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20万円・30万円の取引は当たり前。100万円を超える価格で売買されるカスタムナイフの世界が面白い!
みなさんこんにちは!
突然ですが皆さんは「カスタムナイフ」という、
ナイフの中でも特に高級品に位置するアイテムをご存知でしょうか?
タイトルにもある通り、カスタムナイフというコレクションは
希少性が高く市場で20万円・30万円で取引されるのが当たり前で、
時には100万円や200万円の値段が付くこともある
超価値の高いコレクションなんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1689353709094-6hJMmdUft9.jpg?width=800)
実は私は趣味・コレクション品全般を取り扱う会社で
スタッフとして働いており、取り扱うアイテムは多くあれど
カスタムナイフほど初めて見た時に衝撃を受けた
コレクション品はないかもしれません。
正直に言いますと最初に値段を聞いたときの感想は
「えぇ!?これが30万円もするの!?このナイフ1本が!?」でした。
後で少しお話しますが、
プレミアが付くコレクション品というのはそのほとんどに理由があって
私が初めて見たナイフもなるべくして値段が高くなっているのですが、
初めて見た方はまあびっくりされるでしょう。
話を戻しまして、キャンプやアウトドアなどを嗜む方であれば
もしかしたらカスタムナイフという言葉を
耳にした事があるかもしれません。
しかし多くの方に耳馴染みがないにも関わらず、
市場で超高額で日常的に取引がされている「カスタムナイフ」。
これは一体どのようなもので、なぜ高値が付いてしまうのか。
私が実際にカスタムナイフの世界に触れてみて、
面白いな~と思った点を中心にお話致します。
そもそもなぜカスタムナイフは高値が付くのか?
さてまずカスタムナイフについて普通のナイフと
何が違うのかを簡単にまとめますと、
下記のようになっています。
・ブレード(刃)やハンドル(持ち手)の素材に徹底的にこだわっている
・ナイフ職人の知識と経験をフル活用して作られる最高級品である
・手作り(ハンドメイド)により作られるので1本として同じものはない
・自分の好みに合わせてオーダーする事も出来る
・人気メーカーのナイフだと1本で一生どころか、
世代を跨いで使用し続けることが出来る
![](https://assets.st-note.com/img/1689352923233-llOeyXWwSF.jpg?width=800)
そしてカスタムナイフは1本1本が全体的に値段が高くて
モノにもよりますが平均売値が10万円前後からとなっており、
さらにカスタムナイフの中でも人気メーカーや
型番のナイフですとそもそもの売値が
50万円からとなる事もあります。
私も普段Youtubeが好きでキャンプ動画なんかをよく見るんですが、
キャンプYoutuberの方がおすすめしているナイフ。
これは比較的動画視聴者にも手が伸ばしやすいように
敢えて低い価格帯で、使い勝手の良いものを
チョイスしてくれていると思うのですが
その時に動画に出てくるナイフの価格帯は大体2,000円~8,000円。
有名キャンプYoutuberさんですとか、
一時期キャンプ動画でバズったお笑い芸人のヒロシさんが
愛用しているHELLE(ヘレ)というメーカーのナイフですら
1万円~3万円の価格帯で高品質のナイフが手に入るという噂ですから、
カスタムナイフの世界がいかに高クオリティ・高価格が
当たり前の世界であるかが少しお分かり頂けたかと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1689353922113-k72GSw0XnA.jpg?width=800)
ちなみに余談ですがこのHELLE(ヘレ)という
ノルウェーのナイフメーカーは公式サイトによりますと
「品質と伝統を大事にして各工程で熟練工が1本1本を丁寧に仕上げており、
カスタムナイフほど高価ではないものの、個性豊かなラインナップ・
素晴らしい切れ味とスタイリッシュなデザインが人気の秘訣です。(要約)」
と書いてあるため
ナイフの立ち位置的にはカスタムナイフ寄りのメーカーである
と言えますね。
本当にカスタムナイフは高額で売買されているのか?
それではカスタムナイフは本当に日常的に高額で取引がされているのか、
また一体どんなメーカーのナイフが20万円も30万円もするのか、
実際に調べてみます。
まずは専門性はピンキリだけれども
常に多くの出品がされているオークションサイトでは...
