5ヶ月後の旅行計画

 訳あって5月中旬は有給休暇を取りやすい。それを利用して去年の5月は台湾旅行に行った。そしてこれからは毎年5月中旬に旅行しようと決めた。それがしかし、2024年の5月中旬が近づいてきているのに、あまりの円安っぷりに出費とその後の銀行口座残高を考えると旅行する気が引けてしまい、あんまり乗り気じゃないなと思っていたらあっという間に5月中旬になってしまった。

 本日は5月18日。今頃はどこかの国に行っていた筈なのにと思うと、旅行熱がふつふつと沸いてきた。6月は所用で有休を取ってしまったので、これ以上は休めない。7月8月は職場が繁忙期なので、この時期に休みを取るには今後職場で非国民扱いされるかもしれないというリスクがある。まあ、夏休みなので航空券も宿泊費も価格が上がってしまうので低収入の私には適さない。9月は職場の繁忙期の直後で、ヘロヘロ且つヨボヨボになっている可能性が非常に大きい。ということで10月に休みを取って旅行に行こうと思う。

 10月7日月曜日から11日金曜日の5日間休みを取れば、この5日間の前の土日と後の3連休みと合わせて10連休となる。今の職場では5日間の連休なんて取ったことはないので少し不安であるが、早めに申請すれば大丈夫だろう。

 今、一番行きたいところは、自分でも意外なのだがハワイだ。あえてアメリカドル最強の今、インフレスピードが最速のアメリカで、それもアメリカ50州の中で一番物価の高いハワイになにゆえ、と思う。手に届かないものほど、難しいものほどより欲っする現象なだろうか。

 行きたいのは日本人旅行客と芸能人が好むオアフ島ではなく、ハワイ島とカウアイ島だ。ハワイ島を舞台とした映画『ホノカアボーイ』を観たのはもう10年以上前だけれど、ゆったりとした時間が流れる島の雰囲気に魅了された。カウアイ島はYouTubeの動画で一瞬映った「IKEDA’S BARBER SHOP」に見惚れた。少し古めかしい完全にアメリカンな雰囲気の店なのに店名が日系の名前であるところに。こういうお店をもっと見てみたい。歴史嫌いというか、歴史を理解する機能が私の脳みそには備わっておらず鎌倉幕府が何なのか、新撰組が何なのか全く理解できない救い用のない私ではあるが、ハワイへの日本人移住の歴史には興味がある。

″余談″なんて言葉を遣ってはいけないことは十分わかっていながらの余談ではあるが、日本からの距離6,600km、飛行機で8時間前後かかる魅力的な文化と大自然を持つハワイの島々はプレートの動きでどんどん西に動いており、いずれは日本列島の下に沈み込んでしまうという衝撃的なことを今日知って驚いた。「この木なんの木」のCMでお馴染みの巨木が立ち並ぶロケ地も、日本人がこよなく愛するアラモアナショッピングセンターも、日本人労働移民が開拓した土地も、観光客で混雑するビーチも、フラダンスも、パンケーキも、アサイーボールも、太る要因しかないマラサダも、日本列島の下に沈み込んでしまうのだ。あの完成された観光地がいずれは消滅していまうということに打ちのめされた。5000万年後のことではあるが。

今日現在1ドル155.68円。果たして私は5ヶ月後の今、旅行に行けているだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?