読書習慣があなたを優秀な人材にする理由
優秀な人材
この一言には色々な定義があると思いますが、おそらく、”自分で考えて自分で答えを出せる人材”に関しては、優秀な人材であるという評価を下す人は多いのではないでしょうか?
そして、そういう人材になりたいと思いますよね。
では、どうすればそうなれるのか・・・となると、その答えの1つとして、「読書を習慣にする」ということがあるのかもしれません。
読書をする人は優秀な人材であるとするのは短絡的な気もしますし、僕自身が、読書をする人が優秀な人材だと紐づけるだけの根拠を持ってなかったので、今までは半信半疑でした。
でも、「本を読む本」という本で、こんなフレーズに出会って、読書習慣と優秀な人材は無関係ではないと確信しました。
与えられた情報から、答えを自分で考えて見つけ出す。
これを習慣としている人は、仕事でもプライベートでも、自分の課題をどう解決していくのかを自分で考えていくことができる人でもあります。
優秀ですよね。
そんなことをつらつらと書かせてもらいます。
優秀な人材と平凡な人材と読書
読書は著者との対話
読書は色々な能力を養ってくれます。
想像力、メタ認知能力…等々、読書によって脳みそは鍛えられると言っても過言ではありません。
そんな読書の持つ凄みと面白さとして、「本を読む本」の中で先ほど書いたようなことが書かれているのです。
本は著者との対話に近いが、実際の対話との違いは即座に質問ができないという点にある。
そして、それこそが読書の醍醐味でもある。
そのような事が書かれています。
読者は、著者の言いたい事や考え方などは、その本の中に記されている文字情報だけを頼りに見つけ出すしかありません。
あれでもない、これでもない、こういうことか?なるほど!と、与えられた文字情報から思考を巡らせ、繋ぎ、時には分断しながら整理していくことで理解を深めていきます。
優秀な人は言わなくても伝わってしまう人
与えられた情報の中から答えに行きつく事ができる。
一般的に優秀と呼ばれる人はそういう人材なのではないでしょうか?
1を言えば10理解する
かゆいところに手が届く
勘が良い、察しが良い
このような評価を受ける人はいい人材で、そのような人材は答えを自分で導く能力が高いという共通点があると思うのです。
言い方を変えると、優秀な人材は答えを質問しないということでもあります。
かゆいところはどこですか?とは聞かないし、次は何をしますか?とも聞かない。
ここだろうな・・・と察しをつけて、それが高確率で正解だから優秀なのです。
例えば、上司に仕事を振られた時に、どうすればいいのですか?と1から10まで聞く部下もいるかと思います。
何もわからない仕事ならそう聞くのも無理はありませんし、聞かずにあてずっぽうで進めるよりもマシだと思います。
ただ、優秀な人は、求められている成果は何かを確定させた後は、それを揃えるためには何が必要なのか考え、持ちうる知識をフル動員し、その上で聞かなければ分からない点だけ聞いて仕上げるのだと思います。
上司からすれば必要最小限の指示と回答だけで望む成果が挙がってくるのですから、その部下を当然高く評価するはずで、求めた以上の成果が出来上がってきたら、さらに高く評価するはずです。
骨格まで透視できるようになる
質問せずに、相手が言いたい事、求めていることなどを読み取るというのは、簡単なようで難しいと思います。一朝一夕でできることじゃないと思います。
日ごろの訓練や鍛錬が重要で、それを訓練や鍛錬になるのが読書なのだと思うのです。
著者が目の前にいるわけではありませんから、著者が書物に記した文言だけで理解をしなければいけません。
その理解が文章の意味を読み解くというレベルではなく、本全体を通して言いたい事、それを伝えるためにどういう構成になっていて、なぜその構成なのかという骨格部分まで理解できるようになった時、著者と対話ができていると言われています。
その骨格部分の理解が著者の言いたい事と近いものであればあるほど、与えられた情報だけでその骨格までを理解する能力が高い、つまり、聞かなくても理解できる能力レベルが高いと言えます。
その聞かなくても理解できる能力レベルが高い人が、上司が言わんとしている望む成果は何かを高精度で察することが出来ても不思議ではないはずです。
そんなわけで
つまりは、読書はコミュニケーション能力を磨くという一言になるのかもしれません。
与えられた情報からその背景にある骨格を正しく理解していくというのは、相手を正しく理解する能力に他なりませんし、そこが高い人は対人関係でもかなり有利有効に物事を運べるはずです。
もちろん、ただ本を読めば良いってわけではなく「本を読む本」で言う所の、分析読書以上のレベルでの読み方ができることが必須ではありますが、まずは何より言葉や文章を理解するという体験を積み重ねていくことが不可欠ですし、それには読書は最適です。
結果として、仕事上の利害関係のある人、プライベートでの大切な人の理解を深めることに役立ち、それが成果に繋がっていくことになるはずですから、読書習慣を重ねることは、人生を有利に豊かに運ぶために不可欠な習慣だと言っても過言ではないな。
そんなことを思いました。
そして、それを教えてくれた「本を読む本」。
名著としての誉れ高い書籍です。
かなり昔の本ですが内容は色あせておらず、なうかつ、この本で得られる学びはとても大きいです。
この薄さの本なら1時間もあれば読めるだろう・・・と思って手に取りましたが、メモを取りまくって読み進めた結果、読了に6時間かかりました。
凄まじく学びの多い、超絶オススメ書籍です。
よければ。