しそうに言ったことがあっただろうか。
来たついでだからと思い、テイクアウトでコーヒーを注文すると、先ほどの女の子が目を見て、声をかけてきた。
「ありがとうございました。それから、お疲れさまでした」「うん、ありがとう」明日からここで働くのか。
帰り際、先ほどの面接官の高橋さんが見送りに出てきてくれた。「それじゃ……」立ち去ろうとすると、高橋さんはにっこり笑った。「よかった。こちらにいらしたときは、ずいぶん元気がなかったので、どこか調子でも悪いのかと、ちょっと心配していたんですよ」
初めて会った俺の体調まで気にかけてくれる高橋さんの優しさに驚きながら、カウンターの女の子たちに視線を投げる。高橋さんも俺の視線を追った。
「お店の方たちの『ありがとう』に元気をもらったみたいです」照れくさかったけど、正直な気持ちを打ち明けた。
高橋さんは嬉しそうにうんうんとうなずく。
「魔法の言葉ですからね」
「魔法の言葉?」
「そう。
たった一言の『ありがとうございました』ですけど、その中には、『ゆっくりしていってくださいね』とか『気をつけて帰ってくださいね』とか『またいつでも来てくださいね』とか、相手によっていろんな気持ちがこめられているんですよ」
そんなこと考えたこともなかったな。
どんよりと暗雲ばかりがたれ込めて、まったく先が見えなかった俺の真っ暗だった心に、一筋の光が射した気がした。
「ありがとうございました」高橋さんにお礼を言って、俺はお店を後にした。
「ありがとう」は魔法の言葉か....。
失敗を怒るだけでは人は育たない
「お先に失礼します!」バイトの終了時間になり、俺は周りの仲間に声をかけた。「お疲れさまでした!」その声に送られてバックドアから出ると、店長の金沢さんが追いかけてきた。
「青木さん、お疲れさま」「お疲れさまです」帽子を取りながら、挨拶を返す。こんなふうに呼び止められたのは、これが初めてだ。嫌な予感が頭をかすめる。
何かやらかしたかな?
「疲れた?」
「え? あ、まあ...」
曖昧に答えると、店長はもう一度繰り返した。
「疲れてるのかな」
「いえ....」
返事がまずかったかと思い、今度は否定する。
自分の本当の意見ではなく、相手が求める答えを探してしまうのは、会社で出世ばかりを気にしていた俺の悪いクセだ。
店長は声のトーンを少し下げた。
「今日ね、お客様からクレームがあったんだよ。ミートが入ってなかったって」
「えっ?」
それはつまり、ハンバーガーの中にハンバーグが入ってなかったということだ。
ショックだった。
ミスのないように気をつけていたつもりだったが、いろいろ考え事をしていたのが悪かったのだろう。
「すみません」
慌てて深く頭を下げる。
店長はうんと頷いて続ける。
「いや、新しいバーガーと取り替えたら、お客様も納得してくれたからね」
俺はうつむいて話を聞いていたけど、大きなトラブルにならなかったことに、正直少しホッとした。
「でも、もしお客様が遠方からいらしていて、テイクアウトしてどこかで食べようとしたとき、ハンバーガーにミートが入っていなかったら、どう思ったかな?」
胸の内を見透かされたようで、心臓がバクバクと鼓動を速めた。
「すごく残念だよね。取り替えてもらおうと思って、お店に戻るにも時間がかかる。楽しいはずの時間が台なしになっちゃうよね」
「......」
俺は「よかった」と一瞬でも思った自分の意識の低さが情けなくて、返す言葉もなかった。
「青木さんならわかるよね?こんな話をしなくても……」
俺は持っていた帽子をギュッと握りしめて、もう一度頭を下げた。
「本当に申し訳ありませんでした」
「うん。
人間だからミスがあるのは仕方がない。でも、そのミスが原因でお客様からの信用を失うこともある。
そのことは忘れないようにしようね」
「はい、わかりました」
うなだれたまま立ち去ろうとすると、店長にとめられた。
「それから、青木さん」
「はい」
「そろそろいいと思うんだよ。タイトルアップにチャレンジしてみない?」
「えっ?」
怒られるならまだしも、ここで店長からタイトルアップの話が出るなんて夢にも思わなかった。
タイトルアップには各タイトルで平均3ヶ月くらいはかかるものだと聞いていた。
バイトを始めてまだ1ヶ月ちょっとの俺が、そんな話を持ちかけられたら面食らうのも当然だ。
相当驚いた顔をしていたのだろう。店長は少し笑って、もう一度言った。
「どう?」
「でも、私はまだ lヶ月ちょっとで……」
「うん、たしかに早いよね。それでもチャレンジしてみていいかなって思うくらい、頑張ってると思うんだ。どうかな?」
「は、はい」
店長は優しく笑うと、俺の肩を叩いて、バックドアからキッチンに戻っていった。
店長が消えたドアを見つめながら、野々村さんの言葉を思い出した。
「みんなの役に立てるっていう実感とか、頼りにしてもらえる感覚が嬉しいじゃないですかー」
グッと両手を握りしめる。
なるほど。
たしかに頑張りたくなる。35歳の俺にこんな気持ちを思い出させてくれるなんて。
見てくれている。右も左もわからない入店したばかりの俺を。ちゃんと評価されて、それをきちんと伝えてもらえる。
それだけで、こんなにやる気や向上心が湧いてくるものなのか。
失敗を叱るどころか、それ以上の期待をかけてくれる。そんな店長の期待に応えたい。
忘れていた何かを取り戻しつつある自分がそこにいた。
途中にはなりますが、マクドナルドのシステム...接客術をもっと学びたいあなたは是非、本書を読んでみてください。
それでは今日はこの辺で!
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