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【秘技あり】恋もおカネも。彼を知り己を知れば百戦殆からず。

娘2号(次女のこと)が高校生だったころです。
当時も暇なオレは彼女が通学する学校主催のイベント(親の会っぽいやつ)があれば全部出席していた。
教育熱心ですね、とか、お子さん思いですね、とオレをプラスに誤解する人がいて、愉快だった。

でね。
そのときの会のテーマは『これからの社会の多様性がどうのこうの』だった。
噺手(←広い意味でいえば同業)は“その手の専門の人”で、でも言っていることはごく一般論にとどまっていて、つまり、多様性を尊重する時代だと。

そんな“正論”にえらく感動しているママ連中もいて、平和な土曜の午後だった。

なにかご質問はありますか、と彼。
「あ、すみません、えーと、多様性って、ぜんぶで何種類ですか?」

9種類です。

・・・と言ってくれてたら、オレは彼を仲間と感知したのだがね。


1.『兎角人の世は住みにくい』から愉快だ。

かの有名な『草枕』の、かの有名な冒頭の一節から。

智に働けば角が立つ。情に棹さおさせば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

『草枕』夏目漱石

住みにくいといいつつも、ね。
そしてこう続くでしょ。

人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。

『草枕』夏目漱石

あとそうだな、アドラーかな。

かの有名な『嫌われる勇気』の、冒頭に出てくるフレーズです。
編集部がほら「ここを読め」とご丁寧に太字にしてくれてるところをいくつか。

(冒頭)
世界はどこまでもシンプルである(P.2)
あなたが世界を複雑なものにしている(P.3)
問題は世界がどうであるかではなく、あなたがどうであるか(P.6)

(第一夜)
ご友人は「不安だから、外に出られない」のではありません。順番は逆で「外に出たくないから、不安という感情を作り出している」と考えるのです(P.27)

『嫌われる勇気』

そういえば。
かの金八先生も「人という字はね、支え合って立っているんだよ」と言っていた。
『人と人は支え合って“人”となる』というふうに読み解けば、まさに人と人の間で“人間”ということになって、つまり、他者の存在が必要だ。

避けては通れぬ。
っていうか、恋愛をするにも仕事をする(おカネを稼ぐ)のも、『他者』がいないと、はじまらない。

そんでね。
そんな他者へのアプローチだが「自分とおなじ感覚や考え方ではない人もいるんだろうな」という”多様性”をベースとしておこう、ということなんだろうが。

ついでだが。
『人と人は支え合って“人”となる』
まぁこれはこれとして。

そしてさ。
ぎゃはは。

『人と人は支え合って“入れる”』

これも多様性、だろ。

2.『彼(のタイプ)を知り、己(のタイプ)を知れば百戦殆からず』だ。

そんな『世の中=他者』とどう折り合いをつけて渡っていけばいいかということだが、基本、というか結局のところこれも正論で、つまり誰しもそういうだろうし、そう思うことをあえて書くが、というか、こういうことがよく書いてあるが。

自分を理解すること(自分の中の何を伸ばし何を改めるべきかを知る)
他人を理解すること(他人とよりよい関係をもつこと)

「自分」とは、いったい何か?
自分の中のどこが傷つき、何ゆえに悩むのか。

9タイプあり。

類型学は類型学なんだけど、どうしてそうしちゃうのかという『動機』にスポットライトをあてる。

どうしてオレはそう思うのか、そうしたいのか。
どうして彼女は・・・。

たぶんここが、この類型学のおもしろさの“ミソ”になっているの思うのだが、その『動機』には『怖れ』が潜んでいる。

ひらたくいうと『動機=怖いからそうしちゃう』

なにを怖がっているかが、おもしろいほど、ちがう。

えー、なんでそんなのが怖いのよ。
ってか、怖くないんですか???

こういう他者とのやりとりが、楽しいったらありゃしない。

なにはともあれ、実際にいろんなタイプが世の中にいるから(というか、自分とおなじタイプは9分の1しかいないから・笑)、いまさらながらの“新たな発見”でけっこう盛り上がれる。

そうなんだ、そういうふうに思うんだ。
へー!!!!!
ぜんぜんちがうから笑える。

くどいようだが、びっくりするくらい、ちがう。

11月19日(日)にサンタクロースになって特設DJブースで騒ぐ人たちもいて、多様性。

アドラー博士がいうところの『問題は世界がどうであるかではなく、あなたがどうであるか(どんなタイプなのか)』という話にも通じるかな。

でね。
そっかオレは『タイプ7』だったんだ。

これがわかったというか、あれこれやってズドーンと腑に落ちて以来、まじほんとめっちゃヤバいくらい、楽になった。

3.自分がわかれば、他者を知りたくなる。

タイプを彩る要素。
これもおもしろくって、そうなんですよ、いろんな“要素”がからみあっててね。
たとえば『時間感覚』だ。

過去・現在・未来

どこにいる?

ちなみにオレは『未来』にいる(関心が向く)ので、ついつい、あんなことやろうとこんなことやろうという話になる。

良くも悪くも、前提なしだ。

だがしかし。
お察しのとおりこのタイプだけだとなんにもはじまらない。

おかげさまでひのきPが『現在』にいてくれるので、オレの“いい加減な企画”を現実に落とし込み(つまり、段取りっていうヤツっすね)、そんで実現させてくれているので、こうして『宅建ダイナマイトの存在』が続いているわけです。

ちなみにひのきPはタイプ8。挑戦する人。漢字だと『勢・芯・力・根』

まぁこういった類型学を“補助線”として日々の営みに取り入れておけば、なにかと便利ではないだろうか。

わかっていれば楽。
そんな意味合いだが。

オレのナリワイは『宅建受験講座』だが、そりゃもちろん全タイプが受講生としているだろうから、たとえば、受験へのアドバイスとして

だいじょうぶだいじょうぶ、気楽に行こう!!

こう言ったとして、ざっと3分の1には伝わり、ざっと3分の1は聞き流し、ざっと3分の1にはまったく響かない。

わかっている。
わかっているが、今日もオレは『だいじょうぶだいじょうぶ、(人生も)気楽に行こう!!』といい続けますがね。

わかってやっていれば自分が楽だ。
あと『わかろうとするスタンス』でいるといいかな。

たとえば、不動産取引でお客さんと最初に話をするとき。

この人、なにを大事に思っているんだろうか。
怖れていることはなんだろうか。

親子関係でも知ってたら楽かもな。
タイプ違いからくる強烈な悲劇、よく耳にしますしね。

どうせ(←いい意味で使っていますよ!!)自分とはタイプが違うんだろうしな。

そんな補助線、いかがでございましょ!!

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