自信
これはシンガポールで初めて日本人が独立したラーメン屋さんで働いていた時の事です。
金融街の足元にあるそのラーメン屋さんはものすごく人気で、そこにはシンガポール人のリチャードさんがマネージャーをしていました。
間違ってもリチャードギアを想像してはいけない。れっきとした中華系の顔です。例えるならヒキガエル。声も大きくシンガポールのお祭りに人生をかけている男でした。(注 死んでない)
奥さんも一緒に働いていて小柄で働くフィリピン人の奥さんでした。
その店では賄いをみんなで食べる習慣があったので良くおしゃべりして昼寝などする時間がありました。
そんな時、まだ新人だった僕はいろんな人と話をしていて、リチャードさんの職歴を聞くことがあったんです。
「俺は今まで20社を渡り歩いてきたんだ!何でも知ってるから遠慮なく何でも聞いてくれ!」
当時リチャードさんは40歳。
1年以内に1回転職してるやないやないかっ!!!
もはや自信満々の笑顔を見せる彼にツッコむことはできませんでした。
彼には転職は悪いことじゃないと教わりました(そう解釈しました)
その当時夢を持ってシンガポールに来て打ち砕かれた僕を拾ってくれたラーメン屋さんでしたが、そこからさらに壮絶な出来事がありその年にさらに2回転職することになりましたが、彼の言葉は僕を救ってくれてたのかもしれない。(たぶん)
リチャードさん元気にしてるかな。
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