こちらはnoteの執筆時点で12,124件の出品があるようで、
その中で一番高額出品されているのはこちら。
・R.W.LOVELESS(ラブレス) ナイフ 約1,000,000円
来ました。ラブレスナイフ。
![](https://assets.st-note.com/img/1689354263451-bDnykF0rmw.jpg?width=800)
ラブレスナイフは簡単に説明すると
既に故人となっているカスタムナイフの神様と呼ばれる
R.W.Loveless(ボブ・ラブレス)氏という方が作ったナイフの事を指し、
「もう作られることのない神様が作ったナイフなのだから
それくらいの値段はいくだろう」というのが業界的な感覚なのですが、
知らない人にとっては目が飛び出るほどの値段ですよね。
そこそこいい時計とか買えちゃいますもん。
他にも
・松田菊雄 kikuknives 約70万円
・鹿山利明 大八丁・豆八丁 井浦勝雄 純金桜花象嵌 約48万円
・バックマスター ダマスカスブレード 約45万円
・レッドオルカ 秋友義彦 鯱波剣鉈 約40万円
・Randall(ランドール) M18 7.5インチ 約39万円
と、30万円以上で出品されているナイフがごろごろと約30点、
10万円~30万円未満で出品されているナイフは約130点、
5万円~10万円未満で出品されているナイフは約300点と、
リアルタイムで5万円以上の価格で出品されている
カスタムナイフは450点以上にものぼります。
いやー、改めてすごいですね。カスタムナイフ。
ラブレスナイフとランドールナイフはめちゃめちゃ高いです
最初にちらっと触れた通り、
カスタムナイフメーカーの中でも人気の高いところがありまして、
先ほどオークションサイトで出品されていた
ラブレス・ランドール・バック・レッドオルカなんかは
めちゃくちゃ人気が高いのでその分高額になりやすいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1689354426256-zL1TBoQ9xJ.jpg?width=800)
特にラブレスナイフ・ランドールナイフは業界的にも非常に有名で、
他の買取サイト様を見ても
平均価格ランドールナイフは5万~10万円、
ラブレスナイフは15万円~20万円で買取しているみたいです。
ちなみに松田菊雄氏・鹿山利明氏・秋友義彦氏も
世界的に人気の高いナイフ作家様で、
こういった日本のナイフ作家の方のナイフや
岐阜県関市(実は関市は世界でも3本の指に入る刃物の産地なんですよ!)
のメーカーで作られたナイフも人気が高く、高額になりやすいですね。
他にもカスタムナイフには数えきれないほどのメーカーと
それぞれ得意とするナイフの種類があるので、
自分好みのメーカーのナイフを見つけるのもカスタムナイフの
楽しいところとも言えますね。
デザインがめちゃくちゃスタイリッシュでカッコいいナイフとか、
切れ味抜群で1本持ってればジャングルとかで
生き延びられるとか言われている多機能ナイフとか、
キャンプで役立つ色んなナイフが1つになっている
マルチツールとか、探してみるのも中々楽しいですよ。
正直ナイフにそんなに価値はあるのか?
![](https://assets.st-note.com/img/1689356012589-2chPuI3QFm.jpg?width=800)
皆さん「値段が高いのは分かったけど、
ナイフにそこまでの投資をする価値があるんかい。」
と思ってませんか?
私もそう思います。いえ、正確に言えば私も最初はそう思っていました。
ただ普通のナイフとカスタムナイフの違いを最初の方で挙げた際に
「人気メーカーのナイフだと1本で一生どころか、
世代を跨いで使用し続けることが出来る」とあるように
熟練の職人が作ったナイフはしっかりとお手入れをすれば
永年使用出来るそうなんです。
つまり安いナイフを使って数か月とかで壊れてしまうのであれば、
高いナイフを購入して一生使い続ける方がお得感はある気がしませんか!?
俗な話で申し訳ないんですが、ちょっと計算してみましょうか。
2,000円のナイフが3か月で壊れてしまう、かつ
10万円のカスタムナイフが一生(まぁ30年としておきましょう)使える
と仮定、さらに1か月に2回キャンプに行くとして計算すると...
安いナイフ:2,000円/(2回3か月)=333(円/回)
カスタムナイフ:100,000円/(2回360か月)=138(円/日)
という計算となるので、
一回のキャンプあたり安いナイフだと333円なのに対して
カスタムナイフだと一回のキャンプあたり138円で最高品質のナイフを
使用できる計算となるので確かにこれならカスタムナイフを
買ってもいいかもと思ってしまう...!
まぁ、1か月に2回もキャンプに行かないんですけどね。
しかも世代を超えて使用できるって事は、
50年とか100年に渡っても使えるって認識で良いのでしょうから、
そう考えると1回のキャンプあたりのナイフ費用は83円とか
41円まで落ちるので日常的にキャンプを楽しむキャンパーの方で
あればあるほど、購入しても良いかなあと思えてしまいますね。
かくいう私もキャンプなんか全然しないのにも関わらず、
いつか1本だけでもカスタムナイフを購入しようかなと
思っておりますから。
そうしてまたひとつコレクション品の沼にハマっていく...。
あとがき
という訳でめくるめくカスタムナイフの世界、
少しご興味を持って頂けたでしょうか?
カスタムナイフの世界は調べれば調べるほど
興味深い部分がたくさん出てきて、
「ラブレス氏が人気メーカーのナイフを買えなさ過ぎて、
車の部品から自分でナイフを作っちゃった話」とか
カスタムナイフの歴史的な流れとか、
各メーカーの成り立ちとかも面白かったりするので
いつかお話出来たらいいな~と思っています。
最後になりますが、
私は三日月堂という趣味・コレクション品の買取専門店でスタッフとして
働いております。よかったらこちらのサイトも覗いてみて下さい!↓
それでは私はYoutubeで塊肉を焼いて食べるキャンプYoutuberの方の
動画でも見ながら、布団に入りたいと思います。
ああいう動画、BGMとしてもおすすめですよ!
最後までご覧頂きありがとうございました!
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