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コーチに逆らう選手ほど優秀って話

こんにちは
esportsのVALORANTっていうFPSゲームでコーチやってた時に考えてたこと殴り書きシリーズです。

今回はコーチに従順な選手はあんまり強くならないっていう感情論です。
特にデータは無いのと、どちらかというとコーチに向けたメッセージに近いので選手には関係ないかもしれないですね。

選手とコーチの関係性

コーチの仕事はチームを勝利に導くか、各目標に向けて選手を行動させることです。
選手はコーチを利用して、コーチは選手に利用される道具みたいなものです。
例を出すならコーチはリマインダー機能付きの目覚まし時計です。

選手のレスポンスはどうなっているのか

コーチがマクロを提案したとて、それに何故?という質問が5人全員から来ない場合は3つのパターンがあります。
①コーチがあまりに有能すぎて、そのマクロが未来永劫採用されるレベル
②コーチが信頼されてない
③選手があまり理解できていない
の3つくらいかなと思います。
①の場合は当然、世界一位になれると思うので好きにすれば良くて、
②の場合は選手に下手糞だと思われているという事です。
選手に舐められたコーチは出来ること無いので信頼回復が優先事項です。
信頼回復の方法は、圧倒的な勉強と圧倒的なチームに対する正しい献身です。
③は良くあると思います。
この場合は、どのように考えたらよいのか。というマクロとミクロの基準を作っていく必要があります。
そもそもマクロなんてゲームただやってたら考えませんのでそういう選手は多いです。
まぁ、ランクやってる分には必要ないですからね。VALORANTは。

基準とは

基準とは再現性があるマクロ・ミクロのことです。
再現性が無いものを基準にはできません。
この基準を各マップやチームとしてのコンセプトに充分落とし込まないと
思い込みのミクロや強そうなミクロばかり採用していざ大会になるとそれが刺されば勝つし、刺さらなければ負けるといったギャンブルチームが生まれます。(私はそういうチームも好きですし、十分戦略としてはあり)
ただ毎日の練習を有意義な物にするにはチームとしての基準が必要です。
これがあるから、応用が出来るようになるのです。
応用が出来るようになるので、疑問だったり反抗が生まれます。
当然、最初から強い基準やコンセプトを持った選手もたくさんいますのでそういった選手からは別に何もしなくても意見が出てくるでしょう。

基準を作ることはコーチにとってもメリットがある

基準を作っていくとMAPや編成、状況によって相反することを言わなければいけないときが必ず来ます。
その時にコーチは基準の矛盾点を理解し、選手に言語化することでコーチとしてより優秀になれると思います。
そしてこの際、言語化が出来ない場合は基準を用いて選手にたいして相談することです。
コーチは正解を出すことが仕事ではありません。
絶対に勝てる方法なんてありませんから、それよりも各状況に対して、選手が考えて目標に向けて実行に移せるようにコーチングすることが大切です。

10時間コーチが考えたマクロもミクロもゴミ

基本的にコーチが選手のために頑張って考えてきたマクロもミクロも最後まで100%採用されるなんてことはありません。
採用されたとしても必ず形を変えていきます。
それは、コーチが何時間も考えたことよりも選手がその場で思いついたことや強いと思った行動の方が正解になるし再現性があるからです。
この際に、コーチは自分が否定されているような気分になったり、無力感があったりしますが怒ったり、残念がったりするのは違います。
私はいつも選手が想像を超えてくるので本当に感心していました。
そしてまた、何時間もかけてそれを超えると信じるマクロとミクロを選手に提案したり探してくるのです。
そしてそれもまた選手にゴミにされます。
その繰り返しで、チームは成長すると思います。
だから自分の案が却下されたり、修正されたりすることはコーチにとって嬉しいことなのです。
逆に、コーチのマクロ・ミクロを鵜呑みにしてそればかりしてしまうチームは成長しないし、勝てないと思います。


コーチに逆らう選手は優秀って話

コーチに逆らう選手を作ることがコーチの仕事だという話でした。
scrim中に「TAKIさん、どうしてこのときはAのSETした方がいいの?意味あるの?」といったイライラを含んだ質問が飛んでくると本当に嬉しかったんですよね。
あ~きたきた。考えてるねぇ!!!!!
もっと考えろ!!!!!!!!!!!!
なんでA-SETが刺さらないか俺も知らねぇよ!!!!!!!!!
そんなすぐに答えが分かったら俺が選手やって世界一目指してるよ!!!!!!!!!
というのは冗談ですが、
こういった思考を経て、マクロに問題があるのか、ミクロに問題があるのかなどチームとしての課題を選手も考え始めます。
もし、何も答えられなくなったら下のセリフでごまかしましょう。

「いい質問だね。なぜなら俺たちはA-SETしか練習してないからさ」

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