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読書習慣の勧め 蛸龍的読書マガジン

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書籍からの学び、共感、考察など、様々な観点から書評を行っていきます。 気になる書籍を購入する時の事前情報として、一つの読書感想文として、読書に深みを!
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#小説

本の選び方:運命の書はどこにあるのか

こんにちは!蛸龍です! 皆さん読書していますか? 今でこそ筆者は読書が趣味として定着し、ノンストレスで毎日読書を継続できていますが、最初の頃は読書が良いものであると知りつつも、なかなか読書習慣が身につきませんでした。 そんな悩める時代の悩みの一つが”何の本から読めば良いのか分からない”ということです。 初めのうちって、有名な作家やシリーズもほとんど分かりませんし、そもそも小説、ビジネス書、実用書など、どのジャンルが向いているのか、難しさや厚さはどの程度が良いのかなど、

読書の魅力

こんにちは!蛸龍です! 皆さん最近読書をしていますか? 筆者は最近、読書習慣を見に付けてたくさんの本に触れようと意識しています。が、現代ではスマホの普及などによって、昔に比べて読書をする人が減ってきているように感じます。 たしかにSNSやネットニュース、動画コンテンツが充実してきている現代では、わざわざお金を払ってまで面白いかも分からない書籍を購入し、スキマ時間を見つけてはチマチマと読み勧めるという行為は非効率な気がします。 ましてや最近のネット情報は図解のみならず、

地獄さ行くんだで 蟹工船

秋田県生まれのプロレタリア作家:小林多喜二による、戦前の日本の労働実体をリアルに描いた名著「蟹工船」を読了。 明治維新から始まった急速な工業化により、貧富の差が著しく拡大していた戦前の日本。いわゆる「成金」と呼ばれた資本家たちが、労働者を安く買い叩き、過酷な労働に従事させることで暴利を貪っていた様子がまざまざと描かれる。 働き方改革が浸透し労働環境の改善が細部にまで行き渡りはじめた昨今の日本に比べると、ブラック企業なんて言葉が生易しく感じるほどの劣悪な労働環境に驚嘆させら