ボディビル業界の今と今後の発展

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 日本のボディビルダーの殆どがアメリカがボディビル大国だと思っている。IFBBしか団体がない物だと思っている。

 だが元々IFBBはNABBAから独立した組織であり、アーノルドが盛り上げるまでは大した団体ではなかった。IFBBがやった事は選手の囲い込みであり、宣伝を駆使して徹底的に選手達を神格化、悪い側面は一切見せずボディビルにカルト的な要素を持ちこんだ。これはウィダー兄弟がやった事であり、それは2000年代中ごろまでは大成功を収めた。

 しかし丁度ロニーコールマンが敗れたあたりでこれが崩壊し始め、元々IFBBとは別の組織で市場を持っていた中東やヨーロッパ、インドやインドネシアが台頭してきた。

 少し遅れて中国が登場し、元々ショウビジネスのセンスがあった中国の市場がとんでもない事になっている。
 現状を正しく把握している日本人はおそらく殆ど居ない。そこで現在世界で何が起きているのか知りたい人のために書こうと思う。

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