帰れる場所、帰ってこれる場所

3/5に、東京からチームしめちこちゃんが、レコ発で新しいCDをもって東北ツアーに。
3/9に、兵庫から陽月友紀さんが、10月ぶりの2度目の仙台に。

こんな状況でも、はるばる仙台に来てくれることが嬉しい。

最近はそれほど多くないけど、10年くらい前までは、よく県外に地元のバンドを連れて一緒にツアーに出ていました。
ツアーといいつつも、ほんと若手のペーペーのバンドと一緒のドサ回り。地元だけでは得られない刺激とか経験とか、アウェーの環境で戦うためのメンタルを鍛えたり、連日のライブでもモチベーションを維持するための動き方とか、そういうものを実際に知るために、連れて行きたかったから、ってのが一番かな。
知らない土地、連れて行くのは誰も知らない無名のバンド。
正直お客さんも呼べない。でもやる気だけはあります!の下手くそで荒削りなバンドを、なんとかその土地のアーティストやお客さんに繋げたい。
そんなことを、いろんな人に相談して、協力してもらって、ブッキングしてもらって、しかも身の丈以上に素敵なバンドと出会わせてくれたりして。
やっぱり嬉しいんですよ。すっごく。

一度ツアーに出ると、県外から来てくれるバンドの気持ちがわかる。
知らない土地、知らない人たちの中でどんなに心細いか。なにかひとつでも爪痕残していこうと必死にもがいてる感じとか。受け入れてもらった時の安心感とか。

ツアーのスケジュールに空き日があったりするとちょっと不安だったり。
なんとかステージに立てる場所はないかなとか、少しでもプラスにしようと初めてのライブハウスとか挨拶回りしたり、音源もってあちこち飛び回って。

ここ数年は外に出る機会も減ってしまったけど、やっぱりその時の経験ってものすごく貴重だなと改めて思います。

今の世の中の状況、ライブをやる、やらないがどちらにしてもすごくリスキーな選択になってしまって、どっちを選んでも不安になってしまうことがばかりで。
でも、ライブをしたい、ステージに立ちたい、という人が、ライブをするためには、その場所もライブをするという選択をしていないと成立しないわけで。
でも、ライブをしてもいいよという場所も、ライブをしたいと言ってくれるアーティストがいないと成立しないわけで。
だから、こんな中でも、ライブの行われる1日があったというのは、とても嬉しい。だって、どっちもそういう選択をした結果だから。

どの選択が正しいかどうかは全然関係ない。
自分は、できる限り、その選択を受け入れられる場所を創りたい。ステージに立ちたいという選択を全力でサポートしたい、って改めて思っただけ。
来てくれて嬉しい。素直に。

また来たいって思ってくれるような場所であるように、頑張るのみです。

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