『サマーフィルムにのって』
※映画『サマーフィルムにのって』のネタバレを含みます。
すべてのものに等しく終わりは訪れ、夏をあと100回過ごすのはおそらく無理なのであろう、そんな有限性を思い知らされている25度目の夏、映画『サマーフィルムにのって』を観た。本作は青春や恋愛という普遍的なテーマを表象しつつも、時代劇とSFという、2つの時空を超える装置が盛り込まれている。
2021年の夏が1度しか訪れないように、すべての人間に時間は等しく与えられている。主人公・ハダシが愛する時代劇の世界や、凛太郎がや