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フリーランスはスキルなしでもできるか検証【私の2年の体験談です】

こんにちは、おかもとたかし(@tak_okam)です。今回の記事は、

・フリーランスになりたいけどこれという実績がない人
・スキルなしでもフリーランスでやっていけるか不安

という方にお役に立つ情報をお伝えします。

フリーランスを目指しているんだけど、自分にはスキルなし…と不安になっておられる方もいらっしゃるかと思います。

会社という人間関係の渦から解放され、一人で自由に働きたい、という方は多いですし、今後も増えていくことでしょう。

ただ、ひとりで生計を立てていくのなら、どうしても必要なのは「スキル」。

ところが…

「これといってスキルはない!でも会社勤めは嫌だからフリーランスとして働きたいんだ!」

という、ある意味わがままで世間知らずな方もいらっしゃるのではないかと思います。

安心してください、私(おかもと)もそうでした!

ふつうに考えて、スキルゼロでしかもフリーで仕事をもらおうという発想自体が、常識を逸脱しているといってもおかしくはありません。

今回はタイトルの通り、フリーランスはスキルなしでもできるか?という問いかけなのですが、結論をいいますと、

スキルなしでも「始める方法」はある。
続けるかはあなた次第。

ということです。

今回は、前半では、スキルなしでもフリーランスで食べていく5つのステップをお伝えします。

後半では、スキルなしでフリーランスになりたい人ってどんな人で、将来性はあるのか?というテーマでお話していきます。

最後までお読みいただければと思います。


本文に入る前に、少し私の紹介をしておきましょう。

私は、フリーランスでWebライターをやっています(2020年2月現在)。

会社員を辞めて独立起業したのが2007年。その年ネットショップを立ち上げました。山あり谷ありいろいろありましたが、11年経った2018年3月に完全に閉鎖しました。

その後フリーランスライターに転向したわけですが、ありがたいことに継続案件をいただくまでになりました。

それでは、本文へどうぞ!

第一章:スキルなしでもフリーランスで食べていく5つのステップ

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スキルがない。それは恥ずかしいことのように思えますが、誰でも最初はスキルがないのは同じ。

でも、フリーランスとして働きたいんですよね?

そうであれば、働きながらスキルを身につけていくしか道はありません(当然ですが)。

というわけで、スキルなしの状態でフリーランスとして仕事を始め、食べていけるようになるまでの最初の5つのステップはこちらになります。

1・ボランティアで仕事をする
2・低単価の案件をまず受けてみる
3・実績をポートフォリオにまとめる
4・高単価案件に応募してみる
5・相性のいい担当者の信用を勝ち取る

順にご紹介していきます。

1・ボランティアで仕事をする

まずオススメするのは、自分がやりたい分野の仕事を無料で体験してみるということです。

ボランティアで仕事をする、というと敬遠されがちですが、「ビジネスをスタートした最初のころ」というのはそういうことは言っていられない時期と言えます。

例として、私のケースをご紹介しましょう。ライターとして生きていくと決めた私は、私は2018年7月に、地元のネットメディアのボランティア記者になりました。

Facebookでつながったメディア編集長に頼み込み、記者に加えさせていただいたのですが、これが私のライターとしてのデビューになりました。

地元ローカルの明るいニュースを伝えるというコンセプトのメディアなのですが、同年8月に最初の記事を取材、執筆、配信して以来、現在(2020年2月)まで継続しています。

これまで90本近くの記事を無料で書いてきました。このボランティア記者体験のメリットはいくつもあって、最大のメリットが後述するのですが、まずお伝えしたいのは、ライティングの基礎を実戦形式で学べたということです。

取材ネタ集めからアポどり、取材、撮影、執筆、(編集者による校正を経て)記事配信作業まで、すべて一人でこなします。これがとてつもなく勉強になります。取材相手は毎回違うので毎回異なる取材の形式を体験できます。

webライターの場合は外で取材をする必要がほとんどないので、取材活動するのは時間の無駄ではと思われるかもしれませんが、これから書く記事の構成を考えながら取材するという体験は、必ず役に立ちます。

2・低単価の案件をまず受けてみる

ボランティアで仕事をして少し慣れてきたら、いよいよ募集案件を請けることを体験するステージに入ります。

ランサーズ、クラウドワークスといった「クラウドソーシングサービス」に登録(無料)すると、ライティングの場合ですと1文字0.3円くらいの低単価の記事作成案件がたくさん見つかります。

低単価の仕事は申し込むとかなりの高確率で採用されます。中には初心者歓迎を謳うクライアントもいます。

まずは実績づくりとして請けるのです。

実績がないと高い単価の仕事は回ってきません(ライティングに限らずどんな分野でもそう)から。

この経験で、受注から納品までの仕事の流れ、担当者とのやり取り(主にチャットワークを使用します)など実務経験を、仕事をしながら体験できます。

そして何より、作品を納品したら大きな自信になります。その瞬間初心者ではなくなりますし、何より目に見える実績が残ります。これがとても大きいのです。

3・実績をポートフォリオにまとめる

そして作業実績が複数に達すれば、ライティングであれば執筆した記事のURL をクラウドソーシングサイトの自分のプロフィール画面に貼り付けます。

記事が増えたらその都度どんどん加えていきましょう。それにより、プロフィール画面がそのまま自分の実績を公開するポートフォリオになります。

クリエイターを探しているクライアントは、相手の実績が気になるのは当然で、実績ある人から採用したいもの。クライアントからスカウトされるようになるまでどんどん実績を追加していきましょう。

