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『女女問題のトリセツ』は「世の中」と「おじさん」を救う

宅建ダイナマイト合格スクールのおーさわ校長です。
今回の「宅建おじさんのレコメンド本」はこの2冊です。

『幸福の「資本論」橘玲著/ダイヤモンド社』

『女女問題のトリセツ/黒川伊保子著/SB新書』

この秋から「宅建シアワセ教の教祖になる」と決意したもんだから、その途端、まさに「あるある」なんだけど、幸福とかシアワセとか、その手の言葉に脳ミソが反応するようになりまして。
特に書籍ですね。
ちょっと前に読んだ「幸福に触れている書籍」を思い出したりするようになりました。


『幸福の「資本論」橘玲著/ダイヤモンド社』

一昨日くらいだったかな、思い出したのが、その名もずばり『幸福の「資本論」橘玲著/ダイヤモンド社』です。

当初、資本論と銘打っているからマルクスの資本論の話なのかなと思ったんですがちがいまして、サブタイトルがこちら。

あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」

なるほどそうかと。
ちなみに3つの資本(資産)とはなにかというと

  1. 「自由のための金融資産」

  2. 「自己実現のための人的資本」

  3. 「幸福のための社会資本」

もういちど言っちゃいますけど、なるほどそうか。
ご興味ありましたら手にとっていただくとして、で、今回のテーマというか、ネタというか、ワタクシはこちらの書籍のどこを強烈に思い出したのかと言うと、P.9。

小見出しはこちら。
「ひとは幸福になるために生きているけど、幸福になるようにデザインされているわけではない」
著者は遺伝子に触れています。
引用しますと。

遺伝子に組み込まれたプログラムは強力ですが、環境に合わせて素早く変化する能力を持ち合わせていません。これが「ひとは原始人のこころをもってアスファルトジャングルを生きている」といわれる由縁で、人生のさまざまな困難も、世界のあちこちで起きている悲惨な出来事も、その大半は遺伝子のプログラムと現代の価値観が整合的でないことが理由です。

幸福の「資本論」P.9プロローグ

なるほどそうか。
・・・と思うでしょ。
でも著者は〈こうした困難を前提としてもなお「幸福な人生」を実現することは可能〉と述べてくれています。もちろん〈進化が課すきびしい制約〉を工夫しながら乗り越えなければならぬのだが。

『女女問題のトリセツ/黒川伊保子著/SB新書』

「遺伝子のプログラムと現代の価値観が整合的でない」というフレーズが呼び水となって、そうだそういえば、と思い出した書籍が『女女問題のトリセツ/黒川伊保子著/SB新書』です。
「女女問題」は「じょじょもんだい」と読む。
サブタイトルは「イラつく女への7つの対処法」で、帯に『この世のあらゆる女女問題は、「生殖本能」のなせる業だった!』とある。

そうなのですよ。
まさに「遺伝子のプログラムと現代の価値観が整合的でない」のでないか。
さらに「女子の人間関係を脳科学で解明」と帯にも記されている。

ちなみに、ですが。
著者もこう記しています。

ただ、「いわゆる女性脳」でない女性は、あんまり女女問題には巻き込まれないので、この本では言及しないこととする。すなわち、ここでいう「女性脳」とは、子どもを持つ持たないにかかわらず、生来の母性をたたえている脳のこと。身体が男性であっても、「女性脳」の持ち主がいる。
〜中略〜
女性脳でないみなさんは、「女たちの不可解なストレス」を理解するあために、どうぞ読み進めてくださいませ。

女女問題のトリセツ 第1章 女性脳の秘密

そういった前提のもと、記事を続けます。

前々からの疑問

前々から「どうしてなんだろ?」と思ってたのが、自己肯定感っていうやつで、まわりの女子全員に聞いたわけじゃないんだけど「低いです」とか「ないです」と言っている女子多し。

どうして女子は自己肯定感が低いのか?
これ、おじさんの永遠の謎です。

自分は自分でいいじゃないか。
そういうふうに思うんだけどね。

それからもうひとつ、これも「おじさんあるある」なんだけど、よくわかんないのが「なんでまた、そんなに仲良くないのに女性は群れるのか」です。

自己肯定感が低く、そんで、群れる。
「なんとか友」とかなんとかいいながらね。
そんで楽しくやってるんだったらそりゃけっこうなことだけど、なんだがそうでもないみたいな雰囲気を醸し出したり。

