「あるもの探し」が「ないものねだり」よりかっこいい時代かも
「足るを知る」という言葉もありますしね。
まぁまぁ最近、見かけたり耳にするかも。
生活様式でいえば、いまどきの言葉だとシンプルライフとかミニマリストとか。
まぁこういったムーブメントは、かれこれ戦後から今に至る「モノの大量生産・大量消費」で経済優先の発想(社会のしくみ)からの反作用というか副作用ということなんでしょうけど、でも「足るを知る」という言葉自体は、かなり昔からあるみたいです。
いつごろの“昔“”かというと、古代中国の思想家、かの老子の言葉だそうで、あっはっは。
かなり年季が入っています。
っていうことは、その大昔から人というか人間社会というか、あんまり変わっていないということなのでしょう。
あとは鴨長明の「方丈記」も、その手の話ですしね。
そしてさらに、いきつくところは、般若心経の「色即是空」になってしまう。
でもほんとに皆の衆が悟っちゃって「色即是空」だなんてことになると、それはそれでつまらない。
塩加減というか。
絶妙の世の中であってほしいところですね。
そんなこんなで、ワタクシがいまのところ考える理想の暮らし方は、生きていくのに必要なカネは複数の仕事で気楽に稼いでおいて、もちろん資本主義社会(大量生産の消費社会)の恩恵を被りつつ、でも誰かに踊らされることなく(=欲望を刺激されることなく=カネを無駄遣いすることなく)、シンプルに、いる。
そんな、いうなれば「過剰な消費社会から距離を置く」というスタンスで、それがですね、かのアメリカでも流行ったそうで「ボボズ」というらしい。
「ボボズ」とは「ブルジョアでありながらボヘミアンである」という立ち位置(造語)だそうです。
資本主義的な成功の中に身を置きながらも、豊かさを物質に求めず、自分の満足にそれを求める。
へー、なるほどねと思いました。
新自由主義のアメリカでも、「でも」じゃなくて「だからこそ」なのかもしれませんけど、そんなカウンターカルチャーがね。
そんでね。
そんなふんいきに近いことを実践している人もいて、みなさんもご存知だと思いますけど、ワタクシも最近、こちらの書籍を読みました。
やってみたい。
家事か地獄か
最期まですっくと生き抜く唯一の選択
おなじ著者のこちらの書籍もすばらしい。
寂しい生活
こちらの2つの書籍に刺激を受けたワタクシも「よっしゃそれに近づこう」と思いまして、断捨離しつつシンプル生活にチャレンジ中です。
いやほんと、すっげー快適だ。
ありがとうございます。
で、メシはどうするか。
一汁一菜で快適、みたいなことが記してありましたので、じゃあそれにもチャレンジしてみるかと思いたち、こちらの書籍を買いました。
オレの本気度もわかろう。
一汁一菜でよいという提案 (新潮文庫)
ただいま味噌汁つくりに励んでいます。
お恥ずかしながら、作ったことがなかった。
いいぞいいぞ自分。
よし。
だんだん慣れてきたら、いよいよ、念願の、鴨長明「方丈記」の世界観で人生をまっとうしたい。
「方丈記」で記されていることは、今でいうところの多拠点ライフということで、そしたらそのものズバリの書籍があって、さっそく購入しました。
多拠点ライフ
そしてこんな暮らし方ができたら。
自給生活なんてやったことないけど、でも理想です。
半農半Xという生き方【決定版】 (ちくま文庫 し 47-1)
そんなこんなで、すみません、今回も戯言におつきあいくださいましてありがとうございます。
「あるもの探し」として、自分を埋める何かを外に求めないスタンス、いいなぁと思いましたもんで、あれこれ記してみました。
ある意味、自分への備忘でもあります。
重ね重ねになりますが、そんなことに最後までおつきあいくださいまして、ありがとうございます。