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【回想録 由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い 第61回】

🔷 「入院」の中の「午前四時三十三分」の後半を掲載します。🔷

 『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』
(ハードカバー 四六版 モノクロ264ページ)
2016年1月25日 発行
著者   藤巻 隆 
発行所  ブイツーソリューション

✍『由美子のいなくなった夏 亡き最愛の妻への想い』(第61回)✍

「入院」の中の「午前四時三十三分」の後半を掲載します。

入院

午前四時三十三分 後半

不思議な現象

 由美子が亡くなってからしばらくすると、不思議なことが起こりました。偶然だとは思うのですが、何度考えても不思議な現象としか思えません。

 一回目の不思議な現象は、八月二十二日午前四時三十一分に目が覚めたことです。由美子が亡くなってからちょうど二週間後になりますが、わずか二分の誤差でした。これだけなら単なる偶然で済ませましょう。

 ところが、これだけではありませんでした。九月一日午前四時三十三分(由美子の死亡が確認された同一時刻)に目が覚めました。

 さらに四十九日法要(九月二十七日)が済んだ後の、十月十三日午前四時三十二分に目が覚めたのです。

 この三つの事実をどのようにお考えになりますか?

 目覚まし時計は、シチズンの電波時計です。一年間の誤差は十数秒です。このことを考慮すると不思議だとは思いませんか?

 由美子が「息を引き取った時刻を覚えておいて欲しい」と願ったからでしょうか? あるいは、私の潜在意識下に時刻が刻み込まれ、こうした現象を引き起こしたのでしょうか?

いまだに、なぜこのような現象が起きたのか、はっきりしたことは分かりません。偶然と言うには、三回も同様な現象が起きた理由わけの説明が難しいと思います。

(PP.135-136)


➳ 編集後記

第61回は「入院」の中の「午前四時三十三分」の後半を書きました。

3度もほぼ同じ時刻に目が覚めたことに、私はただ一言「偶然」と片付けることはできません。由美子が私に何かを伝えたかったのだろうと考えています。

残念ながら、いまだにそのメッセージを読み解くことは出来ていません。



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