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大前研一 名言集 『即戦力の磨き方』(24)

『即戦力の磨き方』(24)

大前研一氏のような「世界に通用する傑出した人物」は、日本だけでなく、世界でもあまりいません。

私は大前氏の足元にも及ばない、ちっぽけな存在ですが、そんな小さな私でも、少しでも役に立ちたいと熱望しています。

年齢は関係ないと思っています。

やろうとする意志と一歩踏み出す行動力ではないか、と考えます。
その2つに付け加えるとすれば正しい方向性でしょうか。

これはなかなか定めるのが難しい。

自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路をとっているかどうか確かめることが困難だからです。

メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一氏です。
もちろん、大前氏はそんなことを知る由もありませんが。

以前、大前氏の下で働いていた学生の方(今では社会人として働いていることでしょう)からメールを頂いた時、身近で見た大前氏の気さくで、ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です
 

マッキンゼーの会議は、断じて儀式ではない
論と論を闘わせる「知的格闘場」だ

マッキンゼーの会議は、断じて儀式ではない。
論と論を闘わせる「知的格闘場」だ


だから発言しなければそれだけで、その人は批判、又は評価の対象になる。

なぜなら、発言しないというのは、論と論を闘わせて問題の核心を徹底的に追求するという、知的格闘場の参加者全員に課せられた義務を、果たしていないことになるからだ。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 1 〈406〉                           






                             

自分が納得できないことに反論するのは、マッキンゼーの行動規範に定められてた義務でもある

それに、自分が納得できないことに反論するのは、マッキンゼーの行動規範に定められてた義務でもある

相手が上司やクライアントだからといって、遠慮して反論を控えるようなことは、固く禁じられている。

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 2 〈407〉                             


事実の裏付けがないことをいおうものなら、「事実に基づいた発言をしろ」と、途端に非難の礫(つぶて)が飛んでくるのも、マッキンゼー式会議の特徴だ

また、事実の裏付けがないことをいおうものなら、「それはお前の意見だ。そんなものは聞きたくない。事実に基づいた発言をしろ」と、途端に非難の礫(つぶて)が飛んでくるのも、マッキンゼー式会議の特徴だ

『即戦力の磨き方』 大前研一の名言 3 〈408〉                           




➳ 編集後記

『即戦力の磨き方』はタイトルから推測すると、ハウツー本のように感じられたかも知れませんが、ハウツー本ではありません。
私たちが身につけるべき本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。
あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います。私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の今回の言葉も、私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。




🔷 【会議も変わる】

日本企業の会議は概して、形式化しています。
前もってレジュメが用意され、それに則って会議が進行します。

議題についてのプレゼンが行われることもありますが、通常は、会議は粛々とスケジュール通り行われます。一種のセレモニーと言えます。

「根回し」がされているため、反対意見や疑問点の提起は極力排除されます。

長老のご意見番が釘を刺すこともありますが、きわめて稀です。

会議は、本来、その場で決定する場ですが、会議の前にすでに決まっているのです。

会議に出席するだけで、特別な立場と見なされますが、発言しなければ、本来、その場にいないのと同じです。

つまり、日本の多くの「会議」は経営方針や経営戦略などの重要議案の「決定」の場ではなく、「通達」の場と化しているのです。

発言しなければ存在理由がない、という評価がされる米国と、地位の下の者は発言が許されなかったり、異議を唱えること自体がご法度の日本という、彼我の違いを意識せざるを得ません。

しかし、こうした状況は徐々に変わりつつあります。
好むと好まざるとにかかわらず、会議も米国式のやり方に変貌してきているからです。

トップに外国人が就任したり、外資系企業の日本法人で経営に携わった経験のある人が、経営に加わることが普通のことになってきたからです。




⭐ 参考データをご紹介します。


マッキンゼー·アンド·カンパニージャパン


マッキンゼー·アンド·カンパニージャパンのウェブサイトを見ると、
3つのテーマの記事がダウンロードできるようになっています。

1 日本の挑戦:2050年までにカーボンニュートラルを達成するには-直ちに
 着手すべき理由
 

2 2030年に向けた日本のデジタル革命

3 より多くの日本の女性リーダーの躍進を目指して


⭐ 出典元: マッキンゼー·アンド·カンパニージャパン




🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。



大前研一オフィシャルウェブ

このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。

⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ




大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。








🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。



大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は8年前にAmebaブログで書きました(2014-09-07 20:07:50)。「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。



✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長[1]韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授[1]高麗大学名誉客員教授[1]、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役[1]、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長[1]等を務める。    (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。












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