めんどくせーなー。
と、おじさんは思うわけです。

よくわからん。
・・・いや、よくわからなかったのだが。

なるほどそうか。
この書籍を読んで合点がいきました。
男性脳と女性脳はちがうと聞いてたけどね。
では、そんなオレみたいなおっさんのために引用してみるとだ。

男性脳は、基本、「仲間のために自己犠牲する覚悟」を持っている。群れで狩りをする動物のオスの掟だ。女性脳は、基本、「周囲に大切にされていないと命が危ない」という危機感を持っている。群れで子育てをする動物のメスの本能である。
他者のために生きる性と、自分のため(ひいては自らが身ごもって授乳してやる子のために)生きる性と。
当然、前者同士の友情はスムーズで、後者同士の友情は暗雲垂れ込めるに決まっている。

女女問題のトリセツP6

・・・なるほどそうか。
つまり本能というか遺伝子というか。

でね、子どもを産まないまま成熟していく女性脳は、その母性を、社会に向けて照射していけるそうで、引用しますと〈弱き者の守り手となり、組織の大事な要になることが多い。あらゆる宗教が子どもを「産まない女性」を担保してるのは(尼、巫女、斎王、修道女)はけっして偶然じゃない〉とのこと。
・・・なるほどたしかに。

女には群れる本能がある

本書によると〈思春期から月経がある期間中、女性は、多かれ少なかれ「自我の肥大」と「猜疑心」を免れない〉そうで、となると〈自分(と子ども)が、この世で一番の関心事〉で、〈周囲の言動をいちいち「攻撃では?」と疑うセンス〉が不可欠、らしい。たしかに、生き残るためには他人のことなんて優先してらんないしね。

さらにそこに「人類に、単独で子育てなんてありえない」というもともとの本能が色濃く影響する。

人類の子育ては、何万年も前から、女たちの共同体の中で行われている。おっぱいを融通しあい、おしゃべりで子育て体験を共有して、互いの生存可能性を上げ合っている。
人類の女性たちは、他の女性とつるまないと、子育てが完遂できない。だから、生殖本能の一環として、「ひとりではいられない」「誰かに大切にされて、安心したい」という感覚が備わっている。

女女問題のトリセツ 第1章「女性脳の秘密」

だがしかし、群れただけでは、生存可能性は上がらない。
そこに必要なのは〈誰もが、群れの「一番大切な存在」でありたい〉という本能だそうで、それはわかる(ような気がする)。

それと「自己肯定感の低さ」はどう関連するのか

本書によると、これも遺伝子というか本能の仕業らしく〈もともと、人類の女性脳の、生殖可能期間中の自己肯定感は、かなり低め設定である〉とのこと。
「群れて守ってもらう」という本能からすれば「他人の評価に命がけ」だそうで、これは比喩的表現ではなく、本気も本気、文字通り命がかかっている(そうです)。
まさに突き動かしているのは「愛されたい一心」だけ。
となると、いい子ちゃんでいなきゃいけないので、というか、生存戦略として、つまりいい子だと言われたくて、周囲の期待どおりに振る舞うわけだ。

いい人、いい妻、いい母、いい社会人でありたい(思われたい)と願うからこそ、周囲に尽くしまくる。となると、たしかに自己肯定感は邪魔っすね。
いい子、いい人、いい女(←誰に対してか、という問題もはらむけど)でいるためには「自分」が邪魔だ。他人からの評価がすべてだ。

・・・なるほどな、とおじさんは思う。
がしかし、この書籍、こんなに驚くべきことが書いてあるのにまだ序章です。

そんでね。
「女たちは、生殖本能に友情を引き裂かれている」と著者は記しているんだけど、だからこそ。
もう一度書いちゃうけど、だからこそ。
著者はこうもおっしゃっているのです。

女たちよ。
自分の人生と友情を、生殖本能なんかに翻弄されないで、うまくやろうよ。

うまくやろうよ〜\(^o^)/

自殺しないでね。

まぁそんなわけだから、うっかりすると、自殺まで考えちゃうかも。

STOP自殺。
しんどい君へ

というシリーズが読売新聞に掲載されていまして、こちらの記事は令和6年8月23日(金)のものです。

「自分基準」大切に

「他人の評価 気にしすぎず」という文言も。

ということで、今回の結論。
「ひとは原始人のこころをもってアスファルトジャングルを生きている」
さぁ皆の衆、本能に打ち勝ちましょう。

今回は、レコメンドとして書籍を2冊ご紹介しました。
最後までおつきあいくださいましてありがとうございます。

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