時給モンブランの女
8月からウェブデザイナーの旦那さんの仕事を手伝う私はまた、駆け出しのフリーライターとしても活動している。
今は某クラウドソーシングサイトを活動拠点にしている。
登録をしてまだ一週間もたっていない。
もちろんそんなまだ駆け出しのペーペーライターに大きな仕事の依頼なんか来ない。
むしろ「すぐできる!500文字で30円!!○○について書いてください」と言ったびっくりする位に単価の低い仕事でも、自分から積極的に取りにいかないといけない様である。
私も私で、「まぁ旦那さんのお仕事のサポートや経理の勉強もあるし、ウェブにも慣れてないし、勉強も兼ねて3カ月位はコツコツ実績積まないとねー!」
と言った具合に、主婦業や他の業務と遂行して一日3件ほど、ゆるーい感じで500文字程度の小さな記事をポチポチ書いていこう。
と、気楽に構えていた。
しかしそんな私に予想よりかなり早く、小さな転機が訪れた!
何とダメ元でプロフィールを送った相手から依頼の仕事が来たのだ!
しかも、プロフィールに料理や読者が好きと書いた事が功を奏した。
元々応募した件とは別件、
好きなことについて、どんな内容でも良いので1本1500文字以上で600円、5本を早めに書いて送れば5000円という新たな仕事の依頼まで転がり込んできたのだ!!
と言っても単価はまだまだかなり低い。
頑張って短期間で5本仕上げても、1本の単価は1000円。
いくら好きな事についてでも、資料や写真を集め、1500文字以上の記事を書くとしたら、1本書き上げるのに2時間はかかりそうだ。
時給にしたら500円。
と言った所だろう。
しかも出来たら2日以内で仕上げて欲しいときた!
久しぶりの「締め切り」という言葉と急展開に正直心の準備が追いつかない。
それでも昨日まで単価30円や50円の世界で地味にポチポチやっていた身の私からしたら、大きなチャンス!
これを機にどんどん単価を上げられるかもしれない!!
初めての向こうからの仕事の依頼に興奮もしていた。
旦那さんもサポートしてくれる心強さから、受ける事にした!
午前中、買い物やら家事やらを済ませながら、頭は5本のネタのアイデアが駆け巡る。
家事をひと段落させた正午過ぎ、
いざパソコンに向かって猛烈な勢いで文章を打ち込んでいく。
しかし、「猛烈な勢い」はあくまでも私の主観。
客観的にみたら、タイピングは遅いし、文章の編集作業もわからない事だらけで亀の歩み。
実際、隣のテーブルから私を見ている旦那さんには「いつものポチポチ」を続けているようにしか見えないだろう…
それでもとりあえず1本でも仕上げたら送って欲しいと言われた記事を、夕方までに仕上げ、旦那さんにデータの送り方を教わり何とか送る。
そして夕飯後の唯一ののんびりタイムも返上して、寝るまで文章を打ち続ける。
早朝から再び次のネタを考えながら、シャカリキに記事を書き続けたら、意外に余裕を持って旦那さんが起き出す朝8時を前に、5本の記事はほぼ完成していた。
好きな事をネタにできたおかげで、予想以上のスピードで記事が書けた私はシャワーを浴びながら
「やっぱ私、書く仕事むいてんじゃーん♪」
「また今日の午前中の家事がひと段落着いたら、ちょちょっと書いた記事を見直して、後は昨日出来なかった分のんびりしよー。るんるーん!」
なんて、完全に調子をこいていた。
しかし、シャワーを浴びて再びパソコンを開いたら、
最初に提出した記事のダメ出しが届いていた…
自分なりに精一杯頑張ったのに…
ダメ出しされて少し腹も立つし、へこむ。
しかし、辛口のご指摘はしっかり的を得てもいる。
急いでダメ出しされた記事を練り直し、せめて残りの4本はダメ出しされないように、ご指摘をもとにしっかりチェックしなおさなければならない。
もう一踏ん張り!
この時点で私の時給は、大好きなケーキ屋さんのモンブランの値段を下回ること決定。
今日も午前中に家事を片付け、昼から脳細胞をフルに活性化させて文章を捻り出す。
そして、なんとか夕飯を準備する時間が来る前に5本の記事は完成した!
夜に持ち込まず無事に書き上げられた事に、ひとまずホッとする。
そして一息ついた夕飯の席で、改めて私の今回の時給を頭で考える。
そして思いついたのが今回のタイトル。
早くケーキ屋さんのモンブランの1つでも旦那さんに買える位にはなりたいなー。
あ、これなら買えるか(笑)
これも美味しいよね。
最近のコンビニスイーツってホント侮れない。
だけどせめて、私の時給は早く(セブン)が、とれますように☆
写真はそんな昨日、主観では(笑)猛烈な勢いで仕事をこなしながら作った晩ごはん。
生姜焼きをメインに定食屋さん風。
さ、明日も頑張ろう。
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