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【アメリカ留学#2】留学した理由

アメリカからカナダへ帰る途中、トロントを経由しています。

ただ、コロナの影響でフライトの数が減りスケジュールがどうしても不便な物が多かったので、仕方なくトロントで18時間のトランジットの物を選びました。

そしてこのトランジットですが、空港の外に出ることが許されないので空港内で一夜を明かす事になります。

人生で初めての空港で一泊。

そうそう体験出来る事でもないですから、これも人生経験の1つとして割り切って前向きに過ごそうと思います。

この18時間のトランジットの時間を有意義に使い、この記事を書いています(もしかしたら、もう数本書くかもしれません)。


さて、タイトルにある通り私がアメリカ留学をした目的について書いていこうと思います。

私の場合、留学をするにあたって3つの目標を掲げました。

1つ目は、アメリカの大学で博士課程(PhD)を取得する事。

2つ目は、私が所属している国際応用スポーツ心理学会が発行しているCertified Mental Performance Consultant(CMPC)と呼ばれる資格を取る事。

3つ目は、アメリカで仕事をする事。

この3つを具体的に達成したい目標として掲げてずっと意識してきました。


そして、これら3つの目標を達成した先に私が求めた事(目的)は、スポーツ心理学を仕事にする上でリタイアするまで働く為の基礎となる知識と経験を身につけ成長する事、でした。

日本でもスポーツ心理学が認知されてきたり、メンタルトレーニングの重要性などが少しずつ世間に知れ渡ってきている印象ですが、スポーツ心理学が専門知識として活かされている仕事はまだ裾野の広がりが必要であるのが現状のように感じています。

今でこそ、スポーツチームではストレングス&コンディショニングコーチやアスレティックトレーナーのような体の専門家がいるのが当たり前になりつつありますが、心の専門家はまだまだ少ないように見えます。(もしくは、守秘義務等の関係で表に出ていないだけかもしれません)。

専門家としてやっていくには狭き門である以上は、十分な実力を身につけないと働き続けるのが難しいのは目に見えていました。

日本でスポーツ心理学で修士を取得しましたが、それでもまだ十分な実力が備わっているような実感もありませんでした。

一方でアメリカでは国際応用スポーツ心理学会のガイドラインに従ってCMPCを取得した専門家でないとアメリカのオリンピックチームをサポーツする事が出来ない、など心の専門家の実力の担保と価値を高める仕組みがあります。

このような背景から、アメリカの大学でPhDを取る過程で知識と経験を身につけつつCMPCを取得して、最終的にはアメリカの大学でも更に腕を磨いた後に日本に戻って自分の経験と知識を還元して、日本のスポーツ界の発展に貢献したい、と思うようになりました。

改めて留学する目的を言葉にすると、留学を通して英語、スポーツ心理学やスポーツの知識を身につけ、それらを指導するなどをして経験を積み、実力を伸ばしていく、でした。


こういった想いがあったからこそ、TOEFLの必要点数に届くまで何度もトライし続けて勉強を継続出来たり、単位を取る為でなく将来の仕事に活かす為に学ぶという考えで取り組めたのだと思います。

留学自体は、日本では体験出来ないような異文化交流やスポーツ環境の違いなど刺激が多く楽しい物ではあります。一方で、TOEFLの点数がなかなか伸びなかったり、膨大な量の課題を毎週のように渡されたりと、いろんな苦労絶えません。

そんな時に自分が頑張り抜く為の心の支えになるのが、留学する目的です。

もし留学を通して英語を身につけたいのであれば、なぜ英語を身につけたいのか?英語を身につけた先にやりたい事は何か?を明確にする事をお勧めします。

もし海外の大学に留学して修士やPhDを取りたいのであれば、学位を取る理由や学位を取った後にどんな事に結びつけたいのかまで考えた方が頑張る理由になります。


更に付け加えると、海外に出ただけでは自分を成長させる事は出来ません。受け身の姿勢でいる間は誰も教えてくれたり助けてくれたりはしません。

「海外」という環境を活かして自分が学ぶ、成長する、というスタンスでないとただ行くだけで終わってしまいます。

もちろん、行った事によって自分の考え方が変わって自ら学ぶ姿勢が身につく事もあります。ですが、行く前から自分から学びに行く姿勢で臨んだ方が海を渡る前の準備期間も自分の経験として活かす事も出来ますし、海を渡ってすぐに色んなことが学びになります。

貴重なお金と時間を投資して留学するのですから、海外で過ごせる一日一日が充実していた方がいいですよね?

その日々の充実感をもたらしてくれるのが留学する目的だと思っています。


これから留学する方は、是非海を渡る前に留学する理由を考えてみて下さい。決して私みたいにかしこまった物である必要はありません。英語を学んで日本にくる留学生と交流を持ちたい、という理由も立派な目的です。

もし留学していて悶々とした日々を送っていたとしたら、一度なぜ自分が留学したいかを思い出してみて下さい。自分がこの為に留学しているんだ、って思えたら、また少し頑張れると思います。


最後に、海外にいる日本人留学生はコロナの影響を受けて色々と大変なことが多いと思います。私もその一人です。

ですが、こんな状況ですがそれでも出来る事はきっとあると思います。その時その場で尽くせる最善手を選んでいく事で状況は打破出来ると思います。

留学出来ている事に感謝しつつ、今出来る事を精一杯頑張っていきましょう!

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