見出し画像

長男の誕生と長女

昨日の記事では、長男が姉にねるねるねるねを大きな一口で食べられたことによる姉弟げんかについて書きました。

今回はそんな姉弟の関係性が生まれたと思われる、長男の出生について書きたいと思います。

2020年2月6日
予定帝王切開でした。
妊娠週数と産婦人科の先生の手術の予定とを考慮して、いくつかあった候補日の中から決めた長男の誕生日です。

遅い方が少しでもお腹の中で育ってくれるし~
でも、陣痛きちゃったら怖いし〜
と色々悩みましたが決め手は、
福山雅治と同じ誕生日だ!!というパパの意見でした。
(福山さんは素敵やけども、なんやそれ)

前日からOS1を2.5本飲み干し(地味にきつい)、血栓予防のストッキングを履き、おしっこの管を付けられ、手術当日を迎えます。

私の見送りのために、当時2歳11ヶ月の長女も一緒に病院に来てくれていました。
パパは手術室の近くで待機しておかなくてはならなかった為、長女は手術が終わるまで祖父母と一緒に待っていてもらうことに。

「ママ、行ってらっしゃい、頑張ってね!!」
と長女に言ってほしかった。

しかし、そんな母の思いが長女に悲劇をもたらしてしまいます。
いざ手術の時、
「みーちゃん、行ってくるね!」
「いやだぁぁ!!ままといっしょにいたいぃぃいい!!」

大絶叫の長女。
その瞬間、この後何が起こるのか、その後の生活の変化などを理解したのであろう長女。
嫌だ、怖い、という感情が押し寄せたのだと思います。

その後は祖父母が何とか機嫌を取ろうと、病院の外へ連れ出します。
病院の近くにあった百貨店の屋上遊園地へ行くと、アンパンマンの乗り物がありました。
乗せてみますが、そんなことでは心の整理が出来ない長女。
後に見せてもらった写真では、半べそかきながらアンパンマンにまたがる長女の姿が。

ミスドに連れて行ってもらい、少し心の平穏を取り戻すも、今度は病院から「生まれたよ」の知らせが…。
アンパンマンが作ってくれるタイプのポップコーンを買い足してもらい病院へと向かいます。
病院までの市内電車の中、ぐずぐず泣いてポップコーンを電車内にぶち撒けます。(大変ご迷惑をおかけ致しました)

そして、病院にて長女も赤ちゃんとご対面。
長女を抱きしめてあげたい思に駆られますが、術後の痛みや、まだ抜けきっていない麻酔に、顔を向けて反応するのがやっとです。
その後、長女は自宅へと帰り10日ほどのパパと二人きりの生活がスタート。

私の意識がしっかり戻ってからは、長女はあれから泣いていないだろうか、パパと二人でうまくやっていけるだろうか…と心配していましたが、初めての面会で、少しもじもじしながらも抱きついてきてくれて、心底安心しました。

正直、手術室に入ってからも長女は大丈夫だろうか…とそのことばかり考えていました。
長男がお腹から出てきてやっと会えた時は、本当に嬉しかったです。
ただ、長女への心配が勝ちすぎて手術中の記憶があまりありません。(長男ごめん)

無事退院し、二人の育児がスタート。
長女はと言うと、バッチリ赤ちゃん返りも始まり、やはり弟への強いジェラシーを感じました。
そのため、私は長女ファーストな子育てを意識して行いました。

時間の経過とともに赤ちゃん返りは次第に落ち着き、母の心の平穏も戻りました。

そんなこんなで、バタバタと過ぎていってしまった出産から半年ほど。
長男の記憶があまりありません。(長男ごめん)
よく覚えているのは、寝返りが出来るようになってからというもの、とにかくうつ伏せが大好きで、起きている時間の多くをうつ伏せで顔を上げ、にこにことご機嫌で過ごしていたことです。
(元に戻せど戻せどひっくり返ってしまうのです。なぜ。)


長女は繊細でナイーブな心の持ち主なので、直接的に言葉で赤ちゃんが生まれることを話してはいませんでした。
伝えてしまうと、長女がショックを受けるんじゃないか、赤ちゃんを拒んでしまうのではないかと心配したためです。
でも、長女は分かっていたと思います。
頭では分かっていても、心は追いついていなかったのかもしれません。

今年の夏には3人目が生まれ、あのうつ伏せばかりしていた人も兄になりました。
長男は弟をとても可愛がりますが、たまにほっぺをツンツンしたり、隙あらばチューしようとするので、目が離せません。
長女は、赤ちゃんを溺愛し、お世話を手伝ってくれます。
長男が赤ちゃんにいらんことをしようとしているのを見つけると、厳しめの口調で注意します。
上二人、ここの関係性はなかなか変わりません。

きょうだいと言っても、性格や関係性はばらばら。
その時々によって、その子の育ちに合った関わりをしてあげたい、と思うのです。


長男のおでこはパパ譲りの広さで、もう一つ顔がかけそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?