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バレーボールの練習の球出しでの「ボールの回転」について

note最初の投稿になります。

ちょうど手頃かなと思う内容をフェイスブックにコメントとして書いたので、こちらを使ってみようかと思いました。

バレーボールでレセプション(サーブレシーブ)やディグ(特にスパイクのレシーブ)の練習をするときに、打ち手がボールにどんな回転をかけるべきか?という話題です。回転には、ボールの上側が打ち手から見て相手の方に回転していく「ドライブ回転」と、その逆の「逆回転」「無回転」の3通りがあります(ここでは縦回転だけを取り上げます)。

それぞれの特徴は次の通り

【ドライブ回転】最も軌道が安定する、前に落ちるので届かないことがある
【無回転】予測できない変化をすることがあり、確実にコントロールできなくなることも
【逆回転】変化せず、落ちにくい(ドライブ回転のボールを予測すると裏切られるが)

これらの特性があるので、ディグ(スパイクレシーブ)練習にはドライブ回転でないと難しいと思います。スパイクにはドライブ回転がかかっていることが普通です。最初のカテゴリーである小学生でも、対戦相手が無回転や逆回転のスパイクの方が多いのであれば、それを受ける練習もしておきたいところですが、そこから入るのは難しすぎるでしょう。

レセプション(サーブレシーブ)に関しては、「動作作り」の目的では「軌道予測がしやすく落ちにくい」逆回転が適していると思います。

レセプションの動作は、想定された軌道に対して
・ヒットしやすい位置へ自分の体を移動させる(ステップ)
・ヒットしやすい(下半身でボールをコントロールできる)足の位置取りで止まる
・ボールを引きつける
・ヒット:下半身の重心移動でボールコントロール
といった一連の要素を、その適切な「タイミング」でできるように作っていく必要があるので、「軌道予測」の負担(タスク)を最小にしておきたいところです。

試合前のアップでも「自分の動作を確認する」のが重要だと思うので、「予測のタスク」が小さい中でやりたくなりますね。逆回転が選ばれるとしたら、そういう理由ではないかと思います。

ただし、腕への当たり方に影響するくらいの回転は、動作そのものを変更せざるを得なくなるので、「予想外に落ちたり変化したりする」のを防げる程度、程よい「伸び」を感じれる程度にするべきだと思います。
「無回転の変化に対応できる」ための練習や、「ドライブ回転の軌道や跳ね返り方」をつかむための練習もいずれ必要になりますので、目的次第ですね。

自分の経験では、無回転で打っていて時々ボールがやたら変化するようになってしまうことがあり、逆回転で打つようになりました。指導者としてかなり後になってからの話です。
「落ちないで真っ直ぐ飛んでくる感じ」が、自分がレセプションでつかんでもらいたい要素の試行錯誤にとって好都合なので使っていますが、「実際のサーブを受けるときに多い軌道とは違う」ということを注意したいと思います。

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