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落ち込んだ時こそ、自分の欠点に気づける時なのかもしれない


自分のことを成長させようと試みることは誰だってあります。

だけど、なかなか自分の「欠点」というのは気づきにくいのかもしれません。

例えば、何かに悩んだ時ってのは、
その悩みに対してどう解決するべきかどうかを試されている時なんだろうと思います。

失敗したときとか、思うようにならなかったときってのは落ち込んだりするけど、それは、

今まで自分が信じていたことが間違いだったのかもしれないことを教えてくれているんだと思う。


けど、本気に悩み倒している時に、そんなに冷静に前向きな判断ができるわけないし、とにかく「今すぐラクになりたい」って感情が先行する。

不思議なもので、「今すぐラクになりたい」って思ったときに限って、
今すぐラクにしてくれそうなことばかりを受け入れようとする

例えば、仕事で失敗したとき、「だから気をつけろって言っただろ!」とか、「油断してんじゃねーよ!」とか言われると、イラっとしてしまってその人の言うことは聞き流そうとしてしまう。

だけど、「大丈夫だよ~」とか、「気にするなよ~」とか、落ち込んだ感情をどうにかして持ち上げてくれる言葉を聞きたがってる自分がいるんですよね。

あきらかに、前者の人のことを「嫌なことをいう人」だと思い、
後者の人のことを「優しい親切な人」だと思ってしまいます。

しかし、冷静に考えてみれば、「気をつけろ」とか、「油断するな」といってくる嫌なことをいう人は、自分の欠点を直そうとしてくれている人で、

「大丈夫だよ」「気にしなくていいよ」といってくれる優しい親切な人は、自分の欠点を直す必要はないといっているようなものだとも言えます。

もちろん、優しい親切な言葉をかけてくれる人からすると、自分の欠点を直す必要なんてないとは思っていないのでしょうが、
「今すぐラクになりたい」と思っている自分は、優しい言葉を受け入れ、己の欠点を直そうとはしていないんですよ。

つまり、悩んだり落ち込んだりしたときは、
自分の欠点に気づくキッカケなわけで、唯一自己成長できるチャンスです。

自分の欠点に気づけるかどうかのチャンスなのに、落ち込んでいる状態をとにかくどうにかしたいことばかりが先行して、今すぐラクにしてくれる優しい親切な人の言葉を受けれようとしてしまう。

だから、自分の欠点に気づかないままに終わってしまう。

そう考えると、「気をつけろ」とか、「油断するな」といってくる嫌な人は、ぜんぜん親切でない気がするが、自分の欠点に気づかせてくれようとする親切な人なのかもしれない。

反対に、「大丈夫だよ」「気にしなくていい」といってくれる親切な人は、自分の欠点なんて気づかせてくれようとしない、不親切な人なのかもしれない。

こういう言い方してしまうのはよくないのですが、要は、

自分の受け入れ方次第だということです。

嫌なこと言ってくる人は、自分の欠点を気づかせてくれるし、
優しいことを言ってくれる人は、落ち込んだ感情を持ち上げようとしてくれる。

どちらも親切な人なんだろうな。

悩んだり落ち込んだりしてないときは、他人の言うことに対し冷静な受け入れ方はできるけど、ネガティブな時は、冷静さを失ってしまうが、そんなときこそ、成長できるかどうかの分かれ道なのかもしれません。

悩んでいるときというのは、どうしても、「今すぐラクになりたい」という思いが強くなります。「今すぐラクになることを言ってくれる人」を求めてしまうのです。

すると、本当にあなたのことを大切に思っている人の話を聞くことができなくなります。

なぜなら、そういう人は、「あなたに成長してほしい」「あなたに強くなってほしい」という思いから、本当のことを伝えてくるから。

本当のこと、つまり、自分が改善すべきことというのは、「今すぐラクになりたい」と思っている人にとって、キツイ言葉になります。

悩みを解決するとは、自分の弱いところをしっかりと見つめる、ということです。

あなたのことを本当に大切に思っている人は、あなたの弱点を指摘してくる、ということです。

だから、そういう人の言葉は、悩んでいる人にとって、「受け入れがたいこと」ばかりになってしまうのです。

問題に直面したときは、自分としっかりと向き合い、自分をより良く変えていくチャンスです。

しかし、そんなとき、「今すぐラクになりたい」という思いにとらわれていると、本当に自分のことを大切に思ってくれている人を避けるようになってしまう。

口先だけでも、「それは、つらいな~」「大変だな~」などと言ってくれる人を求めてしまうのです。
「大変だな~」と言われれば、そのときは、少しは気持がラクになります。

しかし、相手はまったく同情していないし、「強くなってほしい」とも思っていなかったりする。

「今すぐラクになりたい」という思いにとらわれると、優しい言葉ばかりを集めてしまい自分を成長させる機会を失い続けてしまうのです。

問題を抱えるとつらいので、どうしても、「今すぐラクになりたい」という思いが湧き上がってくる。

すると、苦しい自分を、今すぐラクにさせてくれる人を求めてしまうので、強くなろうとしない自分を救ってくれる人を求めるのです。

「これをしたらラクになりますよ」という答えを教えてくれる、なんだか教祖様みたいな存在を求めてしまっているのかもしれない。

そう考えるとなんだか、縋りつこうとする自分にゾッとしてくる気が。

自分の問題を、本当の意味で解決してくれる人などそうそういるはずがありません。

「これが答えですよ」と提示してくる人はいるかもしれませんが、それは一時しのぎの対処でしかならなかったりする。

だから、問題の根本的な解決がされることはありません。

「私がラクにしてあげますよ」などと言う人の言葉を聞いていたら、自分の欠点に気づかずに、むしろどんどん状況は悪化していくことも十分にありうるのです。

問題が発生するのは、今までの自分のやり方が通用しなくなったからです。

だから、自分を変えること、自分を成長させることでしか、問題を解決することはできない。

たとえば、人間関係で悩んだとき、「なんで、自分はどこにいっても同じような人間関係で苦しんでしまうのだろうか?」と、今までの自分の生き方を振り返ってみる必要があります。

自分を見つめ、自分の中から答えを見つけ出すのです。

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