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人はみな多面的、環境で変化する

算命学ではひとりの人を様々な方向から見ていきます。
生まれ持った本能、その人の本質というものと、意識して外に出す性質、様々な環境によって変わる部分、どれもその人を形作る要素です。

職場で出会い、働き者だと思って結婚したら、家ではほとんど動かない人だったり、目上の人に対しては細やかな気遣いをするのに、目下の人に対しては大雑把だったりと、人は場面に応じて無意識のうちに様々な顔を使い分けています。

例えば、Aさんは上司に対して細やかな気づかいをする人であったとします。Aさんが上司に対して、かなり気を使っていることを、その上司はまったく気にしない、部下に対しては大雑把な人だと、Aさんは不満をため込む、ということになります。
この上司が部下の細やかな気づかいに、「よくやっているね」のひと言があればいいのに、そこに気がつかない、そのような場面は日常によくあることですよね。
Aさんが部下の細やかな気づかいをよく察する上司にあたれば、Aさんの不満はなくなります。
人は出会う人や環境が、自分に合わないときに悩みが深くなるのです。

このAさんも、もしかしたら上司に対しては細やかな気づかいをするのに、配偶者に対しては気づかいができない人かもしれません。
人は誰でも、様々な面があるものなのです。

幼少の頃の自分、働き盛りの頃、晩年期……それも同じ人であるのに、変化します。
子どもの頃におとなしく、目立たなかった人が社会に出て大活躍したりすることがあるように、変わっていくことが自然なのです。

また、南国に生まれると、なんとなく開放的な気質である、というようなことがあるように、生まれた場所、親の気質など育った環境は、その人のこころに大きく影響するものです。

人にはさまざまな場面に応じた質があり、その質は周りの環境によって変化するものなのです。

自分の質が、環境に合っていなければ、それが生きづらさとなり、合っていれば気にせず生きていけるのです。

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