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【パンクロックで世界を変えたい!】

パンクが僕を救ってくれた。

それは本当にあります。
パンクと言うとブルーハーツとか
ハイスタンダードとかグリーン・デイとか
セックスピストルズとかクラッシュとか
ラモーンズとか

そういうバンドが思い付いたりするかも
知れないんですが
僕はちょっと違います。
勿論、それらのバンドも嫌いではないですが。

どっちかと言うともう少し仄暗い感じの…

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドとか
ジョイ・ディヴィジョンとか
ジーザス&メリーチェインとか
プライマル・スクリームとか
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインとか

そういう辺りにピン!と来ていたのですが。
(シューゲイザー、サイケ、
ドローンミュージック好き)

まぁ、でも何だかんだで一番はOasis(オアシス)
かも知れませんね。いきなり明るくなったけど。

でも、ある種の気怠さとか
いい意味で諦めてる感じとか?

そういう風味のパンクに共感して来ました。

ただ、どのバンドというよりかは
『パンク』という概念、文化そのものが
大好きです。

一口にパンクと言っても解釈は様々でしょうが
僕のイメージするパンクって

『ダメでいい。…いや、ダメがいい!』

みたいなやつなんですよね。

なぜダメがいいのか?
『ダメが世界を変えるッッッ!』

世界が大きく変わる時というのは
現在、最上と思われているモノがひっくり返って
それこそ今までダメとされていたモノが
代わりに最上になったりする訳です。

70年代半ばから始まったパンクロックの出現も
そういうムーヴメントでした。

ローリング・スートンズやレッド・ツェッペリン、
クイーンやピンク・フロイドの様な

巨大化し過ぎて、一般の若者からすると
あまり共感できなくなってしまったバンド達に
対する反逆児としてパンクロックは
誕生しました。

歌詞や曲構成も複雑ではなく、3コードで、
曲も1分や2分と短い。

難しい哲学ではなく
自分たちの生活の苦しみやダルさ、
世の中や政治への不満、そんなモノを歌にする。

好きなエピソードがあって。

『昔のパンクバンドと言ったら、
よし、バンドやろう!で、すぐ楽器買いに
行って、次の日にライヴやっていた。
誰も楽器は弾けないけど兎に角やっていた』


下手クソ、ダメダメ。けれど
そこに新鮮さや味がある。

作り込まれたエンタメが当たり前になった時代。

歌は格段に上手くなり、編曲・録音技術も
物凄く、完璧にパッケージングされた
お仕事のロック!

それとは真逆のダメロック(笑)

今の世の中がこんなにも息苦しくなったのって
『ダメを排除してしまったから』なんです。多分。


でも、深いところを観ていくと
みんなある人と仲良くなる時に

ダメとかムダとか、そういう部分を
愛しているんですよ。


大体、他人についての話題になる時って
『あの人のこんなところがスゴイよねー』とか
『やっぱりあの人は立派だわ』とか

勿論、ありますよ。そういう方が健全です。

でも、『あの人はこういうところが抜けてるね』とか
『もっとこんな感じだったらいいのに』とか
いわゆるマイナス面や欠落している部分を
話している事も多いんです。
(僕は他人の悪口は一切言いませんけどね)

で、マイナスとか欠落と言うと何だか
いけない感じ、悪い感じ、ダメな感じを
思うんですが、

僕はそうは思わないんです。

その欠けた部分こそがその人のアイデンティティー
だと思うからなんです。


みんな最初まんまるだとしたら
そこから人生で色んな事を経験する、
思考する、感じる、…

それで、ズガッ、ズガッ、とまんまるから
削れていく。

まるで彫刻作品を作っていくかの様に
掘り進めていくんです。

その中には、深いこころの古傷や
消えない血の雨のシミもあるかも知れません。

しかし、それがアナタを構成している
大切な要素なんですよね。

みんな傷ひとつないまんまるだと
面白くも何ともない。

ダメはダメじゃない。個性だ。
ダメは最大の長所であり、武器だ、売りだ、
エクスカリバーだ。

そういう様な事をパンクロックは
僕に教えてくれました。

リアム・ギャラガーが死んだ魚の様な目で
最高に気怠げに、しかしゴジラの如き神々しさで
地鳴りとともに
美しいメロディーを発射する時

セリーヌ・ディオンが悠然と
マイ・ハート・ウィル・ゴー・オンを熱唱するより
僕の魂に訴えかけて来るのです。

スーパー・ソニックの出だしが僕には
『ダメでい(い)だろ〜♪』に聴こえます(笑)

ダメ、ムダ、バカ。

世界を変えるのはいっつもコレ。

今まで一度も『バカだねー』って
言われた事が無い人は世界を変えられないかもよ?

世界を変えられないってのは
自分を変えられないという事。

バカになれ。ムダな事しろ。ダメでもともと。

それが僕の言いたい事かも知れません。

僕は心配しなくても元々アホですから
どんなに歌詞を練ったってバカみたいな言葉しか
出て来ないんですから。単純。

このnote を始めた大きな理由のひとつに
パンクロックやりたいから
少しずつでも自分が思っている事の整理をしよう、
という名目もあるのです。

少しずつここに書いていこうと思って居ます。

では、今回はここまで。
ありがとうございます。











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