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今週の、いちばん。2(2015年)

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その1週間で、僕がいちばん心が動かされたことをふりかえる、週刊連載的読み物です(収録してるのは2015年分です)
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2015年9月の記事一覧

僕がいちばん、「編集」したいもの。/今週の、いちばん。74

僕がいちばん、「編集」したいもの。/今週の、いちばん。74

「ベンチャーでは、どんな仕事をしてるんですか?」
転職してもう半年になるのだけど、いまだにそう聞かれる。
出版社時代と違って、クライアントの関係で公表できない仕事もあるので、社外の人にはわかりづらいのだろう。

少し前までは、同僚と一緒に、企業へのコンサルティング資料を「編集」していた。
その企業の方に、ある課題についてのヒアリングをし、「ストーリー」を組んだ上で、パワーポイントの資料にまとめて納

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大人は、君の味方である。/今週の、いちばん。73

大人は、君の味方である。/今週の、いちばん。73

人生で、いちばん「自信満々」だった時期はいつだろう?
たぶん、大学生のころじゃないか。
当時の自分が、優れていたということではない。
現実の僕は、学業も部活もバイトも中途半端な人間で、狭い世界の中で虚勢を張っていた。
狭い井戸の中にいることで、フェイクな「自信」を保っていたのだろう。

自分が(年だけは)大人になってから、OB訪問などで、多くの学生に会うようになった。
そこで就活の相談が出ると、い

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人脈は、忘れたころに役に立つ。/今週の、いちばん。72

人脈は、忘れたころに役に立つ。/今週の、いちばん。72

僕にとって、仕事とは、「持ち込み原稿」のようなものだ。
ある日いきなり、誰かが「こんな仕事があるんだけど…」と、話を持ち込んでくる。
個人事業主になってからいただいた仕事は、ほぼそのパターンだ。
そういう意味で、これまでに築いた人脈が、だいぶ役に立っている。

ただ、最近よく考えるのは、「人脈は、すぐに役立つとは限らない」ということだ。

そもそも、僕に仕事を紹介してくれるのは、少々意外な人だった

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それでも、「人生のサイコロ」を振ろう。/今週の、いちばん。71

それでも、「人生のサイコロ」を振ろう。/今週の、いちばん。71

昔から、ギャンブルの類をやらない。
父親は競馬が好きだったみたいだけど、僕には遺伝せず、麻雀もパチンコも、その他の賭け事にもまったく興味がない。
まあ、かっこよく言えば、自分の人生がギャンブルみたいなものだから、他で運を使ってもなあ、という話である。
ただ、今週はたまたま、運試しの機会が何度かあった。

僕の職場がある高田馬場は、学生街なこともあって、安い居酒屋がいくつかある。
今週何度か飲みに行

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