4−2:「ハームの法則」を意識して問題解決→メソッド化を行う

連続出版にあたっては、「対象者」を2段階に分けて変える必要があります。まず、メソッドの作成段階=第1段階では、対象者を「自分自身」に設定しましょう。

そして、メソッドをパッケージ化する段階=第2段階では、対象者を「読者」に変えましょう。

それでは、第1段階から説明していきます。まず、ハームの法則、ご存知ですか?

H:Health→健康、美容、容姿
A:Ambition→将来、夢、キャリア
R:Relation→人間関係、恋愛、結婚
M:Money→お金

の頭文字をとったものです。これらの悩みに訴求してコンテンツを作れば売れるという法則ですね。

このハームの法則は、よく知られていますが、「他者の悩み」に訴求してコンテンツを作る時に使う方が多いと思います。

そうではなく、最初は「あなた自身の悩み」を解決するコンテンツを生み出すのに使って頂きたいのです。

あなたがこれまで、なかなか解決が難しかった問題を「自力で」解決出来たらどんなに嬉しいでしょうか?

先延ばしにしたり、見ないフリをする必要はもうないのです。ずっと心に引っ掛かっていたことが解決されたらスッキリするでしょうね。

このように、まずは自分で試して、それで良かったら読者におすそ分けするという姿勢でコンテンツを作りましょう。

でも、1つだけ注意点が…。あなたが解決策としてまとめたメソッドが「独りよがり」「ただの自慢話」に思われないように工夫する必要があるのです。

せっかくのメソッドが「そんなのただの偶然でしょ!それは私には関係ない。」と思われてしまったらどうでしょう…読者は「読むのを止める」という最強のカードを切ってきます。

こういったことにならないように第2段階の「メソッドのパッケージ化」をしましょう。具体的には、あなたのメソッドによる問題解決を「偶然から必然に」していく必要があります。

さらに、「年齢」「性別」「場所」「時間」などの「条件」を選ばないメソッドに仕立てる必要もあるのです。

つまり、「いつ」「誰が」やっても「同じ結果」になるように、まるで「金太郎飴」を作るようにあなたのメソッドの「汎用性」を高めていくのです。この部分は、「全力で読者のために」頭を使って下さい。

メソッドの汎用性を高めるためには、3−3の「なんでもスケルトン術」が使えます。そちらも参考にして頂きたいので、お時間のある時に読み直してみて下さい。あなたの解決策を「シンプルに骨組み化していく」作業は、読者にとっての「実行しやすさ」、「アレンジしやすさ」につながります。

あなたが導いたメソッドを「書籍として商品化」するための手順を考えるにあたって、「カップラーメン」をお手本にすると伝わりやすいと思いますので、カップラーメンの要素を因数分解して説明します。

カップラーメンは商品を買った時点で既に、以下の作業が済んでいます。

  • 素材選び

  • 材料を切る

  • 火を通す

ここまでの作業が行われていることで、私達はまな板も包丁も鍋も皿も使わずに熱々のラーメンが食べられます。

これを書籍作りに例えるならば、第1段階のコンテンツ作りで、

  • 素材選び→解決に必要な情報の入手

  • 材料を切る→解決策の立案

  • 火を通す→実行と検証、修正

ここまでの工程を読者の代わりにやってしまうのです。出来るだけ読者(最初は未来のあなた)が「情報集め」や「考える作業」をしないで済むように、「お膳立て」をするのです。

そして「第2段階」に移ります。作ったコンテンツを誰でもいつでも真似できるメソッドにパッケージ化する作業です。

カップラーメンに例えるならば、「お湯を入れる」「後入れ調味料を入れる」作業となります。

カップラーメンのいいところは、誰が作っても大体同じような出来上がりになることです。書籍作りにおいても、読者が行うタスクを極限まで減らす努力をしましょう。

カップラーメンをお湯を入れず、そのまま食べたら固くて、しょっぱいでしょう。

そのため私達は、最低限食べれるような状態にするためにお湯を入れる作業をします。この作業は、読者があなたの本を「理解する」という「第1関門」になります。

後入れ調味料は、この一手間を加えるだけで、味に深みが出たり、味変が出来るメリットがあるから私達はこの作業を行います。

この作業は、読者があなたの本を「参考にして利益を享受する」という「第2関門」になります。

このように出来るだけ読者が「楽に」ゴール達成出来るように奔走することが、著者が出来る「貢献」です。

このように2つの段階に分けつつ、メソッドを使う対象者を「あなた→読者」とすることで、書籍をきちんと「商品としてパッケージ化」を行えるので、読者にあなたのメソッドをお届けして使ってもらうことが出来るのです。

あなたが出す本全てを、「パッケージ化」を意識して出版できたら、ブランディングとしての効果は最強です!

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