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こころの洗濯

わたしが職場の人間関係で困っているのは今に始まったことではないけど、特にここ2,3か月はメンバーの入れ替わりが多くて、なんとなく心が落ち着かなかったり、悩みがさらに複雑になっていたりする。

他人の嫌な部分を見て心がチクチクするし、相手を嫌だなと思ってしまう自分のことも嫌で、相手からも自分自身からも逃げたくなる。

こんな状態では休日に人に会うのをやめておきたくなる。
大切な人にネガティブなところは見せたくないし、相手も疲れているのだから一緒にいるときは楽しく過ごしたい。なのに、今のままでは楽しく過ごせる自信が無い。そう思って、週末の約束をキャンセルしようとした。
すぐに決められなかったから、職場の、週に一度ヘルプとしてきてくれる人に相談した。
「いろいろあって疲れすぎちゃって、土曜日の約束キャンセルしようか迷ってます」
と言ったらその人は、「行きなさい!」「職場から一歩外出たら全部忘れて切り替えて。気になることはあるだろうけど引きずっちゃダメだよ」と言ってくれた。

そう言われて、不安もまだあったけど、多少無理してでも外に出て気分転換した方がいいのかもしれないな。と思い、約束どおり土曜日は出かけることにした。

夏前からたのしみにしていた横浜のオクトーバーフェスト。
屋外でビールを飲んで、ソーセージを食べて「うまー」「さいこう、、」って笑った。

それからとりとめのない会話をしながら散歩をして、カフェに寄ったり海を眺めたりした。

夜は、少し移動して居酒屋に行って食事をして、2軒目にアイリッシュバーにも行った。

そこでは偶然小さな弾き語りライブが行われていた。
わたしたちはその音楽に耳を傾けながら最後の一杯を飲んだ。

心から楽しそうに伸びやかに歌うアーティストたちを見て、心がじんわりして自然と涙が流れた。

その時は、わたしが泣いていることに相手は気づいていなかったのだけど、ライブが終わって静かな余韻に浸っているとき、また涙がこぼれてしまった。さすがにその時は「何泣き???」と言われてしまったけど、わたしも下手くそながらごまかした。

お酒を飲んでいたせいでもあると思う。
でも、他人や自分の汚いところばかりを見て悲しんでいる自分がいる一方で、大切な人と話して笑って、心からリラックスして、美味しいものを食べて美味しいと感じて、音楽に心が癒されている自分もいることに気がついた。自分自身の純粋な心を思い出せたのが嬉しくて、安心して、泣いてしまった。

月曜日の今日も相変わらずの職場で一日働いて、帰り道ではバーで流した涙とは違う、悲しい涙が出てきたけど、それでもこれがわたしの全てではない、本当のわたしはもっと心が豊かなんだ。と思えるようになっただけでもかなり心強い。

切り替えてたのしみなさいと言ってくれた人にも、わたしの心を優しくすすいでくれる人にも感謝して、少し甘えさせてもらいつつ、素敵だと思える自分を見失わないようにしたい。

とはいえ、辛いときは辛いので無理はしないようにしないとね

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