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大前研一 名言集 『即戦力の磨き方』(9)

『即戦力の磨き方』(9)

大前研一氏のような「世界に通用する傑出した人物」は、日本だけでなく、世界でもあまりいません。

私は大前氏の足元にも及ばない、ちっぽけな存在ですが、そんな小さな私でも、少しでも役に立ちたいと熱望しています。

年齢は関係ないと思っています。

やろうとする意志と一歩踏み出す行動力ではないか、と考えます。
その2つに付け加えるとすれば正しい方向性でしょうか。

これはなかなか定めるのが難しい。

自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路をとっているかどうか確かめることが困難だからです。

メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一氏です。
もちろん、大前氏はそんなことを知る由もありませんが。

以前、大前氏の下で働いていた学生の方(今では社会人として働いていることでしょう)からメールを頂いた時、身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です
 

従来の英文読解が主体の学習法では、英語力は絶対に身につかない


はっきりいおう。

従来の英文読解が主体の学習法では、英語力は絶対に身につかない

百歩譲って通訳にはなれるかもしれないが、通訳では仕事にならないのだ。

しかも今後、自動翻訳ソフトの精度がどんどん上がれば、通訳の価値は限りなくゼロに近づく。

つまり、役に立たない英語を必死になって教えているのが、いまの日本の英語教育なのである。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 1 〈361〉                           






                             

ポイントは、「英語耳」を徹底的に鍛えるのである


ポイントは、「英語耳」を徹底的に鍛えるのである

あなたがどうやって日本語を覚えたかを、考えてみてほしい。

文法や構文、それから基本単語を教わって、ようやく日本語が話せるようになったという人がいたら、お目にかかりたいものだ。

恐らくそんな人は、1人としていないはずだ。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 2 〈362〉                             


英語耳を鍛えるにはCNNニュースのような英語番組を、一日中流しっぱなしにしておくのがいちばんいい。
とにかくひたすら聴き続けて、英語独特のリズムやトーンを、体と頭に染み込ませるのだ


英語耳を鍛えるにはCNNニュースのような英語番組を、一日中流しっぱなしにしておくのがいちばんいい

「ながら族」で意味などわからなくてもかまわないから、とにかくひたすら聴き続けて、英語独特のリズムやトーンを、体と頭に染み込ませるのだ

これを何年か続けていると、そのうち耳が慣れてきて、まとまった音がつかまえられるようになってくる。

そうしたら今度は、聞こえたままの音を、口に出して発音してみるのだ。

ただし、ここでも意味を考える必要はない。

動物の鳴き真似でもするつもりで、聞こえたままをそっくりそのまま発音する。

これで「英語口」も鍛えられるという寸法だ。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 3 〈363〉                           


➳ 編集後記

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。


🔷 最近では、大前氏は英語学習について語ることはほとんどなくなりました。

この本が出版された頃には、英語にかなり重点を置いて説いていました。

それだけ英語をマスターすることが必須と考えていたのだ、と思います。

ですが、最近では英語を身につけていることを前提に、一般的に日本人が苦手なロジックの大切さや、問題解決(プロブレム・ソリューション)のための考え方などに力点が置かれているように感じています。

大前氏と私は、ちょうど一回り違いますが、大前氏は精神的にも肉体的にもタフです。スゴイと思います。

頭のキレは比べようもありませんが、ものの考え方や、問題解決手法を参考にして、せめて大前氏の足元くらいには到達したい、と考えています。


🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。




⭐ 参考になるデータをご確認ください。

英語学習に効果的なアプリがあります。

それは、Duolingo です。外でも何度かご紹介していますので、「またか!」と感じた方もいらっしゃるかも知れません。

私は2020年8月から続けています。愉しみながら英語が学べます。

Duolingo Takashi(Takashi Fujimaki)プロフィール 2022/06/20

2022/06/20現在のプロフィールです。
ダイヤモンドリーグから何度か黒曜石リーグに降格したことがあるため、ダイヤモンドリーグの在籍期間は3週目になっています。


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⭐ 出典元: Duolingo 世界No.1の外国語学習法






大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。






🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-08-06 22:42:13)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。
大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。











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