4・高単価案件に応募してみる

体裁のいいポートフォリオを作れたら、いよいよ高単価の案件に挑戦です。ライティングで言えば1文字1円以上の案件です。

応募したら、クライアントはあなたのプロフィールを必ずチェックします。

すでに実績があるのを確認して、コンタクトを取るのですが、その時点であなたの実績と、そして肝心な実力を大まかに判定している可能性が大きいです。

そのまま採用される場合もありますが、ライターであれば大抵の場合テストライティングの執筆、提出をもとめらますので、そこでこれまでの実績を信じて最大限に力と誠意を込めて提出しましょう。

仮に不採用となったとしても、それはご縁がなかったということ。潔く諦めて次の募集案件に気持ちを切り替えましょう。

そして目出度く採用になったら、いよいよチャンス到来です。クライアントの希望に応えるということを大前提に、クライアントの満足を最大限に引き出せるよう頑張りましょう!

5・相性のいい担当者の信用を勝ち取る

実はこれが最も大切なことで、滅多に対面することのない遠隔のリモートワークであれ、担当者(ディレクター)との相性、すごく大事です。

例えばチャットワークでやり取りを交わしていても、相手のひととなりは徐々にわかってきます。

気の合う相手であれば、作業もスムーズに進みやすいし、いざという時は気軽に質問したり、相談を持ちかけることもできます。

そして記事(もしくは作品)を納品し、担当に喜んでもらうと、仕事を継続することができます。すなわち、引き続き案件を発注してもらうのです。

精神的な相性がよければ、絆は深まり作業の効率も上がり、結果的に作品の質も向上するといういいことずくめで、ウィンウィンの理想的な関係を築けます。

第二章:スキルなしフリーランスになる人はこんな人

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そもそもスキルなしでフリーランスになる、というある意味無謀なことをやろうとしている人、やりたいと願っている人って、どんな人が多いのでしょうか?

「僕のような人さ!」

と、胸を張る方もいらっしゃるでしょう(笑)。

これからご紹介していきますが、この章の目的は「自分もそう!」と共感してもらうことで「自分だけじゃないんだ!」という前向きな気持ちになってもらうことです。

1・会社勤めが嫌い

きなり当てはまる方も多いのでは??

とにかく今の会社がつまらない!人間関係が面倒!さっさと辞めてしまいたい!というひとが、まるで駆け込み寺のような感じで、フリーランス市場に「逃げ込む」という構図ですね。

もちろん、会社から逃げたい!という強烈なモチベーションのみなので、特にこれといってフリーで戦い抜く技術を持っているわけではありません。

でも、フリーランスになるということは、「副業→専業」というプロセスが王道ですから、たとえスキルなしでも、低リスクを確保したうえでとにかく「はじめてみる」ことが重要です。

まずは副業として、前章のようなプロセスで少しずつスキルを身に着けて本格的に独立、でも大いにありです!

そちらの方が確実ですし、強烈な不安感に襲われることもありません。

会社勤めが嫌い、というのは立派な動機です。

その気持ちに嘘をつくことなく、こっそり経験を積み上げていけばいいのです。

2・ひとりが好き

誰とも関わらず、ひとりで過ごす時間が好き、という人も、スキルなしなのにフリーランスを目指したがります。

「フリーランス=煩わしい人間関係から解放される」というイメージを抱きやすいのです。もちろんそれは間違いではありません。

「常に狭いオフィスで机を突き合わせて一緒に働かなければならない」という状況から脱出できる、という意味では確かにその通りですが、全く人間関係を遮断してしまっては1円も稼げません。

リモートワークであれ、クライアントや顧客、ビジネスパートナーらとの人間関係は続きます。そこは心得ないといけないところ。

ただ大きなメリットとして「適切な距離感を保って仕事ができる」ということがあるので、その利点を活用して、自分の働きやすい場所で働きやすい人たちとチークを組むという姿勢が大切になります。

3・何もしないのが好き

ひとりが好き、ということにも大いに関連してくることですが、スキルなしでもフリーランスでやっていきたいな~と漠然と考えてる人って、何もしないでぼ~っとしている時間が好きだったりします。

少しでも暇ができると、

・ただ家の中にこもって一人で何もしない
・ぼ~とテレビを見たり動画をチェックする
・ただ単にゲームに明け暮れる

といった感じの人ですね。こういう人は、「誰にも関わらずひとりで何となく平和に暮らす」ということを大事にするタイプで、大したスキルもないのに「ひとりで稼ぐ」ということにあこがれを持っています。

だらだらとのんびり生活しながら、お金だけはちゃっかり入ってきてほしい…という願望というか夢想をしてしまっている人たちですね。

もちろん、全く何もしなくてお金が入ってくる、というわけではなく、最初はみっちり努力しないといけません。

少なり労力でそれなりに稼げる仕組みを作るまでは、頑張らないといけないステージです。

でも、「あとで楽にのんびり稼ぎたい」という願望が「目標」になればモティベーションは湧いてくるものです。

第三章:スキルなしフリーランスに将来性はあるのか?

