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電子図書館、静岡の旅

静岡市の議事録を読んでいたところ「電子図書館」の導入が計画されているという内容が書いてあった。

県下にもすでに導入済みの市もいくつかある。
ただし、注意されたいのは貸出が可能なのは「現地に住んでるか、通勤通学先などになっているひと」限定というのがある。

静岡県。ログイン必須なのでとりあえずパス。紀伊國屋書店KinoDen。読むのはbReaerでepub3縦書きリーダーとして使ったことがある。過去にbReaer使った感じとしてはリーダーの品質は悪くはないと思う。ブラウザ上で空白制御とかもされてる。

静岡県立大。よくわからない。3システム完備しているものの、冊数はまだ少ない。リモートアクセスという言葉の前に回れ右をする。

湖西市。d-library。このd-library系はログインしなくても検索や貸し出し状況の確認ができる。
ライトノベル317件。「ノーゲーム・ノーライフ」「ゼロの使い魔」「断章のグリム」「ようこそ実力至上主義の教室へ」etcちょっとラインナップが分かっている人っぽい匂いがする。

浜松市。d-library。ヤングアダルト1111件。内日本の小説76「本好きの下剋上」etc。児童文学系が豊富みたい。

磐田市。d-library。特筆すべきは「中学生の手作り絵本」という特集コーナーがある。

掛川市。d-library。

藤枝市。d-library。

富士市。d-library。
日本文学は6930件、たぶん青空文庫。中高生向け(文学)は119件。「ガールズ&パンツァー」「乙女の本棚/立東舎」「角川e文庫」「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」「ハル遠カラジ」「七日の喰い神」「つきたま」「異世界修学旅行」「始まりの魔法使い」よく分からんラインナップ。

沼津市。d-library。YA(ヤングアダルト)は85件。富士市と同系統のシステム。「本好きシリーズ」「Re:ゼロ」「ビブリア古書堂」「5分後シリーズ」そこそこ有名な物がとりあえず。

熱海市。d-library。ライトノベル22件ほぼ「Re:ゼロ」

伊豆の国市。d-library。

それで、静岡市の議事録 https://www.city.shizuoka.lg.jp/000952905.pdf  から引用すると「ベストセラーが提供されない」のだそうで。
まぁ自分の本(異世界転生スラム街)はベストセラーじゃないけど。

自分の本は収録してもらえるのだろうか。電子書籍をKindle買う感覚で買えるのだとすれば是非に電子寄贈したい。
それとも「出版社側の許可」がいるのだろうか。正直よく分からない。富士市では「リクエストは受け付けていない」と書かれているが、はたして寄贈だったらどうなのだろうか。まぁ越境して向こう側まで手を出したくないので、現状を観察する。

「導入コストが紙の書籍に比べ割高」と書かれている。AmazonではKindleのほうがほとんど安いので一瞬意味が分からなかった。なんだろう、中間業者が専売なので、高いのかもしれない。epub3仕様ほぼそのままの電子書籍なんて右から左に流すだけでほとんど費用はかからないなずでは。誰かが料金をふんだくっているのだろうか。

あと身もふたもないことを書く。県内の各市がバラバラに導入するより、そのすべてのコストを県に集中させて蔵書増やしたほうがよくないだろうか。まだ実験中らしいけれどもう古い所では導入されて2年くらい経っているような気がする。それで県の電子図書館なら県内の人誰だも借りられるんだから、パイが大きい分、利用も大きくできる。
Amazonが世界にのさばっているのは、蔵書数も売り上げも巨大だからで、図書館がそういうのから対極にあるとしても、なんだかお金の使い方が粗い気がしてもよもやする。
ただ、どうしても代替できないものとして、郷土史の電子化はある。電子化したらそれこそamazonで全世界に売ってもいいくらいだけど、貴重な郷土史研究本が破損したり紛失したりということがなくなる。電子化はそういうのに強い。

いっそ全国の本を全国で借りればいいのでは、というのが国会図書館でやっているけれど、よく分からない。

もうちょい調べたので追記。d-libraryはどうやら、ここのシステムのようだ。


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