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定年退職後の私の日々(音楽活動編12:Syncroomはリモートワークである)

 新型コロナ禍が発端となったリモートワークは当初の緊急避難的な扱いから、今や恒久的な社会システムとしてほぼ定着した感がある。「リモートワークの定着は、新型コロナ禍における唯一の良い点」と言う識者も多い。

 同様の観点から見ると、YAMAHA社が運営しているネット演奏サービスであるSyncroomの利用も新型コロナ禍が後押しした新概念の音楽活動だと思う。

 一年前にSyncoomに関する下記の記事を投稿したが、あれから一年経過した現在はかなりのレベルのサービスに改善されたと思う。

 私が所属しているアメリカンロック系のオッサンバンドでは、一年前からほぼ月二回のペースでSyncroomを活用してきた。当初は新型コロナ禍でやむを得ず緊急避難的に活用を開始したのだが、実際のところ一年前のサービス利用水準では信号遅延が大きくて楽曲の譜面割りの確認程度が関の山だった。

 しかし、現時点では十分に練習に活用できるレベルとなっている。仕事のリモートワークと同様に、「別にリハスタに行かなくても良いじゃ無いの?」というレベルである。

 Syncroomに付属している録音機能で録音した演奏音源のクオリティも高く演奏レビューとして十分に楽しめる。各楽器ともステレオ録音が可能なので、ドラムスなどの音をステレオ録音すると音像が左右に分かれてかなり気持ち良い。

 下記に最近の演奏音源をアップしたが、遅延は十分に許容の範囲に入っている。これだけのクオリティだと、Syncroomを利用したライブも可能ではないだろうか?

 件のオッサンバンドのメンバーは一年前と全く同じ5名で演奏場所も一緒である。現在、各メンバー間の信号遅延はほぼ10~20ms程度に抑えられている。この数値は重要で、一人でも遅延が50ms程度になると違和感が出る。それが複数人になると、リズムがタイトな曲は厳しくなる。

 リハスタに行かなくても良いのでは?というのは極端かも知れないが、件のオッサンバンドのメンバーは演奏の追求を第一優先にするメンバーばかりだし、関西在住のメンバーもいるので、このままリモート演奏でも良いのではないか?と思い始めている。

 とにかく、Syncroomはこの1年でかなり優れたサービスに進化した。今後、利用する音楽愛好家も増えるだろう。ただし、バンド活動=練習後の宴会・・・というバンドは積極利用は少々無理かも知れない。