R3年度国体富山県高校男子ブロック指導

アスレティックトレーナーという立場で、インターハイから続けて高校男子チームのサポートをしていたのですが、国体チームの監督が富山大学OBということもあり、ブロックの技術指導をさせてもらいました。
1回の練習でブロックに割いてもらったのは、大体1時間でした。

1日目

監督が「空中姿勢」に疑問を持っていたので、そこからでした。
参考(ぬのTのバレーボール技術論 動作から見た「ブロックシステム構築」への道 その2「空中姿勢」について
スイングブロック」については特に導入はやらなくても大丈夫な状況でした。
その1「位置とタイミングを合わせる」
その3「スイングブロック」

1.2人一組でグラウンドスパイクのブロックの確認
2.指を開くとが固まる
3.肩甲骨を挙上して肩を固める
4.腹筋を固める:床に寝て腹筋で「腰の隙間」を潰す
5.手・肩・体幹を同時に全部固める:床でシーソー
6.1の確認

その後
7.台上スパイクのブロック:その場跳びからやろうとしたら「それだと跳べないので助走付けていいですか?」と言われたのでOKする
8.「外にはじき出すスパイク」に対して「腕の動き」ではなく「面の角度」で止める
9.全力でスイングブロックで「空中移動」を使っても「空中姿勢」が作れる

一番大事な感覚は「タイミングと位置取り」ですね。
なので、ブロック経験があまりない集団には「とにかく触れれば成功!」で練習を進めます。
それが成立すると「ブロックタッチの質」が成否に大きく影響するのでフォームにも触れていきます。

そして「スイングブロック」になると、「ブロックヒットの瞬間の空中姿勢」というゴールのイメージがないと練習にならないので、「空中姿勢」をしっかり獲得してもらうことを大事にしています。

「とにかく触れれば大成功!」でもスイングブロックには取り組めるので、ケースバイケースですが。

Yasu Yoshida @YasunYoshida
大変参考になりました、ありがとうございます。
ブロック経験の浅い集団ですと、力を入れるタイミング、視線のチェックをやっています。ある程度ブロック経験のある選手でしたら準備動作をいれちゃいますかね。スプリットステップがはまる選手もいるのですが、ケースバイケースです。

今回の高校生に対しては「反応の仕方」には触れていないのですが、スイングブロックの練習の時に「軽く体を浮かせてリズムどりをして」くらいの指示でスプリットステップ的なものを入れてもらっています。
クイックに対するブロックは次回初めて取り組む予定です。

2日目

1.サイドの速いトスにバンチからスイングブロックでどこまで有効なブロックができるか
2.センターバックに3枚ブロック
3.1と2の両立

3日目

今日のテーマは「クイックに対して位置取りしてからのリードブロック

1.ステップ1枚、2枚
2.バックセンター+両サイドの速いトスvs3枚ブロック
-------ここまで復習--------
3.クイックの助走を見て位置取り
4.+パス位置ずらし
5.+両サイドの速いトス vs 3枚ブロック

強調したのは「遅れたと思っても間に合うことが多いので、とにかく行ってみる」こと。

初めての練習にかなりバタバタしたけど、慣れればちゃんと練習になりそう、といったところでした。

4日目

今日は「これまでの確認とゲームでの実践」

1.ステップ1枚、2枚
2.バックセンター+両サイドの速いトスvs3枚ブロック
3.パス位置ずらしてクイック+両サイドの速いトス vs 3枚ブロック

MB、サイド、ディガーのイメージ一致」を強調しました。

5日目

今日は「これまでの確認とゲームでの実践Ⅱ」

1.ステップ1枚、2枚
2.バックセンター+両サイドの速いトスvs3枚ブロック
3.パス位置ずらしてクイック+両サイドの速いトス vs 3枚ブロック
4.2+3(全部)

慌てない・サボらない」を強調しました。

選手の声を聞いていると「遅れた」というのが多いのですが、【問題を「遅れたこと」にしない】という話をしました。
リードでどこまでできるかに挑戦している段階なので、「間に合わなかった」という評価は正しいんでしょうが、まだまだ「遅れたと思って余計なことをする・やるべきことをやらない」ことが多く、「遅れてもやることをやっていれば結構間に合う」ことを知らないだけだと考えています。
リードブロックだから、アタッカーよりも遅れて跳ぶのが当たり前。遅れたことを問題にするより、位置取りはどうだったのか?移動の仕方は、手の出し方はどうだったのか?遅れてもできることはあったのではないか?を考えよう」と説明しました。

なので、当面は「遅れたことを問題にせず、そこ(反応したときの状態)からできるはずのことをやったのか、やらなかったのかを問題にしよう」ということですね。
ディガーからの、このフィードバックが上手く機能すれば、今まで見えなかった景色が見えるような気がします。

北信越国体2日目

初日は2戦2敗でブロックにもいいところがなく、やってきたことが間違ってたんじゃないかと落ち込んでいましたが、最終戦はブロックが炸裂し初勝利を上げることができました。
相手は時間差が好きな感じのチームで、でも、リードブロックが機能したというよりも、決め手は「サーブ」でしたね。
昨日はサーブミスが先行してサーブを攻めれなくなっていましたが、「相手はコンビを決めて乗ってくるチームだから」というのも効いて、攻めることができていました。

「反応の仕方」(準備動作)について

北信越国体後も監督の高校やV2男子、V3男子、中学女子、高校女子チームにブロック指導をやらせてもらいましたが、
・動ける
・動いた方がしっかり跳べる
・思ってるよりずっと間に合う
・空中でやることは「動かす」ことではなく、「いつ、どこに、どんな角度で、ブロック面を固めるか」
といったことは共通して役立つのですが、「反応の仕方」(スプリットステップなどの準備動作)については、やるかどうか、やるとしたらどこまでやるか、悩ましいところです。

「3日目」で「クイックに対して位置取りしてからのリードブロック」なんてことをやっていたわけですが、
・クイックに対して(その場で直ちに跳ぶ場合)も、それ以外の場合も、同じ準備動作から反応する必要があるため、「準備動作」を無意識でできるレベルにしておく
・様々なクイックに対しての有効な「位置取り」のイメージをつかむ
・アタッカーの助走に応じて、有効な「位置取り」が選択できる
ディガーとのコミュニケーションができる
等がそろって初めて機能することなんだろうと思います。

追記:高校生ブロック指導の成果

国体選抜チームと一緒に練習していた選手の、春高でのブロック。
ちょうど1分のところから。
他に選択肢のない高めのトスではありますが、2枚揃えて見事なスイングブロックを披露しています。
【#スーパープレー】春高バレー2022 男子1回戦 Part1@バーチャル春高バレー

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