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普通が半透明になる

きっと、一度は疑問に思ったことがあるはず。
"普通ってなに?"
一度ではないか…何度もかもしれない。

未だに答えは出ていないけど、
ふと思った。
"普通"って必要とされていないのかな。


田舎町。
趣味や好きなことが合う友達がいなかった学生時代。クラスの子達と話を合わせることができなかった。
だからか積極的に仲良くなりたいとも、思えなくなってた。

いじめられた経験はないけれど、
いてもいなくても変わらない…そんな気持ちで過ごしてた。
存在感が薄いってやつ。

みんなが好きなことに興味がなく、
みんなが興味ないことに夢中だった。
みんなが右向いている時に、わたしは左を向いている。


今まで生きてきて、
度々"変わってるね"って言われることがあった。
これは外見ではなく、わたしと接してみての感想。

なにが変わってるのか…?
わたしの中では当たり前で、いつもと変わらず普通。

みんなは同じ何かをもっていて、
わたしは、みんながもっているものを、もっていないってことなのかな?

その時、
"普通ってなに?"って言葉が心の中で連呼する。

普通じゃない自分を隠そうと、普通である感じを装った時期もあった。
だけど、うまくいかなかった。

どこかにわたしの素が見えてしまう。


あれから時が経ち、
今は個々の違いを認められる世の中になってきた。
わたしの変わってると言われていた部分は、むしろ普通に近くなってるのかなって、思うこともある。

話をする時、気をつけていることがある。
普通という言葉でひとまとめにせず、話をすること。
時には、思いっきり"普通は〇〇でしょ"と言ってしまうが、
その瞬間、再び"普通ってなに?"が心の中で連呼される。
黄色いランプで注意されるように。

もうわたしの中で半透明になりかけているのかな…
普通さん。


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