5−4:出版の「縦展開」と「横展開」について

おかあさんといっしょのメインのメンバーは、

  • うたのお姉さん

  • うたのお兄さん

  • 体操のお姉さん

  • 体操のお兄さん

  • かっぱをモチーフにした着ぐるみキャラクター

  • ライオンをモチーフにした着ぐるみキャラクター

  • ひょうたんをモチーフにした着ぐるみキャラクター

この7人が主に出演しています。

うたのお兄さんは、メインの歌の企画の他に影絵の企画や弾き語りを担っています。

うたのお姉さんはメインの歌の企画の他に絵描き歌の企画を担っています。
体操のお兄さんとお姉さんは、子供が宝物を取りに行くチャレンジ企画も担っています。

着ぐるみキャラクターはメインの寸劇の企画の他に生活習慣(歯磨き、洗濯たたみ、手を洗う)などの企画を担っています。

このように、7人のレギュラーメンバーはメインの企画の他にサブ企画をいくつか担っているのです。

最初私は、7人のメンバー以外のサブメンバーがこうした企画を担っているのかと思っていました。

特に着ぐるみメンバー以外のお兄さんやお姉さんの化粧や衣装、雰囲気がメイン企画と全然違うので。

娘と一緒に数ヶ月おかあさんといっしょを見てきてやっと、「あー、固定メンバーでサブ企画も回しているんだ。」と気づきました。

このような固定メンバーによる「役柄の演じ分け」が、おかあさんといっしょの見どころの1つでもあるのです。

そこで、こうした試みを書籍作りに応用してみたいと思います。

書籍作りは基本は一人で行う作業です。そのため一人で何役もこなして演じ分けているということになりますね。きっと、人によって「得意とする役柄」は違うと思います。

出版に必要な工程には、「テーマの設定」「リサーチ」「執筆」「推敲・校正」「アップロード」「出版申請申請」「販売」「宣伝」「集客」などがあります。

これらの工程であなたが得意としている分野はありますか?

例えば、リサーチとかマーケティングの分野が得意な人が居たり、宣伝や集客はSNSが得意なので任せて!という人が居るとします。

きっと、kindleにおける得意分野を極めて本にするという流れが自然でしょう。これが「出版の横展開」です。

それに対して、「出版の縦展開」とは何でしょうか?

出版の縦展開は、kindle出版とは全然違う分野で本を書いていく方法です。

例えば、私は過去に介護の仕事を長年していたので、「介護」という分野の本も書けなくはないです。また、長年持病と付き合ってきたので「メンタルコントロール」についての本も書けると思います。さらに、「Canva Pro」や「Evernote」について「note」についても本のネタとして持っています。

次に「出版の縦展開の応用編」をご紹介します。

それは縦展開同士でネタをハイブリッドすることです。例えば、「介護」×「Evernote」で人生設計の方法を本にしたりといったことです。

さらに、「出版の横展開と縦展開の合わせ技」をご紹介します。それは、出版工程で欠かせない「横展開」分類の「集客」と、「縦展開」分類の「note」をハイブリッドして本を作るといった方法です。売れやすい横展開分野の「kindle出版」にニーズの高い「Canva Pro」の要素を掛け合わせた出版なども考えられます。

こうした方法はkindle読者の関心も高めなのでオススメの出版方法です。

実はこの「縦展開」「横展開」の考え方は、もう一段階応用が効くんです。

それは、1つの書籍の骨組みを考える段階で必要な「構成のアイデア出し」にも使えるということです。

具体的に言うと、構成のアイデア出しでの「横展開」では、一般的に王道とされるネタや軸となるネタを洗い出します。

本書で言うなら、「ロングセラーとは?」とか、「ロングセラー作品を生み出すための手順」とか「kindle出版に人生の問題解決を掛け合わせる方法」などが主要なテーマになります。

これだけを淡々と執筆しても読者を楽しませることは出来ませんよね。だからフレーバーを足していく作業が必要になります。

そのために、これらの軸に「縦展開」で全く別のジャンルのキーワードをハイブリッドします。

本書で言えば、「おかあさんといっしょ」だったり「ドラクエ」だったり「QFT」だったりします。

このようにして構成のアイデア出しでも、「縦展開」と「横展開」を軸に考えを深めたり広げたりしていくと自然とうまく「あなたらしさ」が現れていきます。

それがあなたが作る本の「読みどころ」作りであり、ライバル書との差別化につながるという訳です。

さあ、こんな風にあなたの頭の中を「横展開」と「縦展開」で整理していくと、構成も練ることが出来るし、連続出版の軸探しにも役立ちます。

これはとても興味深く、「知的な大人のゲーム」と言えるでしょう。

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