クラゲを買った

これは今日見た夢の話。

山間にある温泉地に来ていた、街の雰囲気としては箱根にある熱海のような、庶民的なノスタルジーを感じる場所だった。

この街の名物は温泉とクラゲ。

自分は大人800円の温泉にさらっと入り、アーケード街の地下にあるクラゲ屋さんに入った。
階段を降り地下に入ると薄暗い廊下に一畳か二畳ほどの狭い和室がすっと並びその入口には屋号の入った提灯が掲げられていた。
階段そばの一室に着物を着たおじさんとポロシャツのおじさんがいて、声をかけると「あ、ごめんこっちは茶室でクラゲはこっちね。」そう、ポロシャツのおじさんは襖を開け隣の和室に移った。
入口には『林 秀』と書かれた提灯があり、中を見ると畳みの半畳ほどが正方形の生け簀になっていた。「クラゲ一匹をもらえますか」
そういうとおじさんは「あいよ」と返事をし生け簀に手を突っ込み30㎝ほどのクラゲを引っ張り上げた。

そのクラゲは全体的に透明で、4つのくぼみを備えた楕円形のようなラインが傘に入っており、8つの足が垂れ下がり、更にはその足の1本1本にいくつかの斑点が1列に並び、その斑点がキラキラと輝いていた

美しかった、地上のどこからかこの地下の和室に光が入り、その弱々しい薄暮のような光はクラゲに反射し、青白く光を見せた。

「じゃあ、袋に詰めてあげるね」
見蕩れていると、店主がそう言ってクラゲを水と一緒に袋に詰めてくれた。
「あとこれ、おまけね」
そう言って剥き身のエビとホタテの貝柱をいくつかボトボトと袋に入れてくれた。
「じゃあ、箱は上に行けばあるから、ありがとうね」そう言われて僕はクラゲの入った袋を手に提げ地上に戻った。

はっきりと覚えているのはここまでだった、この後は恐らく地下の入口の横に積んであった発泡スチロールにクラゲを詰め、車で友人と共に温泉街を後にした、きがする。

このクラゲは食用のクラゲで、温泉街の地下で養殖されていて、今回夢の中での自分は食用に買うためにやってきたらしい。
調べてみたところ、クラゲは95パーセントが水分で栄養価も低いがコリコリとして美味しいらしです。
また夢占いによると、クラゲを食べると今抱えている不安が解消されるそうです。
夢の中で「林 秀」からクラゲを買ったという事は、不安が解消されるきっかけを手にしたという感じですかね。

ということで「クラゲを買う夢」でした。

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