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それでも、「人生のサイコロ」を振ろう。/今週の、いちばん。71

昔から、ギャンブルの類をやらない。
父親は競馬が好きだったみたいだけど、僕には遺伝せず、麻雀もパチンコも、その他の賭け事にもまったく興味がない。
まあ、かっこよく言えば、自分の人生がギャンブルみたいなものだから、他で運を使ってもなあ、という話である。
ただ、今週はたまたま、運試しの機会が何度かあった。

僕の職場がある高田馬場は、学生街なこともあって、安い居酒屋がいくつかある。
今週何度か飲みに行ったのだけど、あるお店で、「チンチロリンハイボール」なるものをやっていた(このサービスをするお店は、他の地域にも結構あるようだが)。
サイコロを振ってゾロ目が出たらハイボールが無料になったり、他の組み合わせで大盛りになったりするのだ。

これが、なかなか楽しい。
サイコロ2個を振ってゾロ目になる確率は6分の1(酔っているときは、そんな計算もできなかった…)。
だが、現実にはなかなか出なくて、ついついハイボールをおかわりしてしまう。
次こそはゾロ目と思って振っても、結果は神のみぞ知る。
どんな目が出るかはわからない。

人生も時折、サイコロを振るのと似ているなと思ったりする。
もちろん、思い通りの目を出す確率を努力によって上げたり、そんな仕組みを作ることもできるのが、人生だろうけど。
でも僕は、やっぱり最後は「振ってみないとわからない」派の人間だ。
逆に、「人生のサイコロ」を振ることで、何らかの結果が出て、学びもある。
これまで、いい目が出たことなんて、ほとんどなくて。それでも振り続けることで、ここまできた。

ときには、「いま、振らなくても」と思われることもあるのだろう。
ギャンブルには詳しくないけれど、「流れ」みたいなものがあることくらいは知っている。
それでも、「人生のサイコロ」を振らないといけないときもある。
結果はまだわからないけど、勝負する理由が自分の中にあるのだから、仕方ない。
もしも神様がいるのなら、これまでギャンブルに使ってこなかった運を、少々分けてほしい。あとは、思い切って振るのみだ。

今週のいちばん、思い切って「人生のサイコロ」を振った瞬間。それは9月4日、高田馬場の串カツ屋でまだ見ぬ未来を語りあった瞬間です。

*ちなみに、ゾロ目を出したのは、弊社の「穣さん」です。

*「今週の、いちばん。」は、その1週間で僕がいちばん、心が動かされたことをふりかえる連載です

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