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我が子の爪を切るときは

適当に予定を入れているわけではなく、本気で考えて必死に悩んでパズルのように組み込んでいく。自分一人の都合ならいくらでも無理できていたけど、子どもとの暮らしはいい具合にやっていかないと自爆する。

夫の仕事は相変わらず忙しく自宅の寝室で落ち着いて睡眠をとるのは月に一度のペースになってきた。忘れているわけではないけれど、それに対してその都度苛ついても絶望しても己の心身の疲弊が増すだけなので気にしないことにした。気にするスイッチを切ることに努めている。最近それができるようになり少しだけ意識のコントロールができるようになった。

夫の健康のために弁当を持たせている。必要な時は一日2食分の弁当を持たせることもある。きっともっと脂っこいものとか味付けの濃いものとか食べたいだろうな、と想像しながらも、外食の機会は私よりかは多くあるのだからその時に自由に食べればいい。
素朴な弁当があってこそ外食の良さも増すだろう。健康と節約のためにこれからも弁当は作り続ける。それだけでもきっと貢献できている。というか、わりと弁当を作るのは好きだ。そして、夫は弁当について美味しかったと言うこともないが不味いとも言うこともない。だからこれからも健康的な弁当を作り続けてみせようじゃないか。
なんだかちょっと嫌味が出てしまったな。たまには嫌味を言ってもいいよね。嫌味というか、お弁当を作るのは好きだけど気力と優しさがないと弁当作りって続かないよね。な〜んて、自画自賛!はっはっはっ

昨夜は疲れのピークを通り越し、いつも飲みすぎてしまうお酒もかなり控えめに飲んだ。
疲れすぎてお酒を飲む気力すら無かった。昨夜の行動を振り返ると初めて買った美味しそうな麦焼酎をロックで飲みはじめたのが良かったのかもしれない。いつも本搾りシリーズを氷たっぷりでガンガン飲んでしまう。グレープフルーツが大好きで、本搾りのグレープフルーツとピンクグレープフルーツが大好き。プレミアムシリーズも好き。柑橘系が好き過ぎてガバガバ飲んでしまう。それが良くないわけだな、きっと。

昨日は麦焼酎をちびちび飲んでいた。シュワシュワじゃないから。
それがきっといつもと違う感覚でお酒を飲むことができて気持ちが満ち足りたのだろうな。
美味しそうだな、と思って買ったお酒が美味しかった時は嬉しい。宝くじを当てた気分。

そんなこんなでヘトヘトになりながらも我が子と風呂を済ませ、我が子はすっぽんぽんのままソファで寝てしまい、いそいそとボディークリームを塗りパジャマを着せた。

そして、我が子の爪が伸びていることに気付き頭を乾かした後に爪を切っていた。
どんなに疲れていても、どんなに悲しくても、どんなに怒っていても、爪を切る時だけは最大級の優しさと深呼吸で取り組んでいる。我が子の爪を切っているときだけ、私は私が好きだ。きっと一番優しいと思う。
雑にできないもん。こんな小さな指についているこんな小さな爪だ。無造作にイライラしながら切り進めればあっという間に血まみれだもの。

我が子の爪を切っているときの自分が好きだ。
そんなことを思いながら早めに眠ることに成功した夜だった。
きっと母も私の爪を丁寧に切ってくれていたんだろうな。いつから自分で自分の爪を切るようになったのかな。

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