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この章では、スキルはないんだけどフリーランスになりたい!という人に、果たして将来性はあるか?という話をしていきます。

結論から言いますと、将来性はあります。もちろん、働きながらスキルを身に着けていくという前提ですが。

その3つの理由を、これからご紹介していきます。

1・今後増えていく

まず、フリーランス人口は今後増えていくということが予想されます。

日本ではこれまでフリーランス人口を表す公的な統計は存在していませんでしたが、内閣府が2019年7月に「日本のフリーランスについて」というレポートを発表、アンケート調査を実施して推計したフリーランスの人数を公表しました。

新たにアンケート調査を実施し、フリーランスの働き方をする者の規模や特徴等を明らかにすることを試みた。これまでの研究を参考にしつつ、年齢・性別・学歴・就業形態・地域の区分を詳細なものにし、総務省「平成 29 年就業構造基本調査」の個票を用いて日本全体の属性に引き延ばすことなどによって、より精緻な形で試算した。その結果、フリーランスの働き方をする者の人数は、副業として従事している者も含め、306 万人~341 万人程度と推計された。
参照:日本のフリーランスについて

341万人のうち、フリーランスを「本業」としている人は228万人、「副業」としている人は112万人と推定されると報告しています。

これは個人事業主だけでなく、法人を設立した1人社長も含まれます。

公的な官庁が初めてフリーランスの実態を調査、発表したということは、「今後伸びる産業」を示唆しており、今後当分はフリーランス人口は増加していくことは確実です。

2・社会構造がフリーランスに追い風になる

2020年4月から同一労働同一賃金を規定した「パートタイム・有期雇用労働法」がいよいよ施行されます。

同一労働同一賃金とは、同じ職場、同じ仕事内容の正規、非正規労働者の待遇、賃金の格差をなくすことをさします。

これにより、正規雇用は減少し、非正規雇用が拡大すると見られています。

2019年はトヨタなど大企業トップが相次ぎ「終身雇用継続は難しい」との趣旨の発言をしたことが話題になりましたが、この流れは止められないでしょう。

この時代の流れは、フリーランスにとっても追い風になります。

業務委託等の契約によっては正規従業員と同一水準の報酬が可能になりますし、フリーランス市場の拡大に伴い各種保障も徐々にではありますが整備されることが予想されます。

2020年代に入り、フリーランスが市民権を得て日本人の働き方の主要な選択肢の一つとして定着していくでしょう。

3・価値を売る時代になる

自分の実力を頼りに身を立てるフリーランスは、言い換えれば「あなた自身が商品になる」ことに他なりません。

どんな人にも、持って生まれたキャラクターがあります。人生を重ねながら培ってきた個性があります。

それらのあなたを構成する要素全てに価値を見出すことが、フリーランスとして働き続ける上でとても重要なことです。

令和の時代は、組織に属する人が一致結束して働く時代から、個人が能力をいかんなく発揮してその集合体が経済を支える時代へとシフトする時代です。

ひとりひとりに異なったきらめく価値があります。

フリーランスとして積み上げてきたスキル
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これまでに培ってきた生きざま

これは世界でただひとつ、あなたにしかないもの。

フリーランスとして稼ぎ続けるということは、世界にただひとつの価値を持つあなたが、社会に価値を生み出し続けるということなのです。

スキルなしで始めることもまたあなたの「武器」になります。

試行錯誤を経てスキルを身に着けるプロセスは、後に続く誰かの役に立つ「商品」にもなります。

実際に、この記事を読んで勇気が沸いた!という方がいらっしゃるのであれば、とてもありがたいことです。

第四章:おわりに

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今回の記事では、スキルなしでスタートしても、フリーランスとして身を立てていくことは可能、というお話をさせていただきました。

そうとわかればとにかく行動!行動あるのみです。

最初は恥をかきますし、自分の至らなさに嘆くこともあるでしょう。しかしそういった経験値を積み重ねることで、実力は必ず身に着き、悔しい体験も必ずあなたの血肉となります。

そして、唯一無二の「あなただけの価値」に完全に気づいたときこそがフリーランスとしての本当のスタート。

ぜひその日がやって来るまで、とにかく「経験」してほしいと思います。

日々チャレンジしていただきたいと思います。

最後にお伝えしたい言葉はこちらです。

フリーランスとは終わりなき挑戦者のことである。

あなたがフリーランスライフを満喫され、そして成功されることを心より願っております。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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