レセプション「フォームはどうでもいい」と言うけれど
レセプションは「正面で取ることにこだわる必要はない」
というのは割と一般的になってきていると思いますが、その先は様々で、極端になると「フォームはどうでもいい」という話になります。
確かに、必要なのは「コントロール」であって、「フォーム」を採点される競技ではないので、「どうでもいい」が正解なんですが、フォームのことに取り組まなくていいかというと、決してそんなわけはないと思います。
課題は「コントロールに利用できる『体の使い方』」ですね。
状況によって『使えるやり方』がいろいろ違ってくるから難しい。
でも、そんなに要素や種類がたくさんあるわけじゃないです。
要は
「ボールの飛ぶ方向が何によって決まるのか」という物理学と
「人間の体に何ができるか」という解剖学
の問題と考えています。
・どんな軌道のボールか
・体のどの位置にボールをとらえたか
・どんな感じでボールがコントロールできたか
これを蓄積していけば、その人なりの「法則」が見つかり、【状況に応じた、コントロールに使えるもの】が分かってきます。
【コントロールに使えるもの】は一つではなくて、状況に応じて適切に選択しなければなりませんが、要素としては
・ヒット面の角度
・ヒット面に加える力
があり、「角度」は見えるし、分かりやすいですが、「力」は見えないし、利用できるものがいろいろあって分かりにくいですね。
使える「力」には
・ボールの勢い
・手首
・肘
・肩
・体幹
・下肢(重心移動)
がありますが、末端の力に頼るほど微調整する「コントロール」の余裕はなくなり、コントロールの精度が落ちることになります。
最もコントロールに有利なのが「下肢(重心移動)」で、ヒット面の角度を変えずに平行移動させることが可能になります。
課題は
・どうやって「ヒット面」を安定させ、「角度」をコントロールするか
・どうやってヒット面に加える「力の方向」をコントロールするか
で、そのやり方(体の使い方)をつかむことが「フォームに取り組む練習」ということになるわけですね。
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