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日経ビジネスのインタビュー バックナンバー Vol.068


ここに掲載している内容は、管理人・藤巻隆が携帯サイトで運営していた当時のコンテンツです。

2007年1月8日号からスタートしています。1カ月分毎にまとめてあります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。データを消失してしまったため再現できません。



✪ 2012.08.06-13 (No.1)<282>
「世のため」を10兆円創出
樋口 武男(ひぐち・たけお)氏
[大和ハウス工業会長兼CEO(最高経営責任者)]

私は創業者(故・石橋信夫氏)から「創業100周年(2055年)の時に売上高10兆円を達成してくれ、それが俺の夢だ」と言われ、これが中長期の経営目標となっています。

もう1つ、我々が非常に大切にしている創業者の教えがあります。それは、「儲かるから」ではなく、「世のために将来必要とされるか」の視点で事業を考えろというものです。

(キーワードとして「明日不可欠の(アスフカケツノ)」があります)これは私が考えた造語です。もともとはフ(福祉)カ(環境)ケ(健康)ツ(通信)でしたが、21世紀を前にしてア(安全・安心)ス(スピード)を加えました。さらに、今世紀に入ってからノ(農業)をつけました。

リーダーたる者には4つの力が必要です。先見力、判断力、統率力、そして人間力。この人間力が一番難しい。後ろ姿で部下を引っ張れる力で、俗に言うオーラです


✪ 2012.08.20 (No.2)<283>
自国で作ることが文化
パトリツィオ・ディ・マルコ(Patrizio di Marco)氏
[グッチ社長兼CEO(最高経営責任者)]

この数年でグッチは危機を乗り越えました。それも単に危機に対処できただけではなく、我々のブランドの歴史や伝統、ストーリーを消費者に伝えることができた。そこに私は大きな満足感を覚えています。

確かに日本経済は15年以上、停滞を続けています。それにもかかわらず、日本は今もラグジュアリー業界では最も重要な国です。日本人は世界中で最も豊富な知識を持ち、洗練されている。

グッチが「メード・イン・イタリア」であることは、グッチのDNAであり、我々自身の一部でもあります。「メード・イン・イタリア」ということはそれ自体が文化であり、文化は一夜にして作れるものではありません。

消費者のロイヤルティーを獲得し、増やす必要があります。消費者との感情的な結びつきを持つことです。


✪ 2012.08.27 (No.3)<284>
失敗こそ進化の道標
正垣 泰彦(しょうがき・やすひこ)氏
[サイゼリヤ会長]

やはり重要なのは客数を増やすことです。お客さんが取られているなら取り返す。それには努力が必要です。

コーディネーションというのは、核となる売れ筋の商品があって、それと一緒に食べたらもっとおいしいといったものを組み合わせることです。

お客さんや店にとって一番大事なことは日々変化していくけれど、その時々で優先順位があり、その優先順位通りに徹底できることが大事なんです。

ビジネスも含めて、何かが起こればそれはチャンスに転換できる。福島においては、これを機に世界一の都市になるというビジョンを描くことでしょう。



🔷 編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、9年前のことです(2014-02-04 22:33:41)。そして、オリジナル記事は11年前のものです。
読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。

それだけ歳をとったのだと実感しています。

編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。
月日が経ち、自分だけでなく身の回りにも、環境にも変化があります。

しかし、経営に限らず、物事の本質は変わらないものです。

今回のインタビューの中から興味深い言葉を拾い出してみます。

樋口 武男(ひぐち・たけお)氏
[大和ハウス工業会長兼CEO(最高経営責任者)]


の言葉から。

リーダーたる者には4つの力が必要です。先見力、判断力、統率力、そして人間力。この人間力が一番難しい。後ろ姿で部下を引っ張れる力で、俗に言うオーラです。

🔴「リーダーたる者には4つの力が必要です。先見力、判断力、統率力、そして人間力」

リーダーたる者にとって、先見力、判断力、統率力、そして人間力の4つの力はどれをとっても、高いレベルで身につけておかなければなりません。

これら4つの力は、先天的に獲得できていたものではなく、後天的に獲得するべきものです。

そして、安易にハウツーものの本を読んだり、似非リーダーを見て真似して身につくものでもありません。

先見力と判断力、統率力は経験や学習を通して身につけることができるかもしれませんが、最後の人間力だけはその人の「生き方」が関係してきます。

ですから、普段から自分の考え方や行動を振り返り、果たして自分はこれでよいのかと自問し続けないといけません。

人間力に関しては、極論を言えば一生を通じて身につけていくべきものであり、特定のテクニックをマスターしたら備わるというものでもありません。

人間力は、自分を磨くことによって、徐々に自然と身についてくるものだと考えています。



1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。
2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。
途中、数件記事が抜けている個所があります。
データを消失してしまったため現時点では再現できませんが、日経ビジネス電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。
⭐ 『日経ビジネス』の電子版セット(雑誌+電子版)を「らくらく購読コース」で2022年9月12日号 No.2157 から定期購読をスタートしました。


「日経ビジネス 電子版使い方ガイド」(全24ページ)を見ると
「雑誌『日経ビジネス』のバックナンバーの閲覧について」で、
閲覧できるのは2011年10月から最新号と書かれています。
そのため、2008年8月18日、25日分の記事は確認できません。
しかも紙の雑誌は、はるか昔に処分しています。


『日経ビジネス』の記事を再投稿することにした経緯

再編集して再投稿することにした理由は、次のとおりです。

自分が当時どんな記事に興味があり、どのような考え方をしていたのかを知りたいと思ったからです。
当時の自分を振り返ることで、当時と現在で考え方は変わったか否か、あるいは成長しているかを確認したいと思いました。
記事データは当然古くなっていますが、本質的な部分は必ずあるはずで、しかも普遍性があります。その個所を再度学んでみたかったのです。
さらに言えば、『日経ビジネス』のバックナンバーをご紹介することで、この記事に目を通していただいたあなたに何らかの有益なヒントを提供することができるかもしれない、と考えたからです
「私にとって、noteは大切なアーカイブ(記録保管場所)です。人生の一部と言い換えても良いもの」だからでもあります。
プロフィールから)


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