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ネットワークビジネスに超アンチな私

突然ですが、最近ある友人から、数ヶ月に一度のペースで、色々なお話を持ち込まれます。


私はその友人とはとても長いお付き合いで、信頼している唯一のと言っても良いくらいの大好きな人生の先輩です。


その友人(恩人)が、色々な話を持ちかけてきては、

「一緒にやろうよ〜♪」と誘うわけです。


で、なぜ私がその度に話を聞きに行くのかと言うと、

理由は、

その友人に変な虫が付かないため。

変な悪徳商法に引っかからないため。

に他なりません。

私はその都度、論破しに向かうわけです。


しかし、ある時、「これは確かに、理に適っているな」という内容の企業と出会いました。

が、その時私が一番に考えたのは、

「いやいや、そうは言っても、私は友人を誘うことは出来ないし、そんな人脈も無いし、今の人間関係を壊したくないから無理」

でした。


 少し話が逸れますが、私は介護士として働いています。

ケアサービスをする上で、1番気をつけていることは、なんと言っても心のエネルギーをポジティブに保つ事です。

ケアは、利用者さんに直接手を触れる仕事です。私が働く入居型施設の利用者さんの殆どが、1級もしくは2級の重度障害者です。頭の先から、足の指まで、全身に触れる仕事です。
特に入浴介助は、洗髪や洗顔もするので、1番脳に近い部分にも触れます。

「顔に触れるのは、脳に触れるのと同じぐらいの影響がある」ので、マイナスな心を持って触れると、その影響がダイレクトに脳に伝わってしまうのです。

利用者さんは週3回、入浴が出来るのですが、特に貴重な入浴の際は、楽しく、幸せな気持ちで、利用者さんに触れることを心がけています。これは、私に限ったことではなく、他の職員の殆どに、「そう心がけているのだな・・・」と感じる場面が見られます。

良い職場(施設)には、明らかにポジティブな空気が流れているので、その施設に1歩踏み入れただけで分かります。

※これを読んだ方で、今後ご家族が施設に入居する機会があったときは、条件はさておき、見学に行った時の肌で感じた第一印象を大切にされることをおすすめします。

そんな風に、日々心の持ち方については、

「穏やかで軽くて、前向き」

であるために、家庭内でも揉め事は無し、子供にイライラすることも無し、
自分の置かれた環境に不満を持つことも無し。

そんな、心のストレスのない日々を送っていたのです。


話を戻して、

そんな私が、一瞬目を向けてしまった、

「本当の自分」

湖の1番深いところに澱のように沈んで忘れかけていた本当の自分。。。


「私がこの製品を購入したら、この友人の収入になる(儲かる)」


という、自分では目を背けたくなる、ドロドロとした感情と向き合う事になってしまうのが怖かったのです。


そう、私がこのネットワークビジネスにアレルギーを起こしていた原因は、


・誘う友達がいない
・お金がない
・時間がない
・仕事が忙しい
・製品が魅力的に思えない
・怪しい


そんな事ではなかったのです。

ただ一つ。

「紹介してくれた友人が儲かるのがイヤ」

もうこれが一番の障壁だったと気づいた時の自己嫌悪と言ったら・・・。

 結局他人の成功を喜べない、他人の不幸を歓迎する、私の不幸な場面に、お赤飯とお花の鉢植えを持って駆けつけてきた叔母と、何ら変わりはありません。

他人の不幸を喜ばないまでも、明らかに他人の幸せの足を引っ張る側にいる私。。。

最低。
ホントに最低だ。。。

何日も何日もそのことが頭から離れないけれど、誰にもこんな自分を知られたくない。。。
相談も出来ない。
愚痴もこぼせない。。。
モヤモヤする。
なんならこの話を持ってきた友人を恨む。

自分はなんて小さい器の人間なんだ・・・

なんなら自分がお世話になった恩人のような人間だぞ。

それなのに、なんて小さいヤツなんだ。


そんな思いで、悶々としていた訳です。


そんなある時、ちょっとした出来事が起こります。


私が制作販売しているある商品のネットショップがオープンしたのですが、なかなか売り上げが伸びません。

そこで、伝えられる限りの友人に、プロモーションコメントを追記したショップサイトのリンクを送ってみたのです。

多くの友人からは、

「すごいね〜!頑張ってね〜」と激励のLINEが返ってきました。

が、その友人からはなかなか返信がないのです。
いつもレスポンスがいい方なのに・・・


その後丸一日経って、

「私がLINEで繋がっている友人全員に、宣伝とURLを送ったよ!沢山売れるといいね!!!」

と、返信が来たのです。(後日そのLINEを見せてもらったのですが、一人一人にコピペで、70人ぐらいの知人に送っていました)

さらにその友人も、翌日サイトから購入してくれていました。

この友人(恩人)は、私が成功することを応援するのではなく、自分事にして行動に移してくれたのです。

それにしても、たった1人ですよ。宣伝してくれたのは。

「みんな冷たいな〜」と一瞬思ってしまったのですが、
自分だって逆の立場だったら、同じように、宣伝などしなかったと思います。

自分が大して幸せでもないのに、友人がチャンスを掴むなんて悔しい。。

ネットワークビジネスが、日本でなかなか広まらない訳。

それは、この意地悪体質なんだと痛感しました。

「みんなで幸せになろう!」

「幸せを分け合おう!」

「身近な人の幸せを喜ぼう!」

富は横取りしても、独り占めしても、幸福感は得られない。
むしろ、ドロドロとイヤな自分と向き合うことになってしまう。

おそらく、ネットワークビジネスに携わっている方々は、皆、幸せなんだと思います。(もしくは、関わってから幸福感を得られた?)

自分の富も、仲間の富も、同じように喜ぶことができる、日本では少数派の人たち。
日本では少数派だから、なかなか広まらないし、皆が敬遠する。

聞いたことがあるのですが、ネットワークビジネスは、人のために動ける人しか成功できないんだそうです。

先日たまたまネットで見た、「天国の食事、地獄の食事」と言う絵を見てハッとしました。

人脈がないとか、友達無くすとか、やる前に心配する事ではないのです。

ダイエットする前に、「どうせリバウンドするからやらない」という人がいますが、これと同じね。

やらない理由を探しているだけ。

その一番の理由が、

「そういう自分を直視するのが辛すぎる」

から。

「友人が儲かるのがイヤ」

もうこれ以上のやらない理由が思い浮かびません。

私は、この感情から抜け出すために、これからも沢山の頑張っている人たちを応援するのではなく、協力できることはするし、手を貸せることは貸す。

それで友人が幸せになれるなら私も幸せ。
お互い幸せなら関係も続く。。。

そんな人間でありたい。

「アンチ!」=「足引っ張る!」

これじゃ私はいつになっても本当の幸せにはなれないのだ。笑





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